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2012年春夏ネイビーJK完成 |
皆さん、GWはいかがお過ごしでしたか? 祝日など関係なくずっとお仕事の方も多かったようですし、私の知る中では11連休!なんて方もいらっしゃいました。 こちら大阪店は3連休・1日出勤・4連休と少し変則スケジュールでしたが、タップリとお休みを頂き、スッキリとrefreshした大阪店ShopMaster南浦でございます。 refreshはしましたが、遊び過ぎで身体はヘトヘト、財布はカラッポとGW明け早々からマイナススタート(泣) 既にアタマの中はお盆休みの事でいっぱいです(早っっっ!!!) さて、今回は連休前の更新でご紹介したKさんお二方それぞれのネイビーJKが仕上がってまいりましたので、そちらをご覧頂きたいと思います。 前回ドーメルアマデウスの仕上がりは着用画像を皆さんにご紹介出来なかったので、今回こそは、と思い、それぞれのKさんにはご無理を言って、お忙しい中ご来店頂きました。(Kさん、ありがとうございました!) それではまずビジネスユースのKさんから、、、、 |
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いかがでしょうか?
カジュアルユースですが、昨今のクールビズでも十分に使える仕上がりです。 こちらのKさんのJKもネックポイントを1cm上げてノボリをキツくし、且つ肩パットを抜いておりますので、より傾斜角度が急になっていることがお分かり頂けるかと思います。 袖山を形成しているタレ綿は抜かず、前身頃の芯地は少し改良し、毛芯一枚とバス芯一枚に、しかも胸下までしか入れず、ラペルの返り線から下を軽く仕上げてみました。 通常の芯地は毛芯×2・バス芯・フェルト芯から成っているものが多いのですが、今回は接着芯だけだと薄過ぎてコシの無いJKになってしまい、反面通常の芯地だとカタ過ぎるということで、毛芯一枚とフェルト芯を抜き程良い風合いになるよう意識しました。 フロントカットはKさんお持ちのジャケットのほとんどがカッタウェイ、今回は少しワードローブにアクセントを付けようと、Rの小さいレギュラーカットで1cm外に振ってみました。 外に振らないと、打ち合いと言ってボタン下からの重なる部分が多くなり重い印象のジャケットになります。 前述のKさんのジャケットと比べると、Rは小さいですが、重い印象にはなっていないかと思います。 たかがフロントカットですが、Rの大小や第一ボタンから裾までの振り方で印象が変わります。 この辺りの調整はお客様と我々作り手の間でのイメージの共有が非常に重要です。 ご希望の方は予め画像などをご用意頂くと理想に近い仕上がりになるかと思います。 最後に今回ご紹介したお二人のKさんのジャケットで共通の仕様、それは総ステッチです。 かたやピック、かたやミシン、とそれぞれの性格や見え方は正反対ですが、実はこの総ステッチこそ、最も既製品と差別化出来る仕様であると私は考えてます。 それは何故か、と申しますと、ステッチを入れるには当然専用のミシンが必要です。 通常、当店で標準としてお入れさせて頂いているステッチは左右の前身頃と腰ポケットのフラップのみとなります。 この2つのパーツはそれぞれが完成した後にステッチを入れる工程に入りますので、その後の作業工程はスムーズに進みます。 ですが、総ステッチの場合、上記に加え、肩線、前ダーツ、背中心、袖の縫い線、細腹の縫い線にそれぞれ入ります。 これだけの箇所に入れるには、例えば背中心は後左右の身頃を縫い合わせた後にステッチを入れる工程に入り、その後前身頃と縫い合わせてから肩線にステッチを入れる為に再度戻し、と通常より倍の工程が掛かってしまいます。 シビアな作業効率とコスト設定を求められる既製品の場合、MD側の余程の強いコダワリが無い限り、総ステッチは割に合う仕様では無いのです。 それがオーダーの場合、+2,100円で可能な訳ですから、細かなポイントでの差別化をご希望の方には是非お選び頂きたい仕様でございます。 以上、基本後者のKさんはスタイルやボタン、ディテールなどは全て私にお任せ頂いておりますが、それは常にテストされている事と同じですので、プレッシャーは半端無い!....ですが、今回もほぼ満点を頂戴致しました。 ただ、次は更なる完成度を求められるので喜んでばかりはいられません! この仕事、どこまでも終わりの無い修行みたいなものですから、、、、 また次回、楽しんで頂けるモノをご紹介したいと思います! では!! |