オーダースーツのヨシムラ >> お客様ありがとう >> こだわったトムフォード風スーツ 出来上がりました!!
2017年3月16日更新
花粉症もピークになり、なかなか外に出るのも憚れますが、この時期、天気が良いと何とも言えない高揚感を感じてしまいますね。
春は出会いと別れのシーズンですが、ご自身の脂肪とお別れしたKさんのトムフォード風スーツがようやく出来上がって参りましたのでご紹介いたします。
実は2月に出来上がってはいたのですが、一点問題がおこってしまい、ご紹介がおくれてしまいました。
その問題は末尾にご紹介するとして、待ちに待った、こだわりに拘ったスーツをご紹介させていただきます。
Kさんとの出会いや今までの経緯はこちらでもご紹介しておりますので、下記よりご覧ください。
http://www.vightex.com/wel_n/2017/01/index.html
さて、詳細をご紹介する前に、もともと今回ご注文頂いたKさんのポイントをご紹介します。
・結果にコミット!のようなストイックな肉体改造
・トムフォードのようなスーツ
大まかにご説明すると、上記の二点です。
ただ、経緯としては下記のような経緯でした。
◎このようなスーツ(トムフォード)が欲しい!
↓↓
◎このスーツを着るにはもう少し体形を変えなければ、、、
↓↓
◎欲しいスーツに合わせた体型作りのため、ジム通い。
↓↓
◎大分体型も理想に近づいたし、オーダーしよう
という流れです。(少し誇張しているかもしれませんが笑)
結果的に、体型も大分お腹周りが絞られ胸回りがしっかりした身体に仕上がったKさん。
その目標のひとつとして理想のスーツが掲げられていた分、スーツに対する情熱も、、、
それは熱を帯びているものでした。。。
結果、イージーオーダーでは太刀打ちできないデザインを、Kさんから頂いたので今回フルオーダーでのお仕立てでしたが、どのように仕上がったのか、是非ご覧ください。
寸法や特徴をKさんよりご指定いただき、 バランスを見て調整したピークドラペル! 衿幅が広いながらも、独特のバランスで上品な衿に仕上がりました。 (ふうっと一安心) |
トムフォードスーツに見られる特徴である袖先のボタンホールだけ異なる大きさを用いたデザインです。 なかなかありそうでないデザインですね! |
脇の縫い線が大きくカーブしているのを画像でご確認いただけると思います。 アールを描くことは、縫製上難しいことから量産では見られませんが、技術力の見せ所ポイントです。 (本音:初めての事だったので、うまくいって良かったです。 縫ってくれた方々、ありがとうございました!) 脇尾錠の位置も、当社標準では帯(ベルト)上に付けているのですが、少し下げることによって、クラシカルな印象に仕上がりますね。 |
こちらが、着用の全体画像です。 胸回りのボリュームとウエストのシェイプ、そして袖からチラッと見えるシャツの袖が魅力的です。 また、脇ポケットのフタの大きさも上品に仕上がっていますね。 それにしても、葛利毛織のトニックを模した生地は1シーズンで品切れになってしまいましたが、とても立体感のある仕上がりになりますね。 |
スラックスフロントも〝持ち出し”というベルトの延長部分は、 シンプルにホック止めに。 通常はボタンで留めるのですが、 ホック止めの方がモダンな印象に仕上がります。 |
トラウザーズの長さもハーフクッション程の適度なバランスで、 折り返し幅5cmのダブルでもバランスは崩れません。 裾口の幅も靴の大きさと良いバランスですね。 |
改めて、立体的な仕上がりをウエストシェイプ、 そして最近の流行りをくまないクラシカルなバランスのライン。 何とも言えませんね。 全体的にKさんも私も満足のいく出来上がりでした。 |
ホッとしたのもつかの間、フィッティング後着替えてもらう際に試着室から、、、
「高岡さーん、いつも注文してた時計ポケットついてないよ~!」
m(_ _)m
色々な指示をしていた分、灯台下暗し、基本的なデザインの指示を見落としておりました。。。
Kさん、ごめんなさい!
反省しつつ、今回の仕上がったスーツの余韻を感じながら、この原稿を書かせていただきました。
Kさん、ありがとうございました!
皆さんも一度見て頭から離れないスーツなどありましたら、是非ご相談ください。
できることは自信をもって、できないことはどうにか考えてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。