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イタリアンスーツの完成です。
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12月に入り本格的な寒さとなりましたが皆さん、お風邪などお召しになられていないでしょうか?
これからクリスマスやお正月とイベントが多く何だか浮き足立ってしまう時期でもありますがそんな楽しいイベントを控え体調など崩されません様、くれぐれもご自愛下さい。 さて、今回は前回「クラシックなイタリアンスーツ」と題してご紹介致しましたFさんのスーツが仕上がって参りましたのでご紹介したいと思います。 詳細はこちらからご覧下さい。 先ずは今回のご注文のおさらいです。 |
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おさらいしたところで仮縫いの模様からご覧頂きましょう!
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肩のタイトさとウエストの絞り具合がしっかり分かりますね。
スマートなFさんですから限界ぎりぎりまで細く仮縫いを行いました。 しかし若い方は無駄な肉がなく羨ましい限りです。 中にベストを着てこれだけ絞れるのですから... またFさんは学生時代スポーツをなさっていたのでふくらはぎの筋肉が発達されており細身のパンツではその部分で引っ掛かってしまいます。 その様なことからその部分にアイロンワークを施し地の目を伸ばすことで立体的に作り、ふくらはぎへの引っ掛かりを防ぐ事にしました。 イージーオーダーでは意識しないことですがこれこそフルオーダーならではの匠の技です。 仕上がりが楽しみですね。 さて、そんなこんなで無事仮縫いも終わり待つこと約3週間ようやく出来上がってきたスーツがこちらです。 ご覧下さい。 |
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さぁ、いかがでしょうか?
少し毛足の長いサキソニーウールの質感と細みのシルエットがとてもマッチした仕上がりになったと思います。 これならFさんにもきっとご満足頂けるはずだ!! そうそう、今回のご注文では忘れてはいけないポイントが2つありました。 それは、、、 1. 雨降らし仕様の袖付け 2. キャメル毛芯を模した柔らかい風合いの芯地 1.はともかく2.については元々Fさんがキャメル毛芯をご希望だったものの当社がご用意出来なかったのでFさんのお好みに当社手持ちの芯地で何処まで風合いを近づけれるかが最大の鍵でした。 その辺りを踏まえどの様に仕上がったか画像でご覧頂きましょう! |
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いかがでしょうか!
なかなか当社の雨降らしも捨てたものじゃないでしょう? 実はここまで来るには結構大変で画像に納める前に一度、納品されたのですがその仕上がり具合が気に入らず吉井工場長にお願いして工場に戻し修正をして貰いました。 一度目に納品された状態ではどうにも袖の付け方が不自然に見えてしまい私が満足出来ず、Fさんに自信を持ってお納めできない状態でした。 その様なことからフィッターの中島さんも踏まえ再度、ミーティングを行い修正を加え仕上がってきたのが今回撮影したものです。 本来、カチッとした英国物が得意でこれまでこの様な仕立てをしたことがない三久服装に一度で完成度の高い商品を納めてくれと言う方が無茶な話で工場長には迷惑を掛けてしまいました。 しかし再度ミーティングを行いようやくここまで完成度の高いものをお仕立てすることが出来、当社の財産となりました。 吉井工場長、中島さんお忙しい中、本当に有難うございました!! また今回はキャメル毛芯に変わるものをということで当初はそちらに重点を置いていたのですがこちらはすんなりと上手くいき、画像のようにしなやかなラペルを実現することが出来ました。 またイタリアのスーツに近づけるべく下襟のプレスは勿論、上襟のプレスも甘くし立体的で柔らかな印象になったと思います。 さて、この様な形に仕上がりましたが後はFさんにご連絡を入れてお納めするのみです。 後日、ご来店頂いてのご試着姿がこちらです。 |
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さぁ、いかがでしょうか? タイトなシルエットがフルオーダーらしく綺麗に出ておりバッチリですね。
Fさん、本当にお似合いです。 Fさんにも気に入って頂きホッと一安心です。 ただ一つ当社のミスでベストの裏地を表裏逆に付けてしまいベストがお直しとなりFさんにはご迷惑をお掛けしてしまいました... Fさん、一度でお納めできず大変失礼いたしました。 Fさんは笑ってお許し下さいましたが気を引き締めなければ... その後、Fさんからはご丁寧な感想を頂きました。 |
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Fさん、ご丁寧なご感想を頂き有難うございました。
この様なお客様からのご感想が我々の糧となりレベルアップが出来ますのでありがたい限りです。 Fさん、これからも頑張りますので変わらぬお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。 さて、今回はクラシックなイタリアンスーツのご注文でしたがいかがだったでしょうか? イージーオーダーでは難しいものもフルオーダーでしたらある程度はカバーできる部分が多くなりますので割高にはなりますがこの様なものをお考えの方は是非、ご検討下さい。 また、スタッフまでお気軽にご質問頂ければと思います。 それでは今回はこの辺りで失礼致します。 次回をお楽しみに〜!! |
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(執筆:山橋)
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