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〜大阪編〜 大阪店のフルオーダー中間報告です
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12月も半ばを過ぎますと、巷に流れるジングルベルの鐘の音 にせかされ、忘年会や年賀状、はたまた大掃除やおせちの段取りと、あっという間に年の瀬を迎えそうですね。 私共オーダースーツのヨシムラ大阪店でも、この師走は年明けに控えたフルオーダー受注会でバタバタとしていましたが、お陰様で順調に予定が埋まり、残すはあと僅かだけとなりました。 そこで師走の締めくくりの一つとして、年始のフルオーダー受注会に向けたご注文を今回は皆さんに中間報告としてご案内いたしたいと思います。 いつかはフルオーダーを...とお考えの方はまたとない機会ですので是非ご覧下さい。 またあと僅かですがまだ予約に空きもありますのでお申し込み&お問い合せの方はこちらまでどうぞ!工場長も楽しみにしています!! >>> osaka@vightex.com TEL:06-6459-3836 それでは早速今回ご注文いただいたお客様をご紹介します。 |
□ 1人目 Kさんのご注文 □ | |
今回は原稿作成段階で仮縫いが仕上がっている方だけ限定しての報告ですが、一発目はKさん、 ゼニアの15milmil15のジャケット地でのご注文でした。
これは!.... そうです! 11月に 新着情報:緊急予告ゼニアの15milmil15入荷します!でご紹介したあのクインディッジのジャケット地です。 ジャケット地ということで用途等に制限はありますがいかがでしょうか?クインディッジは。 ・・・スタイルは素材を前にしてイメージを膨らませながらのご相談となりましたが、サイズも含め、ここはセレブなイメージを連想して決めていただきました。 敢えて奇をてらわないところがセレブなのかも知れませんね。 そして、仮縫いの仕上がりはどうなったかというと、こんな感じに仕上がりました。 いかがでしょうか? 仮縫い状態では仕上がりが分かるような分からないような...ですが、本縫いの仕上がりが楽しみですね。 続きましては・・・ |
□ 2人目 Oさんのご注文 □ | ||
2着目はいつもご贔屓頂いている神戸のOさんから頂いたご注文
先程の新着情報をご覧になって、早速こんなメールを頂きました。 シンプルなメールですが何となく常連さんといった感じの分かるメールですね。、仮縫いの仕上がりはどうなったかというと、こんな感じに仕上がりました。 |
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う〜ん、OさんWEBの画像だけをご覧になってこんな嬉しいメールを...ありがとうございます。 早速ご来店頂いたので、15ミルミル15ジャケットのご説明をしましたが、、、 こちらの説明をそっちのけで、「ウーン、これは?」 ...と何故かOさんの視線はあらぬ方へ向いたままです。 目に止まったのは、横に1着だけ展示してある同じく15ミルミル15シリーズのスーツ地でした。 「これはいいなぁ〜」と、肝心のジャケットそっちのけで手にとってご覧になられ・・・ 「よしジャケットはやめ!このスーツにしよう!」と一気に方向転換、 そうですか...ありがとうございますと相成りました。 ヨシ!それではジャケットからスーツに変更して仮縫いだ〜と思っていると、お帰り後すぐこんなメールを頂きました。 |
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と、Oさんよほどお気に召したご様子です。 有り難うございます!! 仕上がりはこれ以上に喜んでいただかないといけませんね。 そして、Oさんの仮縫い状態の画像はこんな感じになりました。 一見するとオーソドックスですが、質感(こればかりは画像では分からない!!)は贅沢その物ですから検品していてうっとりしてしまいました。 何せ15MILMILはカシミヤ原毛と同じ細さの糸ですから... □ ご注文の概要 □ 生地にうっとりし過ぎてご注文の概要をうっかりしていました!Oさんのスーツはこんな感じのデザインでした。 << 生地は・・・ >> 前述の15MILMIL黒地にベージュのオルタネートストライプ なかなか落ち着いていて高級そうです。(ワシも欲しい!!) << デザインは・・・ >> ・前ボタン6コボタン2コ掛け >>>生地が高級感たっぷりなのでデザインはクラシカルに6×2のダブルです。 ・ベント ノーベント >>> 一見すると↑非常にシンプル?簡素?に見えますがフルオーダーの場合ピンを留める仮縫いの時にディテールを決めることが出来ますので、この2点だけで仮縫いを進めることも可能です。 それでは、1/12・13の受注会をお楽しみに〜とOさんへご案内を...と思いましたが、ところが話はこれで収まりませんでした。 数日後、Oさん再度ご来店になり 「やっぱりあのグリーンのジャケットが気になる」とのことで今度はこちらをじっくりと手に取ってご覧頂きご相談させて頂きました。 お勧めしたところ、「これも決めた!」と一言。 ありがとうございます!! スーツもジャケットも15ミルミル15合わせて30ミルミル? おまけにカシミアのコートもご注文いただいていますので、合わせて3着口の仮縫いとなりました。 う〜ん、これではOさんの仮縫い1時間じゃ収まらない... ということで、Oさんはその日の最後、エンドレスで仮縫いを行うことになりそうです。(^_^;) |
今回のご注文を通じて思ったことですが、 KさんOさんいずれにも共通しておっしゃるのは、スーツやジャケットはもう既にタンスの中に充分な数は持っているので、それに加えるとすれば良い物だけが欲しいとの思いです。 そうですよね、そこそこのご年齢になればスーツもそれほど傷まないし、沢山数を持っているものですから、どうせ買うなら何か違う物、スペシャルな事を求めるのではないでしょうか? でも、これはある種食べ物にも通じますね。 人間40も過ぎるとどうしても食べ物の量を競ってもしょうがなく、質を吟味したくなる.... 私はB級グルメですのでコレには当てはまりませんがKさん、Oさんのお気持ち良く分かります。 それにしても15ミルミル15でフルオーダーとは文字通り贅を極めたスーツ&ジャケットとなりそうです。 それではKさん、Oさん仮縫い当日楽しみにお待ちしていますので、よろしくお願い致します。 |
思えばひと昔前は故郷に錦を飾るの例えどおり、年末の帰省に向けてスーツをお仕立てするお客さまで紳士服店の店頭は賑わったものです。 頂いたご注文をなんとか帰省に間に合わせようと、夜遅くまで手を休めず仕立台に向かう職人の姿は年の瀬の風物詩としてお馴染みの風景でした。 ここら辺りを職人一筋の吉井工場長に聞いてみますと。 「そうですね、文字通り母さんが夜なべをして〜♪の世界でした。 薄暗い電球の下で懸命の針仕事は疲れる物ですが、これを着て故郷に錦を飾ってもらえると思えば、少しでも早くお納めしたい、疲れた〜などと弱音は吐いてられませんでしたよ」 なるほど、ひと針、ひと針、心を込めて仕立てる1着は、恐らくそれをお召しになるお客様にとって、心までも豊にさせるかも知れませんね... 思わずしんみりとなってしまいましたが、今年も残すところ10日余り、ノロウイルスに負けないよう年末まで、どちら様も頑張りましょう。 |