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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 大阪shopmaster編 白 と 黒 
一雨ごとに木々の緑の濃さが増してゆくようですね。
おまけにこれからは空の青さに陽光のまぶしさが加わり、鮮やかな色とりどりに溢れた季節が巡って来ます。

そんな心弾む季節の先取りをするかのように、さすがと言うか、ここへ来て明るい色目のスーツのご注文を目立って多く頂くようになりました。

具体例をご紹介しますと、ロロピアーナの上記3色の内、なんと一番上の明るい色目が一番先に品切れとなるなど、今までと売れ方が違うのを実感する毎日です。
(ご安心下さい、こちらは早速追加仕入に成功しました!by 仕入担当 一野

ほんのひと月ほど前、春になっても明るい色目のご注文が少ないです!と誰かがこぼしていたのが嘘のようです。
その証拠となる記事がコチラですが、なんとも見通しが甘くスミマセン。(...反省)
ただ、この記事も明るい色目のご注文のヒントになったのではと、密かには自慢なんですが...

それとは対照的に、ここへ来てあれほど猛威を振るった黒ベースのご注文が目立たなくなりました。
さすがにリクルートの世界では相変わらず黒が強いのですが、一時の黒の柄織りさえあれば的な傾向は陰を潜め、ようやく落ちついて黒色もその他の色と同じくOne Of Themカラーとなったということのようです。

そこで、今回このコーナーでご紹介するお客さまは、このように躍進する白色と落ち着いてきた黒色という対照的な色目のスーツの仕上がりをご紹介しようと思います。

ただし、色目は白と黒で対照的ですが、お二人には共通するキーワードがあります。

そのキーワードとはズバリ、ピークドラペルです。
こちらはなんと言っても只今の旬 のデザイン 、ラペルのカタチは同じでも素材と色目、スタイルとサイズで、その仕上がりの雰囲気はまったく違います。その違いをとくとご覧下さい。

■□■ 白のお客様 ■□■
こちらのお客様はMさんとおっしゃられ、まだK大学の現役の学生さんです。
オシャレ好きで、既製服ではなかなかご自身のお好みに巡り会わずと、HPを見て尋ねてこられた次第です。

まずはそのお仕立て内容からご紹介します。

生地はG6018 当社オリジナル
>>>シンプルな表面感を持つトロピカル織りで、こういう質感の素材はどのようなスタイルにもマッチすると定評があります。
今回のジャケットはサイズもショートと、より軽く爽快感のある仕上がりとなりました。
1ツボタン ピークラペル 衿幅6センチ
サイズは画像を見ていただければ一目瞭然、今や当社のご注文でもお馴染みになりました、トレンド最先端のショートジャケットです。
ちなみに上着丈は66センチと、170センチを超えるご身長の方にとっては十分すぎるショート丈です。
ボタン位置も思いっきり低いですね〜

また、注目はその着こなしです。
胸にはペンダント、下はTシャツ2枚重ねと、俗にお兄系と呼ばれる、今もっとも勢いのあるファッションがお好みのようです。

...このようにビジネス仕様が多い当社のご注文の中ではかなりモードっぽいスタイリングとなりました。

何色を買って頂いてもご注文はご注文、1着は1着なんですが、やはり季節に合わせた色目はお勧めしていても楽しいものです。

グレーの流行が来るぞ!来るぞ!と言われながら数シーズン、ようやくブレークした実感です。
ただ、果たしてこの傾向がそのまま秋冬も続くのか?これはこれで仕入れを担当する一野君の悩みは尽きません。

■□■ 黒のお客様 ■□■
対して次にご紹介する黒のお客さまは、ビジネスのキャリアも豊富なMさんです。
おまけに体格に於いても白のMさんが華奢なスレンダー体型に対して、こちらの黒のMさんはボディビル体型と対照的です。

お仕立ての内容はをご紹介しますと...

生地はロロピアーナ社製のブラックのシャドーストライプ(G6140)
ウールが80%にシルクが20%混紡とゴージャスな黒地となります。
ロロらしいしなやかさと光沢感はたっぷりで、光線の具合で織り柄のストライプが浮き上がり、黒系がお好きなお客様には人気が高い逸品です。
2ツボタン
ピークラペルで8センチとこれでもMさんお体格からは細めです。
クラシコ仕立てと、素材感に合わせた取り合わせです。
本バス仕立てで胸のドレープ感を生かします。
★☆★ 大阪SHOPMASTERより一言・・・ ★☆★

このMさんを初め、黒地をご注文のお客さまはスーツはなにが何でも黒!と、ハナから決めておられるお客さまが多いのが目立った特徴です。
黒無地から始まり、このような織り柄あるいはストライプと全ては黒地がベースと言うお客さまが多く、タンスを開ければ中は真っ黒けという状態のようです。

私なんか慌ててると、上と下の組み合わせを間違わないか心配ですが...

何年やっても難しいのが、ファッションの傾向を素早くつかみ取る事です。
潮目が変わる」というのでしょうか、小さなヒントの積み重ねから先行きを読む、わかっていますがこれが難問 、至難の技です。

その良い例が今回ご紹介したピークラペル

昨年あたりまでのピークラペルは尖ったモードのひとつとして、ビジネスシーンで登場するのはいささかはばかられましたが、今やビジネスシーンに於いてもチラホラと見かけるようになり、この黒のMさんのようにミドルの方にも立派に市民権を得たようです。