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〜大阪編〜 仮縫いのついでにもう一着
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一雨毎に春の気配が...と言いたい所ですが、行きつ戻りつしながら季節は移ろっていきます。 しかし春の訪れはもうすぐそこ、「こんなのもあったな〜」とタンスの中の春物への衣替えも楽しみのひとつです。 当店でも、既に分厚い冬物から軽やかな春夏物にお色直しを済ませ、今や遅しとご注文をお待ちしている所です。 ところが、ちょうど今の時期はたくさん頂いた秋冬物のセールの仕上がり品が溢れ、(皆さんありがとうございます!)ご注文よりはお渡しの方が忙しい時期に当たります。 そんなたくさんの仕上がりの中一際目を引いたのはリピーターのHさんのジャケット&ベストでした。 使用した生地は、今までにもWebで何度も取り上げているお馴染みのハリスツイードですが、ジャケット&ベストのセットにベルト付きのスタイルは今回が初めてです。 そこで、ウオームビズにはやや遅まきですが、クールビズにはまだ充分間に合うとばかり皆さんにもご紹介してみたいと思います。 |
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...と、Hさんのハリスツィードの出来上がりはこのような感じでしたが、所詮洋服は人が着てなんぼの世界です。 ですので、本当はHさん本人の着用姿を掲載したかったのですが、何分Hさんもご多忙故にあいにく原稿の締め切り期限に間に合わず、今回は残念ながらボディに着せた状態での写真撮影となりました。 ところで、Hさんの今回のオーダーのそもそもの経緯はと言うと... 実はHさん先日開催したフルオーダー受注会の仮縫いにお越しいただき、その際に何気なくめくった本の中の写真を見て、これだ!とばかりのハリスのご注文となりました。 (著作の関係があろうかと思いますが絶版本で許諾請求できず一部を切り抜き掲載してみました。) 恐らく半世紀以上前の映画のワンシーンでしょうが、真ん中の人物のスポーツジャケットが実はネタ元でした。 もちろん以前からぜひハリスをとご希望のHさんでしたが、デザインとしては英国風の正統派のスポーツジャケットを所望されていました。 ただ、昨今そんなタイプはどこを探しても見あたらず、具体的なイメージを探されていた所でした。 そして本を前にして具体的なデザインをご相談しましたが、胸前の縦に入ったベルト風の切り替えがなんとしても難しく、それらは簡略化しつつも英国風のカントリージャケットのイメージはぜひ残して欲しいとのご希望で、今回のような仕様をお勧めした次第です。 そしてこだわりは遂に共地でベストまでと相成りました。 ちなみのその本によれば、ハリスツイードのボトムはフランネルのパンツが最適との事で、Hさんにも仕上がりの際にフランネルのブラウンをお勧めしてみようと思います。 |
ついでに上着と合わせた足元はこんな場合どうするの?とのお悩みにご提案をひとつ。 お勧めはModel.9006:ダブルモンクで、色もダークブラウン。 カジュアル感とドレッシーさ、フィールドとアーバンさが微妙にマッチして上着をより引き立たせること請け合いです。 足元ついでですが、靴下もアーガイル柄で合わせるとトータルな雰囲気の演出に役立ちます、お試し下さい。 |
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ハリスとJOHN FOSTER、いずれも英国が共通のキーワードの2つの素材ですが、生地と仕立て方、ビジネスのONとOFFと用途別にも分かれ、Hさんのワードローブに彩りも加わったかと思います。 Hさん、厚かましいようですが次回はぜひ春夏物でフルオーダーとジャケットを宜しくお願い致します。 |