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〜大阪編〜 イタリア三昧になりました!
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どちら様もGWお疲れさまでした。 幸いにも全国的に晴れ間の多い時期に当たり、さぞや西へ東へと休日を満喫された方が多かったのではないでしょうか。 私ですか?私は自宅の中を東奔西走でした。(掃除ばっか、ハハハ....) さて、それはさておきこちらメンズの世界は、そのGWが明ければ急速に夏物へと衣替えが進むのが毎年の習わし。 そこかしこにクールビズの声も聞こえる時期ですが、スーツにもあともう一踏ん張り活躍してもらいたいものですね〜。 ...と言うわけで、今から夏物のスーツをとお悩みの皆さんにぜひ参考にしていただければと、前回ご紹介した浪花特別企画に参加頂いたAさんのスーツの仕上がりをご紹介してみたいと思います。 まずは2着に共通する基本のコンセプトのご紹介です。 |
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そして今回はAさんにとって初の試みとして、敢えて2着をそれぞれ別々の工場にてお仕立てしてみました。 果たしてどちらがよりAさんのご希望に叶うでしょうか |
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まったく同じサイズでも工場により仕上がり具合が微妙に違います。 元はと言えば型紙が違うからなのですが、それだけではない工場のクセという具体的には何ともご説明しにくい要素が加わり、仕上がり具合に差が出ます。 ここらあたりはそれぞれの工場を熟知しています東西のショップマスターがお客様のお好みと体型を伺った上で振り分けているのが実情です。 ちょっとスーツの雰囲気を変えてみたいなぁ〜とお考えのリピーターのお客様がおられましたら、ぜひご相談下さい |
1着目のスーツの大きなポイントはというと....? ずばり裏地にあります! ボールドストライプの表地にストライプの裏地と、思わず えっ?と首を傾げてしまうような色合わせです。 話がちょっとだけ逸れますが、お客様との裏地のご相談の際には『表地がストライプですので、裏はすっきりと無地で』とさながらオウム返しのように通常はご案内するようにしています。 ただ、今までのお仕立てからも、「裏の仕様にもぜひこだわり!」をとのAさんの思いが十分に分かっているだけに、あえて冒険ですが裏にも今までにない掟破りの合わせ方でトライしてみたという訳なんです。 仕上がりは自信の作でしたが、はたしてAさんの判定はいかに?? 『あっ、いいですね〜』とAさんのこの一言で、「やって良かった!」と苦労(?)もどこへやら吹っ飛びました。 (映りが悪くスイマセンが、玉縁はベージュの水玉模様にしてみました) ただ ひとつだけご注意を! 今回の表地と裏地の取り合わせだからこそしっくりときましたが、他のストライプonストライプですとウ〜ン やっぱり冒険です。 いくらこの私でも責任は持てませんので悪しからず。 そして2着目、ブルーも鮮やかな伊トーニャ社の新幹線ブルーはこんな仕上がりとなりました。 |
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スーツの色目は景気と関連すると言う、まことしやかな説があります。 確かに思い起こせばバブル華やかなりし頃は、メンズスーツの世界でもパープルやグリーン、はたまたベージュなどと言う今やその姿を見ようとも見られないような色目が中心でした。 その後のバブル崩壊に伴う不景気のあおりか、黒を中心とする(リクルートまでも!)時期が長く続いたのはご存じのとおり。 ただ、『黒地であらざればスーツでなし』の時代にもようやく陰りが見えはじめ、株価上昇景気回復からはやや遅れましたがこのようなブルーを筆頭にした明るい色目が登場する兆しが見え始めたのも朗報ですね。 (お陰様でコチラと色違いの濃いブルーは早くも完売となりました) |
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最近ちょくちょくWebに顔を出すようになってきた、お馴染み仕入れ担当の一野君がトライしたのがこちらの1着です。 素材はこの時期から大活躍してくれそうなピュアリネンの紺無地。 どこがイタリアか?と言えばここです、肩先をご覧下さい。 丸みを帯びたナチュラルショルダーには一野君もご満悦、麻の素材感ともよくマッチしていますがいかがでしょうか? |
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称してマニカカミーチャ(シャツ袖)仕様、ナポリで生まれたと言われる肩にパットを入れず軽快に仕立てたこれからのシーズンに出番が多そうなタイプです。 マニカカミーチャにもブランドによりいくつか雰囲気は違いますが、当社仕様はギャザーを抑えたスッキリとした肩口となっています。 またこちらの基本コンセプトはセンツアインテル、すなわち軽快感ですから芯地や裏地も出来るだけ薄く独特の着心地を追求しています。 裏技としてはトラッドなどに求められる、ナチュラルショルダーの雰囲気作りにもお役に立てそうです。 ちなみにオプション料金は2,100円(税込)となります。
さて、今回の2着はイタリアものでもこうも違うものかと思うほど色目は対照的でした。 一口にイタリアと言ってもタテに長いその国土は、アルプスに近い北部のミラノと地中海に近い南部のナポリでは気候も風土も異なるようです。 スパゲッティとラザニアぐらい、いやもっとかな?まっどうでもいいですが、スーツひとつをとってもテイストの違いはあって当然かも知れません。 我々がイタリア風と呼ぶのは、もっぱら南のナポリタイプを指してそう呼称する場合が多いのですが、イタリア全部があんな服かといえば 決して画一的ではないと思います。 これからもゼニアに限らず色々なイタリアブランドをご紹介出来ればと思います、頑張ってね一野クン。 |
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ん?またオレ?(by 一野)
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