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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 近くて遠い所と 遠くて遠い所 
いやいや、梅雨も明け真夏の日差しになってきました。
この時期は子供にとっては嬉しい時期ですが我々大人にはちょっと辛いですね。
特に都心部はヒートアイランド現象で、外を歩くとクラクラしてしまうことがあります。

さて暑い夏の時期はスーツの方も一服感があるので今月はスーツの仕上がりを中心にご紹介しましょう。
ご紹介するのは、お客様いらっしゃいコーナーで既にご登場いただいた

持ち込み生地のお客様(北海道札幌在住)のSさん と
   遠くは南アフリカ駐在のこちらもSさん  です。

お二人のご注文時のやり取りはにリンクいたしましたので是非そちらをご覧下さい。

今回は、このお二人の仕上がりをまとめてご紹介!ということで、近くて遠い(札幌Sさん)と遠くて遠い(南アのSさん)という意でこんなタイトルにしてみました。(ちょっとこじつけですか?)

さて、それでは早速ご紹介!まずは札幌のSさんから

近くて遠い 札幌のSさんの仕上がり ■
その前にちょっとだけご注文を振り返ってみましょう。
Sさんは単に札幌からのご注文と言うことでWebでご紹介した訳ではありません。
前編のいらっしゃ〜いで詳しく書きましたが、Sさんは実は生地をよそで買われて当社に「生地を持ち込んだ」ということで紹介しました。

ご注文時には生地が足りない、、、とか、ちょっと騙されているんじゃない?と色々すったもんだあったのですが、Sさんがネットオークションで買われた生地代2000円〜5000円までの生地はこんなスーツに変身しました!!

□ 1着目 □
1着目は3mの生地で2,000円という破格の値段で競り落とした物。
物は生地代の市価6万円以上とのふれこみでしたが、「市価」をどう捉えるか次第ですが国産(中外毛織社製)ですから、う〜ん、、、ちょっと誇大表現といったところ。

でも、実際の所生地のクオリティはさすが国産、さすが中外と言わんばかりでカチッとした質実剛健タイプの素材感で秋冬物でしたが仕立て映えする物でした。

で、仕上がりはこんな感じ。

いかがでしょうか?
デザインは最近はちょっと少なくなったVゾーン高めの3つボタン。
見るからにカチッとした仕上がりですね。

□ 2着3着目 □
続いては、縫製工場から放出されたという色違いのストライプ2色。
クレーと紺の色違いスーツです。
デザインは3着とも全く同じですので、あまり画像として楽しめませんが普通のビジネススーツには使い勝手が良さそうです。

またお仕立てにあたってはストライプがハッキリしていますのでストライプの柄合わせなどに少し気を遣いました。
いかがでしょうか?
シンプルなスーツですが、自分で仕入れた?競り落とした生地で仕立てたスーツ。
いつもとはちょっと違った印象を残すスーツになるのではないでしょうか?
東京SHOPMASTERから一言・ ・ ・

今回はお客様ありがと〜うですので余り詳述しませんが、オークション等で生地をお求めになる場合、色んな危険があります。
詳細は前編のいらっしゃ〜いにも掲載していますので、本稿で生地の持ち込みに興味を持たれた方は必ずこの辺を再読下さい。

主な危険性としては次の通りです。
生地の長さが十分か?
>>> たった10cmでも足りなくては仕立てられません

NOクレームNOリターンは売る側の責任放棄
>>>「ご理解いただける方」「ビンテージ」などの表現は警戒しましょう!

誇大表示に騙されてませんか?
>>> 参考上代●万円などは信憑性低く、極めていい加減。

縁あって生地を手に入れた方は、複雑なオーダーはお受けできませんが当店でもリピーターの方を中心にお仕立てできることもありますのでご相談下さい。

■ 遠くて遠い南アフリカのSさんの仕上がり ■
続いては南アのSさん。

Sさんはちょうど8月初旬に一時帰国されると言うことで私の気持ちとしては直接お納めしたかったのですが、何分にもそう滅多に帰って来れない距離ですから、当社のために時間を割くことが出来ず、お店に行くぐらいなら家族サービス!とのことで、ご来店(ご試着は)出来ませんでした。
そうですよね、南アに家族を呼ぶのはちょっと大変ですからね、、、Sさんこの一時帰国中は家族サービスに専念してください。

さて
そんな南アSさんのご注文を振り返ってみますと。。。
ご注文のポイントは・・・そうですね、、、次の点でしょうか?

サンプルを送れないので全てを画像貼付で対応
>>> Sさんは対象をゼニアに絞っていましたから、その点では20マーク位で済みましたがそれでも大変!

前編では書きませんでしたがその後シャツのご注文も
>>> こちらもやはり画像対応(←これが結構大変でした。。。)

面白いのは裏地
>>> お選び頂いた裏地の色は南アの海・空の色素晴らしい!

お待たせしました!
それでは南アSさんの仕上がりはこちらです!(南アの画像は有名なテーブルマウンテンです)
いかがですか?
ゼニアの柄の方にも鮮やかなブルーが使われていますので、裏地に鮮やかブルーを入れても違和感ないですし、また南ア写真とのバランスも取れていて素晴らしいマッチングです。
これなら、しばし 日本を忘れて現地で没頭できそうです。

そして、その後頂いたシャツのオーダーはこんな色柄でした。
デザイン的にはデュエボットーニタイプのライトブルー、サーモンピンク、グレイの3色ですが、この3つがあれば結構着回しも楽になりますね。

Sさんはご帰国の際、スーツは持参せずこのスーツとシャツで一時帰国の際過ごすのだそうです。
出張のタイミングに間に合って良かった良かった...

Sさん、本稿がUPされる頃丁度ご帰国かと思いますが、是非日本で、南アでお仕立てしたスーツ ご活用下さいね〜

南アに触発された方がここに一人・・・
ふ〜っ、南アのSさんのスーツも仕上がってご実家へ送ったし、、、
と一息ついた7月末頃、全く別のお客様から1通のメールを頂きました。

メールをお出し下さったのはHさん。
リピーターの方で、仕事の関係で今春からスイスの現地法人へ転勤になられた方でした。(私はフランクにおつき合いしていますが、結構偉い方ですよ〜。)
南アのSさんとは殆ど関係ないのですが、同じ海外在住と言うことでちょっとだけご紹介します。
07.07.26 件名:Greeting from Zurich
吉村さん
ご無沙汰しておりますが、お元気でしょうか。 時間がある時にメイルマガジン等読ませていただき楽しんでおります。
スイス出発前のオーダースーツつくっていただき有難うございます。 充分活用させてもらってます。作者注:何よりです!スイス着任時のPower Suitsとしてフルオーダーでお仕立てしました!
南欧はブルガリアで45℃とかイタリアで40℃、イギリスで洪水などと荒れておりますが、幸いチューリッヒはからっとした夏で上記冬ものオーダースーツも6月くらいまで着ておりました。

ヨーロッパはジャケット&パンツで仕事をする機会が多いのですが、日本や英国に比べると良い洋服屋さんがあまりありません
2005年にニューヨークを出る前に買ってきたイタリアのCastangia, Corneliani, Polo Italyなどのジャケットが麻入りという事もあり5年経過するといい味になると同時にちょっと疲れてきています。

そこで相談なのですが、ジャケットを1つ作りたいのですが、サポートいただけますか?
素材:夏物ウール(フルライニング)で、ウール100%又はウールにモヘア混かシルク混
  :ブラウンまたはグレーブラウン(ミディアム又はライト)
パターン:ウィンドウペインかな?(オレンジまたはブルー?このあたりは適当です)
作り方:フルオーダー(この前のスーツと同じサイズで仮縫い不要です)。
納 期:あまり気にしなくて結構です。 もしかしたら9月第一週に東京出張するかもしれませんが、確定ではありません。
今年着れなかったら来年着るつもりです。

南アの方へ送られたメイルで見ましたが、色のイメージはShangG6191、G9201、G6187あたりかなとあの中では思いました。 (スイス チューリッヒ在住 H)

PS:スイスはこんな所ですという参考までに2枚写真を添付します。
ハイジの家というものがチューリッヒから1時間程車で走ったリヒテンシュタイン公国のすぐ近くにあり、その看板です。日本語もありました。もう一枚は山です。
残念ながら全て子供が入っており(吉村さんのスイスのイメージつくりの為だけにお使い下さい)、風景だけのものがありませんので悪しからず。
Hさんメール有り難うございました。
子供さんが写っているというこで写真はWeb掲載できませんでしたが自分だけスイスに行った気分になれました。

昨今色んなお仕事で海外へ出られている方を数多く目にしますが、当社にも海外在住の方は20名以上いらっしゃいます。

皆さん、現地で時々日本を懐かしみながら仕事をしているかと思いますが、当社のサイトをご覧になって少しでも日本のことを思い出して頂ければ、原稿を書く者として至上の喜びです。

海外在住の皆さん、頑張ってくださいね!