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(大阪編)こんな制服(衣装)も承ります!
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我々の業界では好景気と共に制服の需要が増える傾向があるのですが、 景気も回復傾向にあるのでしょうか?ここへ来て大阪店でも自動車販売会社さんや宝石店さんなどから制服のご注文がポツポツと目立ってきました。 制服と言えば、既製服でも各社から色とりどり様々なスタイルが見られますが、あえてオリジナルな制服を、、、とご相談を頂くケースが増えています。 そんな中、先日ご新規のお客様Tさんよりこのようなお問い合わせを頂戴いたしました。 |
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★☆★大阪SHOPMASTERより一言・・・★☆★ | |
制服は制服でもバンドの方の衣装とは...こちらはかなり趣(おもむき)も違います。 このご相談メールは大阪店のメール担当:一野君が返信いたしましたが、「襟裏がベルベット?」などと???が付いている一野君に対して、これまでも様々なお問い合せに対応してきた私や藤本は冷静に『多分ビートルズのコピーバンドやで〜』と知ったかぶりのサジェスチョンを与えました。 何故そのように睨んだかと言うと、以前よりこの手のお問い合わせは一度ならず頂戴しており、その全てがビートルズのコピーバンドの方からだったからです。 個々のディテールこそそれぞれ違っていましたが、衣装に共通して言えることは、 ● ブラックスーツスタイル ● スリムなライン ● 衿のベルベット >>> この3点が共通したご要望です。 結果としてお仕立てには結びつかなかったケースも多いですが、それほどにビートルズのコピーバンドは多く存在し、またそのコスチュームにもコピーを求めるのが常だからです。 (例えばこれが、後のKISSやQUEEN等に見られるようなコスプレスタイルだとお仕立てにも苦労がありますが....) ただ、ビートルズの衣装は取り立てて見所のあるデザインではなく、中ではメンズでは珍しい衿なしの丸首ラウンドネックタイプのスーツが目立ったくらいですが、それとて多くの衣装の一つに過ぎません。 ただ、このタイプのご希望ですとお仕立ては非常に難しく(※丸首はレディースのパターンですので、男性の体型に合わせるのはなかなか難しいと言うことです。)どうかな?? と心配にもなりました。 ...が、文面から推察する限りでは、上衿をベルベット付きに変えるくらいのノーマルタイプかと、これはひとまず安心です。 |
そして数度のご相談メールの後、1週間後の土曜日、Tさんがバンド仲間の方(同じくTさん)と二人でご来店されました。 お話を伺うと案の定、ビートルズのコピーバンド用のコスチュームがご希望とのこと。 憧れの歌手やアイドルにあやかりたい心理は古今東西いずこも同じで、当社でも過去に矢沢栄吉さんのファンの方のコスチュームや、あややのファンの方の応援衣装などお任せ頂いた事があります。 ちなみにTさんはジョンレノン、お仲間のTさんはジョージハリソンのパートだそうです。 ちょっと余談ですが....ビートルズバンドの悩みの一つはジョージ役がなかなか見つからない事だそうです。 ポールとジョンはメインボーカル、それに挟まれているジョージはやっぱり地味ですよね。 そして、『残るポールマッカートニーさんは?』とお伺いすると...(これって一応セールスかな?)後日の採寸予定との事でした。 ちなみに、ドラムスのリンゴスター役は現在不確定とのことです。(う〜ん、残念3着か〜!) |
ご相談の結果、今回のビートルズのステージ衣装(コピーバンド)のオーダー内容は以下の通りとなりました。 ● フロントのボタンは4つ ● 上衿は本物通りの黒のベルベット使い ● 上着丈は短めでタイトフィット ● パンツはブーツを履くので細めで短く 以上のように、バンドのステージ衣装とは言え目立った点はと言えば上衿の別生地程度です。 念のためにと、今から約30年あまり前のビートルズの写真が載っている雑誌もお持ちいただき、当時の雰囲気をできるだけ再現すべく写真と睨めっこしました。 それに加えて、ここからが普通のスーツとちょっと違うステージ衣装独特のご希望です。 ● ステージでは大量に汗をかくのでなるべく通気性が良くシワになりにくいものが希望。 ただし、中のシャツが透けるような薄い生地はNO GOODだそうです。
● ギターを抱えて演奏するので手が前へ回しやすいように
● 袖丈も当時は今よりは短いので、演奏の最中 袖からシャツが覗くような長さで・・・
そこで、袖丈について少しウンチクを.... |
★☆★大阪SHOPMASTERより一言・・・★☆★ | |
ナローなスーツの台頭でスーツ全体がスリム&ショートになってきました。 その影響もあり、袖丈も以前のような手首を覆うようなサイズはやや影を潜め、標準的な長さに戻りつつあります。 でも、『そもそも袖丈の標準の長さっていうのはいったいどの程度のものなの?』と疑問に思われる方も少なくないかと思いますが、 目安としては、親指の先端から11cmを我々は標準としています。 本来、上着の袖は下のシャツより短いのが良いとされています。 つまり袖口が汚れないよう直接皮膚に触れない長さが良しとされていました。 ただ、かつてのイタリアンソフトスタイル以降、袖丈も長くなっていましたので、ここ数年もやや長めが標準の傾向が続きましたが、ここへ来て本来の長さが見直されてきています。 ちなみに我々の若い頃は、袖口から1.5cmシャツの袖が覗くのが良しとされていました。 ただし、これらはいずれもシャツそのものの袖の長さからも影響は受けますので、念のため... ...と、ちょっとビートルズからは話がそれていまいましたが、最後に素材については、上記のご要望を踏まえて色々と検討の末、次の素材に決まりました。 ● G9055・・・日本毛織製 AROSTRETCH ブラック無地 ウールにキッドモヘアがブレンドされたストレッチ素材の漆黒です。 当時の写真の雰囲気から判断しますと、このペタっとした素材感が一番似合いそうです。 |
★☆★大阪SHOPMASTERより一言・・・★☆★ | |
やっぱりビートルズでしたか!ビートルズとくれば何をおいてもやはり身を乗り出さずにはいられません。 (これが東京店の荒井くんの原稿ですと、さしずめ司茂さん辺りのやりとりがクローズアップされるのでしょうか?) 何を隠そう 私もビートルズ世代のはしくれ、あの当時は人後に落ちぬほど入れ込んだものです。 本邦デビュー版の「抱きしめたい」のドーナツ盤(懐かしい!)も我が家にはありました。 その後は発売されるレコードは言うに及ばず、雑誌や関連書籍まで取り揃え、悦に入ったものでした。 ...とくれば、当然お話は仕事の方はほどほどに、どうしてもそっちの方面へ向かいます。 Tさんとお連れの方はどう見ても20〜30代、ビートルズの現役時代はあまりご存じない世代です。 そこへゆくと私らの世代はビートルズと共に育った(??)世代、もっとも影響を受けた世代です。 独特のヘアスタイルやその音楽性、エレキギターが不良のシンボルで退学と言う言葉を表すような存在であった世相など、仕事そっちのけでお話は尽きません。 しかし思えば、幻でしか知り得ない世代の方が何とか近づけたいとコピーまでするくらい、ビートルズは若い方からみてもその存在は計り知れなく魅力的なようです。 ビートルズをはじめ、あの当時のバンドは今思い出してもステージ衣装はメンバーがきちんと揃いのスーツ姿が多かったように思います。 今から見ればさながら学生さんのバンドのようで、初々しいかぎりです。 Tさんのというよりは、今回は私のセンチメンタルな思い出も込めたお仕立てになりそうで、私の方が仕上がりが楽しみになりました。 今回のお客さまはビートルズ関連と言うことで、半分ぐらいは私の思い出話となってしまいましたが、 ビートルズファンの名に恥じぬよう頑張りたいと思います。 それでは、ビートルズ世代の皆さんも、その世代ではないけど興味はあるという方も次回の出来上がりをどうぞお楽しみに〜!! |