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カジュアルスタイルスーツ |
師走に入り、どんどん気温も下がって参りましたが、皆さん体調管理は万全でしょうか? 街中では、イルミネーションが綺麗に装飾され、仕事終わりの疲れた身体に染みわたるようです。 クリスマスが近づくと、何の用事も無いのに、わくわくしてしまいますね。 さて、そんな今年も残すところあと僅かになりましたが、今回は題名の通り比較的カジュアル傾向なスーツが仕上がって参りましたので、ご紹介いたします。 今回ご紹介するのは、当社生地部門Sくんの友人、Iくんです。 元美容師の生地部門Sくんの友達も現在美容師をされているようで、男前の今風に言いますと「イケメン君」です。 美容師というと、今が旬なモード等のブランド物を召される方が多いという印象がありますが、敢えてオーダーでスーツを作るというのも、乙なものですね♪ それでは、スタイリッシュなカジュアルスーツを先ずは生地・デザインからご紹介します。 もともとご来店の際には、あまりイメージが浮かんでいなかったようで、生地選びから始まったのですが、素材感のあるソフトツイード生地が似合うんじゃないか? と思い、オススメしたのがMOONのライトツイードです。 ツイードというと、一番先に思い描くのが、ハリスツイードやドニガルツイードですが、目付も比較的ライトで、保温性もあるため、10月後半〜3月頭までと比較的着用期間も長くお召しいただけます。 |
<MOONとは> 1837年創業のAbraham Moon and Sonsのことで、イギリスの名門のミルのひとつです。 1837年と言えば、モールスが有線電信機を発明した年のようですね。 生地の特徴は、たて糸よこ糸にシェットランドウールを使用しており、ふくらみのある風合いを持ち英国製らしい深みのある色味が特徴です。 また、高級メゾンやセレクトショップ等でも使用されるなど、品質とトレンド性に優れているブランドです。 |
その中でも、Iくんのお気に入りとして目についたのが、白×黒のヘリンボーン。 色味がモノトーンのため、色々とコーディネートもしやすく、スーツとしても活躍しますが、上下別々でも楽しめます。 どうやら一目惚れをしてしまったようで、生地決めは初めてのオーダーの割にとてもスムーズに進みました。 この辺りは、日頃鍛えている感性の賜物ではないでしょうか? 決まった生地はこちら。 |
柔らかな風合いと着込めば着込むほど味が出てきそうな雰囲気が漂っています。 白と黒のヘリンボーンというモノトーンの素材は、色々と組合せも自由にきくため、コーディネートも非常に幅広く楽しめます。 そしてデザインがこちらです。 |
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以上が今回の注文内容です。 デザインを決めるに辺り、初めてのオーダースーツということで、一般的な今のトレンドやモードでのスーツの流れ、色の組合せなど色々と案内しながら進めて上記のデザインに決まりました。 基本的には、シンプルなデザインですが、サイズ感はやはり若いということもあり、タイト&ショート。 さらにカジュアルな要素も含めて、着丈などは、通常よりも8センチほど短くしております。 ただ、本人の足が長いせいか、お尻が隠れ、なんともスタイリッシュな仕上がりになりました。 サイズ感については、標準のゆとりよりもやはりタイト目にして、着丈は、ご来店時に着てきたジャケットを参考にしました。 この辺りは、サンプルゲージを着てもあまりうまくイメージが出来づらいため、着てきてくれて本当助かりました... サイズ感については、上記のように全体的にタイトにしたのですが、身体の補正が若いということ、また細いという体型から、なかなか難しく、特徴的な撫で肩補正を中心に行い、細くなるとありがちなベントが開く現象を極力減らそうと意識しました。 そんなこんなで、仕上がりを写真を中心にご案内いたします。 まずは、スーツとしてのスタイルです。 上下で合わせるとモード感溢れる仕上がりになります。 |
いかがでしょうか? 私もこのようなシンプルかつタイト&ショートなスーツをほしいと率直に思いました。 なかなかオーダーの業界では、いわゆる保守的な括りがあるのですが、その枠を越えたオーダーの楽しみ方というのもアリですね!! それにしてもスタイルもルックスも良いIくん、じゃんじゃん着てくださいね。 仕上がりは想像以上の物が出来上がったようで、一安心。 このような注文もたまには良いですね。 このようなスーツは、パーティー等にも活躍しますので、オン・オフともに楽しんでほしいです。 |