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クラシックタイトなダブルスーツ完成!
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皆さん、こんにちは、大阪店オーダー担当の南浦です。 最近はとても過ごしやすい絶好の行楽日和が続いておりますが、皆さんはどちらかにお出かけになられましたか? 私の方はといいますと、通常のオーダー業務はもちろんの事、卸部門の営業に原稿作成、はたまた新店舗用の物件探し(←南浦日記帳の中で紹介してます)に不動産屋さんとの交渉などなど非常に忙しい毎日を過ごしております。(←実は結構キツいです!) でも前向きな仕事をさせて貰っているので、仕事があるという幸せを感じながら頑張ってます! さて、今回は皆さん、お待たせいたしました!前回のお客様いらっしゃいでご紹介しました私の15年振りとなるダブルスーツが出来上がってまいりました!(ただ、私のプライベートオーダーなんで、“お客様ありがとう”でご紹介するのはチョットおかしいのですが、その辺は勘弁して下さい) ここでこれまでの経緯を簡単にご説明すると、今シーズンは春夏のアメトラからブリティッシュトラッドへのシフトがプレタ系のブランドを見ても顕著に現れており、またその中でもグレンチェックや千鳥格子などの伝統的な柄が大注目されております。 私は毎シーズン必ず1着はトレンドを加味した一着を仕立てるようにしておりますので、この秋冬はやはりグレンチェックは外せませんね。 デザインについてはシングルスーツ全盛の今、バブル期以来のダブルスーツ復活のムーブメントが来るぞ、来るぞ、と言われながらなかなか本格化しないので、ええ〜い、それならばと私が先陣を切ってオーダーいたしました。 それでは早速、仕上がり具合をご覧下さい。 |
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皆さん、いかがでしょうか? はっきり言ってサイジングは完璧です! ストイックに無駄な贅肉を削ぎ落とした感じで非常にクラシックタイトに仕上がっております。 今回のこだわりポイントをご紹介いたしますと... ○アームの細さ >>> こちらはアームホール位置を高く、腕周りを最大限細くする事により脚長ならぬ手長効果アリ! また私自身、それほど胸の厚みは無いのですが、サイジング次第でかなりバスト周りをボリュームあるように見せることが可能です。 服は最低限のゆとり量さえ確保出来れば、余分なゆとりを省いた方がスッキリ見えますし、また体型をカバーして見せるにはメリハリのあるサイジングが重要です。 ○ ウエストの絞り >>> この部分のサイズはジャケットのシルエットを決める要となります。 通常、ダブルの場合、打ち合い(前身頃の重なり合う部分)があるので重く見えてしまいますので、フロントボタンの間隔を横で2センチ、縦で1センチ狭くすることにより、前述のアームの細さと相まってウエストの絞りを強調しております。 バブル期に流行したソフト系ダブルスーツはヌード寸に対し、かなり多くのゆとり量を取っておりましたので、見た目にいかにもダブルです〜、という印象が強かったのですが、最近は一瞬ダブルを感じさせない様なサイジングを施すことがキモとなります。 ○股下の長さ >>> 最近はシングルよりダブルをお選びになられる方が増えてまいりましたが、注意すべき点が股下の長さです。 ダブルは折り返し巾の分だけ重みが増し、甲の上でのクッション量が多くなりますので、シングルの時よりかは若干短めにしなければなりません。 短すぎればソックスが丸見えとなり、長すぎれば逆に脚が短い印象を与えてしまいます。 エレガントに見せるには真っ直ぐ立った状態でソックスが丁度隠れる程の長さに仕上げるのがベストです。 、、、と仕様のこだわりポイントはこれぐらいにして、グレンチェックの着回し力の高さをご紹介しましょう♪ |
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さて、皆さん、いかがでしたか? グレンチェックはその柄行きからどうしても大柄に見えてしまう為、今まで敬遠させていた方も多いかと思いますが、ただ単にスーツとしてでなく、セットアップコーディネートでの対応力の高さに改めて驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は差色は黒を中心にコーディネートしてみましたが、これをブラウンに変えればまた異なった雰囲気を出すことも可能です。 ワードローブが無地やストライプのスーツだけというアナタ、その幅を広げるには正にグレンチェックは打って付けの柄と言えます。 是非、これを機にお試しあれ! |
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執筆:南浦(大阪店)
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