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大阪shopmaster編 「クールビズ」もカラフルに
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楽しみにしていたGWもあっと言う間に過ぎて、木立を渡る風も爽やかに、季節は早くも初夏の装いですね。 毎年の事ですが、GWを境にして季節は春から夏へと移動してゆきます。 ついこの間まで、春物がどうだこうだと言っていたのが、夏物の傾向やいかに?と話題も変わってきましたね。 そこで、夏と言えばお馴染み「クールビズ」。 早くも3年目の夏を迎えますが、それほど話題に登らなくなったのは、それが当たり前になった証拠なのでしょうか。
という訳で、今回は「クールビズ」に活躍しそうな素材群の中から、夏物の先駆けとしてご紹介するのは麻(リネン)のシリーズです。 麻と言えば夏生地の代名詞として、シンプルな生成色や紺色がその代表的なのはよくご存知かと思います。 ですが、こんな色も素敵ですよ!と今回ご紹介するのが、イタリアはオルメザーノ社製のカラフルな麻シリーズです。 それではイタリア野郎も真っ青?なその仕上がりをご覧下さい。 |
□ Fさんの仕上がり □ | |||
>>> まずは印象的なデザインから
◇ ノーベント ◇ ベスト付き >>> この2つのポイントでピンと来た方はおられると思いますが、Fさんのイメージは昔のヨーロッパ映画に出てくるような、ダンディなスタイルです。 |
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そういえば、思い出しました! 昔の白黒のイタリアの映画では白の麻スーツを着て、パナマ帽、足元はコンビの靴といったファションが見られましたね。 >>>更に加えて ◇ マニカカミーチャ仕様 ◇ 衿には5ミリのミシンステッチ ◇ 3ツボタン中掛け >>>...と、ここいらはちょっぴりと今風をミックスしたお仕立てとなりました。 >>>そしてパンツには ◇ 内側には縞スレーキを使用 ◇ 前立てはボタンフライ...と、ここもこだわりのクラシック仕様です。 ◇素材はイタリアを代表するコットンメーカー オルメザーノ社、カラーはベージュです。 >>> ベージュ系の素材にはFさんのようにブルーのシャツを合わせるのも上級テクのひとつです。 そして、試着を終えた最後にFさんひと言、 「使い込んでシワだらけになるのが楽しみですね」 そうです、ジーンズと同じです。 麻はそもそもが丈夫な上、使い込めば使い込む程に馴染んで、おまけに洗濯などにより脱色が見られますので、なんとも言えない風合いと言うか、味わいが出てきます。 それをわかっていただいているとは嬉しい話です。 Fさん、精々使い込んでやって下さい !! |
続いては... | |||
□ Oさんの仕上がり □ | |||
簡単にOさんのプロフィールからご紹介〜 〜Oさんのプロフィール〜 お次は、銀髪に陽に焼けたマスクが若々しいOさんです。 お年は...失礼ながら私(清水)と同じくらいとお見受けしました。 若い頃はIVYでならしたとおっしゃる、オシャレが似合うナイスミドルな方です。 今回のチョイスは2着、カラーはオレンジとブルー、いずれも麻の素材感に惹かれてとの事です。 そして、こちらの仕上がりは・・・ |
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>>>デザインは ◇ 3ツボタン段返り ◇ フックベント >>> Oさんの狙いはここまで来ればもうお分かりですね、若かかりし頃を思い出させるIVYルックです。 >>>そして更なるデザインは ◇ 腰ポケットはパッチ&フラップ ◇ 衿のステッチは5ミリのミシンステッチ ・・・とIVYお約束のポイントが並びます。 |
試着の最後に撮影をお願いすると「私でよろしければ」と快諾頂きましたのでパチリと頂きました。 こういうキレイな色目は本来キャリアを積んだ年配の方が似合うものです。 年齢が上がるに連れ、どうしても地味目な選択になり勝ちですが、一歩踏み出す勇気を持ってトライされてはいかがでしょうか...?? 団塊の皆さん。 |
□ Oさん番外編:これはウォームビズ? □ | |
今回のOさんから麻のジャケットをご注文の際、事前にこんなお問い合せを頂いていました。 「昔良く見かけた、タータンチェックの生地は無いですか? パンツにしたいので・・・」 タータンチェックですか〜、IVY全盛の頃には良く出回ったのですが、そういえば市場からその影が消えて久しいですね。 チェッカーズやベイシティローラーズが一世を風靡した頃ならともかく...果たしてどうでしょうか?? とはいえ、そこは生地屋の意地(!!?)、倉庫を片っ端から探し、生地の山からようやく見つけだしたのが、この2枚のタータンチェックの生地です。 ご覧いただくと... 「う〜ん、ちょっとチェックが大きく派手かなあ」 ...と最初は躊躇され尻込みされたのですが、 「昔はこんなパンツありましたよね」とムリヤリお勧めしますと 「よし!これで行こう」と決断頂きました。 (Oさんのイメージはブラックウォッチと呼ばれるような柄をイメージされていたかと思いますので、 かなり違います) 生地は画像からも伺い知れるようにウールの冬物です。 「クールビズ」ならぬ「ウールビズ」と言うか「ウォームビズ」という訳で半年先の季節の先取りのパンツとなりました。 仕上がりはお送りになってしまいましたので、残念ながらOさんの着用画像は無いのですが、ともあれOさん、無理を聞き入れて頂きありがとうございました。 |
それにしても自分で書いておきながらですが、クールビズのご紹介とは季節の移り変わりとは早いものですね。 また、ここの所ジャケット関連の原稿が目立つのですが、スーツと違いジャケットは柄が目立ちますので、仕上がり画像のご紹介がより効果的なアイテムです。 そのお陰か「あの画像で仕上がりのイメージが掴めましたよ!」とお客様からおっしゃって頂く事も多くなりました。 WEBの原稿を司る立場としては、こんなお客様の反応は嬉しいもの。 根が単純なものですから、思わず筆が進むと言うか、キーボードを打つ手も知らず知らずで弾むというものです。 どうぞこれからもご愛読下さい。 |