服地の本場大阪谷町で生まれ、東京神田の生地屋街で育ち...はや

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お客様ありがとう

2018年4月19日更新

パーツにこだわる!スペシャルスーツの完成です☆

暖かく気持ちの良い日が続くなぁ〜と思っていると、4月も早いものでもう中盤。綺麗に咲いていた桜も、衣替えをしたかのように緑の若葉に覆われて、フレッシュな空気を感じますね。

さて、前回のお客様いらっしゃ〜いで『パーツにこだわったスーツ』をご紹介させていただきましたが、なかなか完成しないな〜と首を長ぁ〜くしてお待ちになっている読者の皆さんも多いのではないでしょうか?

お待たせしました!ご紹介まで時間がだいぶ経ってしまいましたが、ついに完成したAさんのこだわりスーツをご紹介します!

そこのパーツを?!という細かいこだわりに『う〜ん。凄いね!』と思わず唸ってしまうような今回のオーダー。

一体どんな仕上がりになったのか。こだわりパーツの『尾錠』はどんな感じで付いてきたのか。
もちろん、パーツだけでなく随所にこだわり抜いたディテールも目を見張るものがありますのでどうぞ楽しくご覧ください!

☆完成までの記事をお読みになっていない方は、→そんなところまで?!パーツにこだわったスーツ☆をクリック!


それでは、まず今回のオーダーのこだわりポイント、仕様をまとめてご紹介したいと思います。

こだわりデザインとディテールのご紹介

今回特にこだわったポイントには☆印をつけてありますので要注目です!

【ジャケット】
・基本デザイン

シングル2つボタン

衿型

ピークトラペル 衿巾7cm ゴージライン1cm下げる

・ベンツ

サイドベンツ

・前カット

カッタウェイフロント

肩周り

コンケープトショルダー

【スラックス】
タック

ノータックの消しダーツ

腰回りデザイン

ベルトレス仕様
両脇に持ち込みの尾錠付き
帯巾指定4cm 持ち出し8cm 釦止めではなく金具止め
※尾錠付け方別紙指示有り

・バックデザイン

Vカット入れ

【ベスト】
基本デザイン

6×3ダブルのショールカラー付き

・バックデザイン

尾錠付き

ボタン位置

ネック〜第一ボタンまで41cm

ざっとポイントを絞ってご紹介させていただきましたが、実はデザイン仕様等を書き入れるオーダーシートにはこれ以上にびっしりと書ききれないほど指示があるんです。
いつも使っているペンを細字に変えるほどですよ。(笑)
(まあ、字が豪快であまり上手じゃないのが理由でもありますが…..)

さて、そんな仕立て屋泣かせな(汗)Aさんのスーツですがまずはジャケットからご紹介していきます。

ジャケット

ジャケット

注目ポイントはなんといっても、最近のスーツの流れに逆らったナローラペル1cm低くしたゴージラインです。

最近の衿巾はだいたい8cm〜8.5cmとややボリューム感をだしさらにゴージラインを上げてスタイリッシュに魅せるスタイルが多い中、今回はあえてゴージを下げてさらに、衿巾を細くモードの要素を取り入れたスタイルに。
クラシック感のあるグレンチェックの生地にも非常にマッチしていますね。

続いて肩周りのデザインにも注目。コンケープトショルダーがよりスーツをエレガントに魅せてくれています。衿型をピークにしたのもポイントですね。
より華やかさが増しています。

肩先にボリュームを出し、ラペルは細くナローに。
一見アンバランスにも聞こえますが、出来上がってみると非常にバランスが良いスーツに!

流石若くしてファッションセンスが高いAさんです。

スラックス

尾錠

さて!今回のオーダーの1番の注目ポイント。タイトルにもあるあのパーツ、、、、
そう。満を辞して登場の『尾錠』をついにお披露目です☆
パーツから付ける位置、そして付ける向きにまでこだわって付けた『尾錠』の存在感は唯一無二ですね。
ベルト先のパーツも四角に指定してあったりと細かなところにも注目です。

消しダーツ

今回のスラックスのもう一つのこだわりは、『消しダーツ』を入れたことです。
ノータックでありながら、腰回りに少しゆとりができ腰骨が張っている方や、座った時に少し楽にしたい方にはオススメなこの仕様。
デザイン的に今回は取り入れてみましたが、通常のノータックには無い雰囲気に仕上がり、オーダーらしさをより演出してくれています。

こだわりの『尾錠』で十分すぎるほどオーダー感を醸し出していますが….(笑)

持ち出しもボタン留めではなく金具に変更し、通常よりも持ち出しを8cmと長く設定してあるのにも注目です。

流石今回のメインテーマ!こだわり『尾錠』に、消しダーツに持ち出しを長くと、盛りだくさんなスラックスに仕上がりました。

これからジャケットを脱いで過ごすことが多くなる季節には、Aさんのようなスラックスの仕様はコーディネートのポイントにるので是非参考にしたいところです!

僕も勉強になります!消しダーツは私も取り入れてみたいディテールの一つです。

ベスト

尾錠

さあ今回のオーダーの仕上げは、6×3ダブルのショールカラー付きベストです!
ここ最近のトレンドは『クラシック回帰』と言われベストはマストアイテムとなってきていますね。
そんな中でダブルのベストは存在感もあり私的にもオススメなデザインですが、
Aさんはよりエレガントにショールカラーをプラス。
ラペルをつけることにより、ダブルの威厳ショールカラーのエレガンスを併せ持ったベストに仕上がりました。

このベスト素晴らしい出来だったのですが、一つ問題が…
それは、こだわりポイントのベストのボタン位置の設定がうまくいかなかったのです…
ボタン位置を設定したのには訳がありまして、ジャケットの第一ボタンとベストの第一ボタンの位置を同じ位置に持っていきたかったからです。
写真を見て分かるかと思いますが、若干ズレてる….(汗)
Aさんのサイズに奇跡的にバッチリあった私のベストを着て設定したのですが
うまくいかず….これは次回の宿題にさせていただきます!(厳しいぃ〜(汗))

しかし、全体的なバランスはいい感じですね!とAさんには、満足はしていただきました☆

Aさんのようなダブルのスリーピーススタイルは、オーダーらしい仕様ですしシングルベストとの差をつけれるお勧めディテールですので、皆さんも是非チャレンジしてください!

バッチリ決まった!トータルコーディネート☆

こだわりポイントを個々でご紹介していきましたが、最後に全体像をお披露目します☆
Aさんの隣に邪魔もの?!(笑)が写っていますが….それは大目に見てやってください。

クラシック感を表現しつつ、ピークトラペルやコンケープショルダーにショールカラーベストでエレガントなスタイルを演出。
何よりも見えないけれども細かいディテールがより男心をくすぐる1着に仕上がったかと思います。

『神は細部に宿る』なんて言葉にぴったりですね☆

待望のこだわりスーツが完成し、今回はバッチリお渡しまでお付き合いさせていただき、Aさん、ありがとうございます!
(前回は私が気づいた頃には、お渡しが終わってしまっていたんです….
今回はお渡し日までご調整いただきました!ありがとうございます(涙) )

フィッティング後は今回のスーツの総評と次回に向けた宿題をAさんとお話させていただきお見送りです。

Aさん!次回もこだわり抜いたより良い1着を目指しましょう☆
ありがとうございました。


『こんなスーツ作ってみたいんだけど、、、こんな仕様できますか、、、?』
なんて小さな疑問でもいいので、お気軽にご相談くださいね。

オーダースーツを是非一緒に楽しみましょう☆

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