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〜大阪編〜 この春はカラフルな装いで
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春の季節を感じる菜種梅雨と言う言葉がぴったりの近頃の気候ですが、皆さんいかがお過ごしですか? かたや早くも桜の便りもチラホラと聞こえ、また北国からは遅い雪解けの便りもお客様より届きます。 春と言えば年甲斐もなくなぜか心ときめいてしまうのですが、卒入学を始めとして何かと節目の季節。 ビジネス街にはフレッシュマンの初々しい姿もそこかしこに目立ち初めます。 フレッシュマンと言えばまだまだスーツ姿がぎこちなく、当時を思い起こせば私もスーツに着られていたと赤面するばかりです。 ただこれもスーツの数を着こなせば段々と板に付き、ご本人が意識せずともその道の上級者へと進化してゆきますから不思議です。(私がその良い見本です) さて、今回ご紹介するお客さまは、それを進化させたといえば失礼ですが、スーツより難度の高いと言われるカジュアル素材に挑戦された2名の方です。 題して『合い言葉はチェリーピンク』 では、まず最初のお客さまは、この春に華燭の典(古い!)を挙げられるNさんです。 それでは早速その仕上がりからご覧ください。 Nさんのご要望は...カジュアルライクなスーツ。これが最大のテーマです。 何でも、新婚旅行に着て行かれるとのことなのですが、とは言え、カジュアルと一口では言ってもその分野は当社ではいささか広くなります。 素材的には、そうですね〜やっぱりウールよりはコットンやリネン素材が季節感もありおすすめでしょうか。 また、当社にはメンズのお店ではあまりお目にかかることのない、ポリエステルやレーヨン系などのカジュアルには最適な合繊関係も豊富です。 そしてデザインですが、ボトムはともかく、ジャケットでカジュアルと言えばノーフォークスタイルにとどめを指しますが、スーツでとなるとややクドくなり重量感も出てしまうのでNG。 と言う訳で、季節柄もう少しシンプルなデザインを、ということにあいなりました。 |
新婚旅行と聞くと何の関係ないこちらまで、何故かウキウキしてくるから不思議なものです。 思い起こせば数十年前....それはいいとして、その昔は新婚旅行といえば新郎新婦とも、キチンとスーツ姿で新婚旅行に出掛けたようです。 スーツがひとつのステイタスであった時代を象徴するかのようなスタイルですが、いまや新婚旅行もショートパンツにビーチサンダル姿も珍しくないこのご時世では、かえってスーツスタイルはこだわりを表すスタイルではないでしょうか? もちろんビジネスライクなファッションではお話しになりませんが、素材感やデザイン性などに主張 を取り入れる事も出来ますので我田引水気味ですがオススメです。 話はそれますが、それにしても近頃では身を固めるなどとは死語になりましたね。 今の時代まるでシングルでいるのが当たり前のようで、我が社にもシングル族がはびこっております。(はたして、良いのやら悪いのやら...)
そこで目出度くシングルを脱出されるNさんとご相談の結果、以下のように決まりました。
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そして次のお客さまは、、、 スーツのキャリアを極めたひとりとも言えるTさんの出来上がりです。 まずはご注文の経緯が一目で分かるこちらのメールからどうぞ! |
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Tさんは一言で表すなら「ちょい不良おやじ」の具体例(うらやましい!)とも呼べるような、中年の域に達している(失礼!)にも関わらず、あくまでアクティブをモットーに活躍されているお客さまです。 もちろんの事、メールの内容にもその一端が伺えるように、着るモノにも造詣が深く、よいしょをする訳ではありませんが、トップページのゼニアに目をつけられるとはさすがのセンスです。 ...と言いますのは、数あるゼニアのなかでもこの素材は恐らく日本では当社以外の扱いは無いと思われる超がつく高級素材です。 なにしろあのゼニア社が混率がカシミア80%にシルクが20%と、これでもかとばかりに詰めこんだセレブ素材です。 ここだけの話、当社価格が仕立て上がりで53,000円(税込)は業界筋ではこれは生地1メートル当たりの生地だけの価格でもおかしくないと噂されています。 さてと、自慢話はこれ位にして、Tさんの仕上がりはこうなりました。 ■ 生地 はゼニアのカシミアシルク混(BL3250)■ >>>画像からもわかるように織り柄が入りシルクが20%とは言え、光沢感は見事にタップリです。 ■ 主なデザイン ■ ・ 2ツボタン >>>今年は2Bスーツがトレンドの主流になりましたね。 ・ サイドベンツ ・ Nさん同様、テーマカラーはチェリーピンク >>>袖先糸色、裏地、D管、ポイントステッチ、袖裏と、細部に至るまで全てピンクです。 |
皆さんいかがでしたか? 春らしく期せずして明るいブラウン系のご注文が揃いましたので、ご紹介してみました。 いずれも素材には差があるとはいえ、持ち味を活かした仕上がりになったのでは?と自信の作品です。(もちろんこの辺りの判定はお客さまですが。。。) また春先らしくチェリーピンクが各ポイントにあしらわれ、よりいっそう華やかな彩りとなっています。 そろそろ景気も上昇傾向にあり、それに合わせるかのようにメンズも黒一色のトレンドから、色目のキレイな素材へと静かに底流は動きつつある実感は日々感じています。 孔雀の羽根はオスが綺麗の意味から、かつてピーコックブームがメンズの世界にもありました。 ひょっとして数年後に振り返れば、今年がその兆しが現れた年として位置ずけられるかも知れませんね。 それでは、皆さん次回の「いらっしゃ〜い&ありがとう」をどうぞお楽しみに〜! |