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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 流行のチェック!
3月も中旬を過ぎましたが、なかなかコートが脱げませんね。
この春夏物の新商品が立ち並ぶ中、そんな寒い寒いとは言ってられません!

そんな少し春めき始めたこの頃に、今流行のチェック柄のスーツが仕上がって参りましので、‘お客様ありがと〜う’のみですが、ご紹介させていただきます。

今回ご紹介するのは、長年ご愛顧頂いているさん。
ご注文は、ゼニア・クールエフェクト、ゼニア・シャン、ブラックフォーマルと、3着のご注文を頂きました。
ゼニア2着に礼服だなんて、、、(これが俗に言う大人買い?!)

さて、その中でも今回ご紹介するのは、今流行のクールエフェクト!
と言いたいところですが、ここでは、あえてゼニア・シャンブラウンが入ったチェック柄の出来上がりをご紹介させていただきます。

ストライプや無地は持っているけど、なかなかチェック柄は持っていないという方や、チェックが気になるけど、なかなか手が出せなかった方はご参考までにご覧ください。

今回Mさんのご注文を承ったのは、当社でもバイタリティー元気共に圧倒的な力を誇る早藤氏
 「いらっしゃいませ〜!!」
 「ありがとうございました〜!!」

と、いつも店内を明るくしてくれてますが、たまに納得のいかない発声の時もあるらしく、
「ん〜まだ声出てねぇなぁ...」と独り言をぼそっと言ったりもしています。
(周りは十分出てますよと言わんばかりの顔をしていますが...)

そんな早藤氏は生地卸部門のスタッフにも、愛されるポジティブシンキングの持ち主ですが、お客様をリードしながら、お好みを聞いていくセンスは抜群です。
このようにユニークかつ繊細なところもある早藤氏はどのように注文を受けたのでしょうか...
□ 生地 □
G3158
(ゼニア/SHANG:シャン/ブラウン地×ブルーパープルチェック)

ブラウン生地に青紫に近い色の格子が入った生地。

ブラウンはトレンドカラーでも注目されており、色味の入ったチェックがブラウンの渋さを柔らかくしているような印象を受けます。
また、ゼニアのシャンシリーズはシルク混と言うこともあり、非常に上品な艶があることから軽くてきれいなドレープ感がオススメです。

〜ブラウン生地をお探しの方は必見!〜
ゼニアの生地でブラウンを多く取りそろえております。
(サンプル帳未記載品!!!)
ご来店の際は是非一度ご覧ください。


□ デザイン □
<上着>
フロント:シングル2つボタン 
襟:ノッチドラペル
ベント:サイドベンツ
脇ポケット:ハッキング
胸ポケット:バルカポケット
見返し:一枚台場
袖ボタン:4つ重ね切羽
<下衣>
タック:ノータック
脇ポケット:ナナメ
ピスポケット:片玉フタ付き
裾口:ダブル4センチ
上記が早藤氏が承ったご注文内容。
それでは、まずは全体の仕上がりからご紹介します。

ご身長が180センチ以上あるMさんですが、全体的にしっかりとしたご体型で、オーダー向きな体格の持ち主です。
イタリア素材のチェック柄というのも、色気がありつつ、洒落た感じと、シルク混による高級感が漂います。


□ 本切羽 □
高級仕立ての代名詞でもあるこの本切羽。
ボタンを明るめの色をセレクトすることによって、夏らしい軽快感が生まれます。
また、重ねボタンにすることにより遊び心を出しつつ、自分が選んだデザインを楽しんでみてはいかが?

□ 見返し □
今回、一枚台場仕様にすることによって、通常は表地と裏地の中間にステッチを入れているのですが、ここでもオシャレを楽しもうと早藤氏の提案?から、へりとり(パイピング)を使用しています。

一般的には、胴裏を無地にして、へりとりを柄物にするのですが、この辺りはセンスを生かし、胴裏をチェックにしてへりとりを無地のベージュへ。
私としてはとても新鮮で都会的な組合せでした。
何でこのような組合せになったのか聞いたところ、なんと早藤氏も同じ組合せを使っておりました。
「ホレッ」ということで、その上着をめくってもらうとそこに同じ仕様の組合せが...

自分の仕様を気に入ってもらえると、やはり嬉しいですね。

□ スラックス □
そしてこちらがスラックスです。

チェックは無地と同様ジャケットスタイルも合わせやすく、以外に汎用性が高いのが、チェック柄のいいところでもあります。

特にブラウンはネイビーや黒との相性も良く、今回のご注文はスーツではありましたが、セパレート紺ブレと合わせてご着用いただくこともオススメします。

いかがでしょうか。
今回はチェック柄のスーツ地をご紹介させていただきましたが、英国調のトレンドがきているということもあり、雑誌やテレビに出ている芸能人等、よく見かけます。
(芸能人や雑誌にはスタイリストがついていることがほとんどで、上からきたトレンドを横へ広げようとしているため、比較的わかりやすいです。)

ストライプには無い汎用性、無地には無い独自性
このクールビズが盛んになっている近年で人気が出るのも少しわかるような気がします。チェックのスーツがほしいなぁと思った皆さん、是非店頭で一度肩に掛けて確かめてみてはいかがでしょうか。
若く、トレンドに敏感な方たちには、肩幅、胸回り等全体的に細くして、タイトシルエットにすると、さらに旬なスーツに仕上がります。

今回のご注文を直接受けたのは早藤氏でしたが、トラッドなどの知識も深く、その時代をリアルに体験してきたからこその経験も私自身とても勉強になります。

また何かおもしろいご注文がありましたら、改めてご紹介しますので、お楽しみに!!