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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!

 Color Magic Complete!
ジメジメとした鬱陶しい天候が続きますが、皆さん、お元気でいらっしゃいますか?
最近、禁酒を始めた大阪店ShopMaster_南浦です。

えっ!?あれだけ毎日飲んでいたのにどうして???と友人、知人から不思議がられて、早3週間。
顔のむくみも取れてすっきり、体調も絶好調!!!
ビールが美味しく感じる季節ですが、それとはまた違った快感がありますよ(笑)
長らくお休みしていたジョギングもそろそろ復活しようかな?なんて考えてます。

さて、今回はブラウンジャケットに合わせたカラーパンツを3本も!!オーダーして頂いたYさんの仕上がりをご紹介したいと思います。

生地やデザイン等の内容はをご覧頂くとして、今回のYさんのコンセプトは夏物JKでワードローブには無いブラウンをチョイスし、それとボトムとのコーディネートを如何に重く見せず爽やかな雰囲気でまとめるかという点でした。
且つインディゴやホワイトデニム、Woolのグレーパンツにも合わせられるように、守備範囲の広いJKにもして欲しいとのリクエストも頂いておりました。
Yさんは生地と裏地、コンセプトのみお決めになられて、その他は全て私にお任せという、とてもプレッシャーの掛かるお客様であります(苦笑)

それではまず私がアタマをひねりながら考えたジャケットの仕上がりからご紹介したいと思います。



基本的なデザインは割愛するとして、単品志向を高める為に襟裏のカラークロスと袖口のボタンホール、裏地をオレンジにしてみました。
ちなみにカラークロスはただ単にオレンジにした訳ではありません。
表地との素材感(Wool&Silk&Linen)に合わせてリネン混のグログランを使用しております。(←仕事が細かいでしょ?)
仕事帰りに生地屋を回り、頑張って探しました!

※グログランとは?... 固く密に織られた横方向に「うねり」のある平織りの織物で、糸を密に折り重ね、コード状をしている。
名前の由来は、フランス語のgros(粗大な)、grain(木目)から来ている。

難しく言うとこんな感じですが、実際はこんな生地↓です、見たことありませんか?
帽子やバッグ、リボンなどによく使われます。

続いて、こちらのジャケットに合わせたパンツの仕上がりはと申しますと...
パンツも基本デザイン(ノータック&裾シングル)以外は全てお任せ頂いておりましたので、色別で少しディテールに変化を付けてみました。

まず、ラベンダーグリーンはジャケットに合わせて白蝶貝ボタンを、ベージュには茶蝶貝ボタンをあしらってみました。
ベルトループのサイズは幅広ベルトにも対応出来る様に幅1.5c、長さ5cに(通常は1c×4.5cです)
またサイドポケットはベージュのみ横L型に、ピスポケットも片玉縁仕様にしてみました。
裾の始末は先にもご案内した様に、サイドWミシンステッチ&裾三つ折ミシンタタキ3.5cm巾で仕上げております。

これらの仕様を組み合わせると、程よいカジュアル感のあるパンツに仕上がります。
画像ではプレスが効いているので、いささかきれい目に仕上がっておりますが、もっとカジュアル感を強くする場合は裁断前に洗濯機で洗いを掛けて糊を落としたりすることもあります。


それでは続きまして、それぞれのパンツとコーディネートをご紹介したいと思います。

ラベンダーグリーンはジャケットカラーのブラウンとの補完効果でそれぞれの色目を引き立たせているのがお分かり頂けるかと思いますが、ベージュの方は合わせ方次第では全体がぼやけてしまう可能性があります。

そこでポイントとなるのが、カラークロス&ボタンホールカラーのオレンジです。
アースカラーと呼ばれる自然界によく見られる色目をメインに持ってくる場合、今回のように差し色でビビットな色目を使用すると一転してあか抜けた印象のアイテムに仕上がります。
ただ一つ気を付けなければならない事が、あまり色の系統を増やし過ぎない事。

例えば今回の場合ですと、ラベンダー&グリーンのパンツを合わせる時はシャツは白、逆にベージュの時はピンクシャツがオススメです。


以上、今回のご紹介とさせて頂きました。
私のこれまでの経歴ではプレタを扱っていた時間の方が長いので、スーツスタイルよりかはカジュアルの提案の方が得意ではあります。
一工夫、二工夫を施したオーダーでプレタとの差別化をお求めの方、是非私にご相談下さい(笑)