HOME>いらっしゃ〜い!!>一癖も二癖もあるブレザーです。
オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!

 一癖も二癖もあるブレザーです。
7月も中盤に差し掛かり夏本番と言った所ですが今から夏休みが待ち遠しいですね。
皆さんは既にご予定は立てられてますか?
私も今から何をしよう...何処へ行こう...などと考えては現実逃避しております。笑)

さて、無駄話はこれ位にして今回は一癖も二癖もあるジャケットのご注文を頂きましたのでご紹介したいと思います。
ご注文頂いたのは20代前半のIさんです。
ご身長が185センチオーバー足長のとても羨ましいご体型で何をお召しになってもお似合いになるナイスガイです。(本当に羨ましい...)
そんなIさんですがお父様の影響かお若い方には珍しく渋い英国物好みで毎回、ご注文を頂くのが怖い... いえいえ、楽しみなお客様でもあります。笑)
そんなIさんですが今回のご注文は下記のメールを頂いたところから始まりました。

09.06.29 件名:ブレイザーのお仕立をお願いします。
吉村株式会社 山橋 様
 ●●のIです。ご無沙汰しております。

先般は、素敵なオックスフォードバグスをお仕立て頂き、有難う御座います。
先日箱根に旅行に行った折に着用させて頂き、大変快適に過ごす事が出来ました。

さて、今回は従来どおりの英国贔屓なディテイルにて、相物のブレイザーを頂きたく、ご相談させて頂きます。
フロントはダブル6釦で考えております。

つきましては、今週末7月4日(土)もしくは5日(日)で、ご都合の宜しい日程は御座いますでしょうか?
(或いは、平日の19時前でもかまいません)

ご検討の程、宜しく御願い致します。

Iさん、ご無沙汰だなんてとんでもない!!
先日も30'sスタイルの極太パンツ、オックスフォードバグスをご注文頂いたばかりなのに早々にご注文頂きありがとうございます!!
しかしオックスフォードバグスはお気に召して頂けたようで何よりです。

 〜 ご参考まで... 〜
極太シルエットのオックスフォードバグズといってもイメージ着かないと思いますので参考画像をお出しします。
こちらは厳密に言うとオックスフォードバグズではないのですが以前30'S STYLEをお求めになられた方のパンツを通常のパンツと重ね合わせて撮ったもの。
下の方が、30'Sですが、太いでしょう。
昨今は美脚パンツが主流ですが、こんなスタイルが昔はあったんですね〜。

さて、その様なわけで早々にご来店頂いたのですがご注文の内容はというとこの3月に大阪ショップマスターがご紹介した華紺の生地を使用したブレザーです。
生地も全く同じのG3106(スキャバル)に決定致しました。

同じ生地と言っても大阪ショップマスターがご紹介したスーツとはまた違った雰囲気になるだろうと思われますが先ずはご注文が確定した仕様からご紹介したいと思います。

 生地
G3106、スキャバル華紺
 基本デザイン
ダブルブレステッド、6つ釦×2
 ラペル ピークドラペル、襟幅10センチ
 ベント 
サイドベンツ
 腰ポケット ハッキング プラスマイナス2センチ
 胸ポケット 箱(※英国物はやはりバルカではなく箱ですね!
 裏仕様 総裏
 袖口
本切羽、くっつき4つ釦
 ステッチ ミシンステッチ7ミリ
 裏地 Z494−02、ワインレッド(※表地とのバランスが何とも言えない組み合わせです。
 釦 メタル釦、N38G (※ブレザーのメタル釦はやはり金が気分ですね。
 特記事項 コンケープドショルダー(30'Sスタイルの定番です。)、裏の釦は引っ張りではなく釦留め

上記で決定致しました。
こんな感じで決まりましたがこのご注文が20代前半のIさんからのご注文とはいやはや渋いっ!!
実は先にご注文頂いたオックスフォードバグスも葛利毛織のG3064だったのですが玉虫色に変化するグリーンで雰囲気は抜群です!
年輩の方でも難しいこの生地をいとも簡単に着こなしてしまう20代とはいやはや将来が恐ろしい...いえいえ、楽しみです。笑)
この下り、2回目でした...スミマセン...

今回のポイントはやはり何と言っても華紺の生地ですがこれ以外にもダブルのブレザーというのが鍵です。
失敗するとオッサン臭くなってしまう難しいデザインですが品良く程々に毒があり(←ここ大事です。)他の方と同じはイヤだ!という方には是非挑戦して頂きたいスタイルです。
またブレザーなので金釦を使用しますが当社で取り扱う釦の中でも一番金色が強いN38Gを選びました。(※一番左の物です。)
それに忘れてはいけないのはコンケープドショルダーですね。
これも30'Sの英国のテイストを出すには持ってこいの仕様です。

そんなこんなで出来上がりが非常に楽しみなブレザーですが出来上がりは次回でご紹介致します。
Iさんのご都合が許せばオックスフォードバグスとのコーディネートでご紹介したいと考えております。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。 次回をお楽しみに〜!!
(執筆:山橋)