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一目でやるなと分かるスーツの完成です!
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楽しいゴールデンウィークも終わりを告げ、これから夏休みまで皆さんもお仕事大変かと思いますがいかがお過ごしでしょうか? さて、 5月に入り本格的に暑くなってきましたが先月の「お客さま!いらっしゃ〜い!」でご紹介しましたHさんのスーツが完成しましたので早速ご紹介したいと思います。 これからの暑い夏を乗り切るべく涼しげなスーツに仕上がっていますのでこれから衣替えをお考えの方はきっと役に立ちますので是非ご覧下さい。 ...とその前に前回までのあらすじをご案内しますとHさんのご注文はこんな内容でした。詳細はこちらで掲載中です。 |
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□ 仮縫いは・・・ □ | |||
ご注文はフルオーダーでしたので仕上がりまでに仮縫いが入りますから今回はその辺からご紹介しましょう! Hさんはこれまでにも数着フルオーダーにてご注文頂いておりますので仮縫いも余裕です。 しかし、私たちはHさんから・・・ 控えめながら一目でやるな...と思わすスーツが仕立てたい ...との課題をいただいているので真剣勝負です。 |
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仮縫いでは・・・スーツの生命線である肩の修正や釦位置の調整、パンツのシルエットなど私山橋とフィッターの中島氏と共に調整してゆきます。 画像は仮縫いの全体像と肩の部分のアップ。 細く白い糸が見えるのがしつけ糸で、これで生地の目が真っ直ぐ身体に合って仕上がっているか等々を確認します。 肩の部分は、(フィッターにより違いがありますが)一度肩を外して適切な場所に移して付け直すのが中島流です。 フルオーダーではこうやって肩の肉の付き方などで左右別々に調整しますから一度お召しになると肩が抜けません。 イージーオーダーに比べ少々お高くなりますがお手持ちのスーツで肩が抜ける等々お悩みのお客様は試してみるのも良いと思います。 仮縫いが終わると、、、 仮縫いを通じてピン留めや仮縫いを解いて付け直して...という作業を幾度か行った後、フィッターはお客様がお帰りになられた後、型紙修正を行います。(フィッターの技術力次第では型紙修正を工場で行うこともあります。) 最後に修正された型紙とピン留めをした仮縫いをセットにして工場へ送り、ここからが縫製工場での本縫い作業です。 |
□ 肝心の仕上がりは!! □ | |||
待つこと約2週間、ようやく完成しました!! Hさんに完成のご連絡を入れ、直ぐにフィッティングにご来店いただきましたが私たちもHさんもワクワクドキドキの瞬間です。 |
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今回は軽快感は有る物の膨張色でもあるライトグレーということでがっしりされているHさんは少々心配されていましたが袖を通した瞬間にお気に召していただけたようで我々もホッと一安心です。 Hさんは当社ではシングル2つボタンのみのご注文でしたが今回初のシングル3つボタン中掛けでのご注文でしたのでこれまでと雰囲気が変わり新鮮なようです。 仮縫いの段階で釦位置を運動量が減らないように調整しましたので動きやすさもバッチリに仕上がっています。 |
□ 今回のポイントは・・・ □ | |||
今回は5つのポイントを設けお仕立ていたしました。 それぞれ順を追ってご紹介します。 1.ゴージラインを1センチ上げる 当社では標準でもゴージラインを上げてお仕立てしますがHさんは更に1センチ上げてお仕立てしました。 フルオーダーならではの首に吸い付くような仕上がりで仕立ての良さがお判り頂けると思います。 また、胸のラインに沿ってラペルが立体的な曲線を描きますのでスーツが美しく見えますね。 |
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2.カッタウェイフロント フロントカットを通常より左右に大きく広げた仕様です。 イタリアのスーツに多く見られるデザインですが軽快感を出すことが出来ます。 重厚感は無いものの若々しいデザインです。 |
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3.チケットポケット及びパンツのサイドポケットを両玉縁カーブ仕様で 柔らかくカーブした所などは、フルオーダーならではの手の込んだ仕様ですね。 実際生地をアイロンワークで曲げるという作業はかなり時間の掛かる大変な作業なんですよ 担当の職人さんお疲れさまです! |
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4.裏地:Z494−13(紺色) 通常、薄い色目の生地はそれに合わせて薄い色の裏地を使いますが、今回はメリハリをつけるために敢えて濃色(Z494−13、紺色)を使用しました。 期待通り素晴らしい仕上がりでホッとしました。(^_^;) また涼しさも出すためにポイントステッチを白で入れました。 紺との相性は抜群ですね。 |
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5.美脚パンツ 昨今、当社でもご注文の多い美脚パンツですがHさんも美脚パンツでのご注文でした。 通常の美脚パンツでは膝位置から5センチ上(緑のライン)で絞るのですが今回は更に3センチ上の位置(水色のライン)で絞りました。 画像でご覧いただくとお判り頂けると思いますが無駄な部分が無くなりすっきり見えますね。 美脚仕様でないパンツは黄色いラインのシルエットになります。 |
今回は以上のポイントを踏まえてお仕立てしましたが皆さんいかがでしたでしょうか? Hさんには 「難しい注文だったと思いますが素敵なスーツを作っていただき有難うございました。」 と暖かいお言葉をいただき我々も感無量です。 Hさん、これからも素晴らしいスーツをお仕立てしますのでこれからも宜しくお願いいたします!! それでは今回はこの辺で失礼します。 次回をお楽しみに〜!! |
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(執筆:山橋)
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