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〜大阪編〜 ハリスのコートはこんな仕上がりです!
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今日はようやく平年並みの寒さか... 寒くない日があるとホッとするのは私だけでしょうか? まだまだ厳しい冬も真っ盛り、コートが手放せないどころかここへ来ても新たなコートのご注文がドンドン続くという、例年にない予期せぬ嬉しさにお仕立てする工場もてんてこ舞いの有様です。 そこで今回の「ありがとう」では、今の時期に相応しくドンピシャなタイミングで仕上がってきたHさんのハリスツィードのコートの仕上がりをご紹介したいと思います。 詳しくは前回のお客さまいらっしゃ〜いをご覧下頂くとして、簡単にHさんのオーダー内容を振り返ってみますと... Hさんのコートの基本コンセプトはすばりカジュアルに着れるコートです。 イメージ的にはウエストを絞ったスリムな雰囲気でスーツやジャケットの上から着るのではなく、セーターなどの上に軽く着るような、ちょうどイラストのようなイメージに近いんだと思います。 当然の事ながら、カジュアルな上にスタイリッシュさも要求されてきますが、スタイリッシュと言う点では同時にご注文いただいた共布のウエストベルトなどが一役買ってくれそうで、これにはチト安心しました。 |
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それでは、ここからは実際のコートの出来上がりをご覧下さい。 全体の雰囲気はこのような感じ。 撮影当日は後ろで支えないと強風で倒れそうでしたが、かえって北大西洋から吹き付ける強風をものともせず、スクっと立つハリスのイメージが強調されたとは少々言い過ぎですしょうか...!? でもちょっと右に傾いている? 基本のデザインはボックスタイプのセットインスリーブ。 素材がハリスツイードですので、ラグランだとゴワゴワしすぎ、またチェスターではまず先にドレッシーさが強調されてしまいますし、そう考えるとこのボックスタイプがハリスの荒々しい雰囲気ととってもマッチしていると思います。 そして、今回のコートでポイントとなったのはやっぱり次の2点です。 |
■ ウエストベルト付き ■ | |
>>> レディースのコートでは今じゃお馴染みのウエストベルト。 最初はこういう厚みのある素材の場合どうかな?...と少し心配もしていましたが、ベルトを付けることによって伝統的な英国風のハンティングジャケットのような重厚感が醸し出され、Hさんのご選択は大正解だったと思います。 |
■ 袖口はベルト仕様 ■ | |
>>> これもウエストベルト同様に今回のポイントです。 通常セットインスリーブのコートの場合、スーツと同じように袖の形状は2枚の生地が筒状に縫い合わされた2枚袖になりますので、袖の後ろ側に縫い線目が存在します。 それに対してラグランスリーブは、同じ2枚袖でも袖を斜めに付け、縫い線は袖の真ん中にきますのえ、その部分を挟み込むようにタブが付きます。 つまり袖の真ん中に縫い目がないとタブを付けることが困難なため、ここはご相談の上ベルトをお付けすることになりました。 袖のベルトはトレンチなどでは割合慣れ親しんだ仕様ですが、今回のコートに上手く馴染んでくれるでしょうか? |
そして、こちらが実際に作ったベルトとバックルです。 ウエストベルト同様、バックルが金属ではなく革ですので、素材により馴染んだのではないでしょうか? この辺りの判断は工場のファインプレーですね、感謝感謝!!(by大阪shopmaster) ...と、Hさんの出来上がりはこのような感じですが、皆さんいかがでしたか? ウエスト&袖のベルトもバッチリのとてもカジュアル感が漂う素敵なコートが出来たと、私も我ながら満足です。 ここで更にイメージを膨らませ、スコットランドの英国貴族のキツネ狩りを想定して、首もとにカシミアのマフラーを巻いてみました。 う〜ん、なかなかスタイリッシュな雰囲気ですね。 (本当は小脇に散弾銃を抱え込むと、より様になるんですが...危ないので・・・いえっ!持ってません!) |
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例年当社の服地部門(レディース)では12月末に春物生地のサンプルを発行しますが、さすがにこの寒さで例年に比べ、年を越しても春物のご注文がイマイチで、未だに冬物が売れ行き順調と痛し痒しの様相を呈しています。 ちなみに、メンスの春夏サンプルは只今製作の真っ最中、予定では2月末には皆さんのお手元にお届けできる予定ですが、いつまで冬将軍が居座りつづけるのやら? こちらは少々やきもきしながら春の訪れを待ちわびています。 仕入れ担当一野君曰く「春夏メンズの表紙はこんな感じです、内容は乞うご期待です!」と自信たっぷりのコメントです。 是非こちら(春夏サンプル)の仕上がりも楽しみにしてくださいね〜 |