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オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!
 Cool Bizの準備はお済みですか? 
五月晴れのカラッとした天気が待ち遠しい今年の5月ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
6月に入ると鬱陶しい梅雨ですし、その後は熱い夏ですから、エアコンなしで過ごせる今が一番快適な時期ですね。
とはいえ、そんな快適な時期は高温多湿の日本には珍しく、鬱陶しい梅雨と暑い夏はすぐそこまで来ています。

そこで今月は6月以降本格化するクールビズを前に当店からも改めてご提案を、、、と考え、今月は一足早くご注文頂いたお客様をクールビズの幾つかのスタイルに合わせてご紹介したいと思います。

それではクールビズの幾つかのスタイルからご紹介・・・

■ COOL BIZ いくつかのスタイル ■

昨年から導入されたクールビズですが導入一年目は皆さんおっかなびっくり着ている方が多かったですが、その後のウォームビズもあってか随分知名度が高まりました。
... とはいえ、現実に職場で着るにはその会社毎のドレスコードもあるようで、お客様のお話を伺っているとクールビズにも次のように種類が分かれるようです。

□1.スーツスタイル □

こちらは従来着用していたスーツをそのままクールビズに転用するタイプ
簡単に言えば『スーツ−ネクタイ+チーフ and 小洒落たシャツ』という感じ。
丁度昨年はクールビズ元年と言うことで皆さん「とりあえずは今ある物を使って...」ということでこうされた方が多かったのではないでしょうか?

ちなみにこのスタイルの場合、コストも掛からず便利は便利ですが1点だけ重要なことがあります。
それは...ちゃんと「お洒落にクールビズしているか?」ということ。

クールビズも本来の“涼しく”ということもさることながら“お洒落さ”も必要であることを忘れてはいけません。
「普段のスーツ−ネクタイ」では新橋辺りの酔っぱらいおじさんになってしまいます。

まだそれほど浸透していないチーフなどを活用するのが望ましい姿と思います。
画像は当社で使用するキュプラ裏地をチーフに転用してみました。
チーフはネクタイと合わせることが多いですが、意外や意外、裏地の色に合わせて見るととてもお洒落です。
(1枚2,625円ですのでよろしければどうぞ♪)

□2.トラッドスタイル □

続いては、トラッドスタイル。
トラッドスタイルというのは私の仮称ですが、いわゆる紺ブレをベースにボトムをグレーの無地やグレンチェックなどのトラッドアイテムで固めたスタイルです。

こちらの良いのはオールマイティーさ、 ビジネスで行きすぎたクールビズに思われることもないですし、ウィークエンドにも使えるところが最大の利点。
この辺が人気の秘訣で、紺ブレ世代を経験していない人、経験していても既に廃棄してしまって今は持っていない人達が改めて見直してお仕立てするというのが多いです。
トラッドスタイルのイメージとしてはブルックスブラザーズといったところでしょうか?
いきすぎたクールビズ
意外と多いのが会社がクールビズだからといって羽目を外しすぎるケース。
クールビズでファッション的にくだける程度は、会社にもよりますし営業の方なら取引先の状況にもよるのではないでしょうか?
この点バランスをよく考えましょう。

□3.カジュアルジャケット □

トラッドスタイルの次にくだけているのがカジュアルジャケットではないでしょうか?

カジュアルジャケットは、普段のスーツには向かないパステル調の色目や格子柄のジャケットやコットンやシルク、リネンなどのウール以外のジャケットが多いですが、この辺をコットンパンツなどに合わせると見た目にも着心地的にも涼しげになります。
この辺になるとだんだんとビジネス色からカジュアル色が強くなりますね。

□4.ノージャケット □

こちらは一番くだけたスタイルでしょうが、基本的にはジャケット無しのスタイルです。
この場合はコットンパンツなどが多いでしょうし、シャツはネクタイがなくても様になるデュエボットーニタイプやアンタイドスタイル、今年ならクレリックの襟などが良いでしょう。
ただ、一歩間違えるとファッションではなくなり「だらしなく」もなりますので、ジャケットにお金を掛けない分、シャツにお金を掛けるなどしてお洒落さをKEEPして下さい。

また、このスタイルでも急なお客様等で上着を着るときは紺ブレなどを着れば結構様になりますから、こういった点でもやっぱり紺ブレは有り難い存在ですね。

■ 皆さんからのご注文は?・・・ ■

さて
ここまでいくつかのCOOLBIZスタイルをご紹介いたしましたので、ここからはお客様のご登場。

まずは紺ブレスタイルのOさんから・・・
OさんからはWebから次のようなオーダーシートを戴きました。

06.05.07 件名:オーダーシートパターン表
(抜粋)
1.お名前 = Y.O様   4.生地番号 = 3068,3069 
5.
基本デザイン = シングル3つボタン
5_1.シングル3つボタン/スタイル = 3×1(中掛)
6.ベント = フックベント   7.袖口 = レギュラー  8.袖ボタン = 4つ
9.ポケット = フタツキ   10.裏仕立て = 背抜
11.ネーム = ローマ字  ネーム記入文字 = Y.O
12.前タック = 外2本  13.サイドポケット = ストレート
14.ピスポケット = 両玉クモフタ付
17.オプション =
メタルボタン
18.連絡事項 =
  1. いわゆる紺ブレ
  2. 上着(3068)、パンツ(3069)
  3. 上着は普段着としても着たいのでカジュアルな感じにしたい
  4. とにかくブレザーの注文は初めてなので、色々とアドバイスください。
★☆★ 東京SHOPMASTERより一言 ・ ・ ・ ★☆★

ウン、Oさん 紺ブレの王道ですね。
でも、ご注文の詳細を見るといくつかポイントになることが隠されていますので折角なのでご紹介します。(上記オーダーシートで朱書きしている部分です。)

基本デザイン
>>> これは決まり事というのはありません。
でも紺ブレの場合は、トラッドアイテムとして3つ釦段返りが一番親しみの沸くスタイルではないでしょうか?
ビジネススーツとしてここ数年3つ釦の中掛けに人気がありましたが、ここはCOOL BIZ用に新たに仕立てたという雰囲気作りのためにもスタイルを変えてVゾーンを中掛けより少し下げた『段返り』がオススメです。
クラシコ系の柔らかい雰囲気や絞りすぎたシルエットはボトムが標準的なシルエットですとバランスが悪く見えることがあるので注意が必要です。

生地
>>> Oさんのご注文(G3068、G3069)は紺無地とグレンチェック柄。トラッドの王道柄ですね。

ベント
>>> えっ?!ベントがポイントになる?
それほど重要ではありませんが、昨今はご存じない方が多いのでちょっと注釈。
ここでOさんがお選びになったフックベントというのはトラッド必須アイテムの一つ。
まぁ、ここまで意識される人はVANなどのトラッド世代を経験した方だと思いますが、ベント一つにスタイルが現れることもあります。(マストアイテムではありません。念のため)

腰ポケット
>>> この辺は検討材料ですが、昔の紺ブレというと腰ポケットをアウトポケットにしたり、胸ポケットまで外付けにした通称3パッチが多かったように思います。
でも昨今の紺ブレではアウトポケットはあまり流行りませんので、この辺は普通のスーツのようにした方が良いと思います。
(リネンやコットンなどを使った紺ブレの場合は腰ポケットをアウトにした方が似合うこともありますので一概には言い切れません。)

メタルボタン
>>> これぞ紺ブレの王道かもしれませんね。
シルバーやゴールドがありますが、今人気があるのは余りギラギラしないゴールドかな?
ちなみに、メタルボタンの場合は注意事項が3つあります。
1つは本切羽にはしない方が良いこと ・・・あまり開けることはないですから。
2つ目は袖ボタンは3つ以下 ・・・スーツの方は相変わらず袖ボタン4個が多いのですが、メタルボタンですと印象が強いですし、じゃらじゃらするのでここは3つがBetter。
最後はメタルボタンにするなら柔らかい生地を使わない方が良いこと ・・・力ボタンで補強することもできますが、ボタンの重さで生地が引っ張られ生地が傷むことがありますので...

...と まぁ、これ位が注意を要する所でしたのでOさんにはその旨ご案内いたしましたが、皆さんはご覧になっていかがでしょうか?
『えっ、そんなこと知ってるよ!』『当たり前じゃない・・・』なんて声も聞こえてきますが、そう思われる方は中年の方!(悔しいけれど私も!)
意外と若い方はご存じない方も多く新鮮に思われる人も多いんですよ。

そこでOさんへは、基本スタイルがスーツっぽい3つ釦中掛けを希望されていたのでここはプレーンな3つボタン段返りを、そして袖ボタン4個を希望されていたのでこれを3つにすることをご提案しました。
>>> こちらは只今お仕立て中ですので次回仕上がりをご紹介しますね。



次は、カジュアルジャケットをご注文されたお客様
こちらは今年は随分早くからカジュアルジャケットニーズが高かったため、色んな方の仕上がりをご紹介しましょう。
まずは...今年注目リネンのジャケット
リネンは繊維の中が中空のため空気を通しやすく非常に涼しいです。
反面、シワになりやすいという側面はありますが、そのシワを楽しめる人には夏には快適な素材。
ご注文いただいたのは先日フルオーダーのご注文も頂いたNさん。
こんなジャケットになりました。
次はちょっと明るめのパステルカラー系(?)のジャケット
こちらもリピーターの方ですが(別の)Nさんのをお借りしました。

素材は伊ゼニアのカシミヤバンブ−(品番BL3265)
バンブー(竹)ですよ竹!!、竹は麻に似た繊維ですからこちらも快適素材。
ただ、カシミヤが入る分涼しさは麻100%にはかないませんが、その分カシミヤの触感が素晴らしい!
サンプル帳がお手元にある方は是非触って見て下さい。

で、仕上がりはこんな感じ。
ご本人たっての希望から裏地は新色グリーンに!
ただし、これだけだとつまらないので私からちょっとご提案。
それは・・・内側のタバコポケットをアウトポケットにして色違いのグリーンの生地で。
ジャケットの裏側ですから目立ちませんが、なかなかキュートなアイテムになりました。
私としては気に入っているのですがNさんどうですか〜?
続いては、同じくゼニアのシルクウールリネン
シルクウールリネンというと絹・毛・麻が入っているということ。こういった生地は3種類入っているので三者混と言いますが、CoolBizも2年目に入り当店のような所にくるオシャレさんにとってはただのコットン100%、リネン100%のジャケットでは物足りないようですね。
そんな方向けにご用意したのがこの生地でした。

今年の夏はパステル系特にピンク系のジャケットが雑誌でよく採りあげられますが、ピンク系はモデルさんが着ると格好良いのですが一般人には『ちょっと・・・』と思う人はこれ位の赤さ加減のジャケットが良いでしょう。

仕上がりは、リネンの涼しげな風合いを残しつつ、ウールのシワ回復性により麻100ほどシワになりにくく、独特のシルクの触感・光沢感が楽しめるといったもの。
・・・う〜ん、この辺は触ってみないと表現できないですし、普通の人には麻100%ジャケットと並べて触ってみないと分かり難いかも知れませんね。 (お店に来られたらこの辺ご説明します。)



最後は、ノージャケットスタイル
>>> こちらはジャケットがないのであまり私共からご提案はしにくいのですが、ポイントとなるのはシャツパンツですね。

シャツは相変わらずデュエボットーニタイプ(左画像)の衿の高いタイプが人気。
最近はこれにアンタイド(中画像)といって、更にカジュアル感をUpさせたスタイルも増えてきました。
アンタイドはストライプ柄の生地などがハッキリ分かりますが、衿の生地の取り方を通常の逆にしたスタイルですが、ちょっと衿を大きめにすると、見た目に違っていてとてもオシャレです。
後は、今年人気の襟と袖を白生地にしたクレリックシャツ(右画像)が良いですね。今年は芸能人はこぞってクレリックです。

ボトムは・・・こちらはここまでくだけてくると市販のチノパンでも良さそうですが、ここはオシャレにインポート素材を使ったコットンパンツなどはいかがでしょうか?
当店で言えば、例えばBL3262(伊ロロピアーナ社Sports Fablics
ご希望があれば腰裏に生地メーカーのタグを付けることも可能ですので必要な方はお申し出下さい。
この生地は先日まで品切れていましたがつい先日追加仕入しました!



さてさて こんな所が当店で只今ご注文(ご相談)を頂いている皆さんのクールビズですが皆さんの所はいかがでしょうか?

昨年は冬場に思わぬ寒波でコートが売れに売れ、シーズン晩期デパートの売り場からコートが品切れてしまったなんてこともありました。
今年が猛暑かどうかは分かりませんが、何事も早め早めが一番です。
特にオーダー物は作る時間が他より掛かりますのでどうぞお早めにご相談下さい。