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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 ハリスツイードコートが出来上がりました。
1月もそろそろ終わろうとしていますが、先日都内近郊で降ったは、まだ溶けずに残っているところも多いようですね。
積雪は交通手段の乱れから、早起きしたり、なかなか帰れないといったことも多く不便なことも多いですが、この年になっても雪を見ると気分が舞い上がってしまいます。

さて、そんな寒さが肌を刺す頃、少し遅くなりましたが、ハリスツイードのコートが仕上がって参りましたので、ご紹介させていただきます。

本来年末には、仕上がっていたのですが、なかなか更新のタイミングと合わず、遅れての更新となりました。

1月の末となりましても、まだまだハリスツイードのご注文は1日に1着程のペースで受けておりますので、やっぱり欲しいっ!と思われる方は、是非在庫がある内にご検討下さい。

それでは、下記がご注文頂いた内容です。

□ ハリスツィードコート仕様 □
● 生地 ●
 ハリスツイード/ブラウン/無地
● デザイン ●
 衿型 セミステンカラー
 フロント 比翼前立て
 脇ポケット ナナメハコポケット
 袖ボタン 3つボタン並び
 ステッチ 1センチミシン掛け
 ベント センターベント
 裏地 エンジ色Z555-203

こちらが、ご注文いただいたコートの内容です。

ハリスツイードのブラウンは、普通の「茶色」とは違った、奥深く味わいのある雰囲気が特徴で、着込めば着込むほど、柔らかくなり、身体にも馴染んできます。

チェスターフィールドコートとこの(セミ)ステンカラーは、今一番人気のあるデザインで、首元まで暖かく、実用的なデザインは、このセミステンカラーです。

衿も立てられることから、風にも耐えられますし、全体的なシルエットはボックスといいましても、以前のようなダボッとしたサイジングではなく、ゆとり量も少なく、比較的すっきりとしているので、どこか都会的な印象を受けますね。

もともとKさんは、クラシックなデザインをご希望でしたので、ハリスツイード独特の素材感とバランス良く調和しています。

こちらが、セミステンカラーの出来上がり。

素材が厚いせいか、ロール感が綺麗に出ています。

第一ボタンを留めることにより、ステンカラーとしてもお召しいただけるデザインは、特に寒い時に有効で、スーツの上からでも良いですし、中に厚手のニットを着てしまえば、かなりの防寒対策になります。
まさに、オンオフ兼用デザインですね。

裏地とのバランスはこのような感じに。
茶系の色味とエンジ色のバランスは、ケンカせずに馴染みつつ、彩度のコントラストがポイントですね。
茶系に茶色の裏地を合わせるよりも、このように少しだけ思い切った裏地を選んでみるのも効果的です。

袖口ボタンは、クラシカルに3つボタン。

ラグラン袖の場合は、ボタン留めが一般的ですが、このようなスーツの袖付けと同じ(セットインスリーブ)袖には、ボタンをつけています。
今では、4つボタンでのご注文が多いのですが、シンプルに、クラシカルに、ということで3つボタンにてご注文いただきました。
もともと、本切羽でのご注文でしたが、当工場がコートでは本切羽ができないようで、その節は、ご迷惑をお掛けいたしました...
以後気を付けます!

いかがでしたでしょうか?

ハリスツイードという素材は、普通の生地とはどこか違った素材で、「皮革」に似た特徴を持っています。

・着込めば着込むほど柔らかくなる。
・着込めば着込むほど身体に馴染んでくる。
・保温性が高く、あまり風を通しづらい。
・独特なシワ感が出てくる。
・ウン十年着られる。

このようなことから、ハリスツイードファンが多数いらっしゃいます。
現代の柔らかく、艶のある素材が好まれる時代ですが、着ていく毎に愛着の沸く素材を持っているのも一つの楽しみではないでしょうか。