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一風変わったマオカラーです。(大阪編) |
4月に入り、街ではフレッシュマンの姿をよく見かけるようになってきましたね。 桜の花も目を楽しませてくれますし、そういった意味では1年で一番フレッシュな季節かもしれません。 その様なシーズンなので私も初心に戻り、頑張ろうと気持ちを引き締めておりますが皆さんはいかがでしょうか? さて、 今回は一風変わったマオカラースーツのご注文を頂きましたのでご紹介したいと思います。 ご注文頂きましたのは当社HPで2度目のご登場となるBさんです。 前回のご注文はコチラからご覧下さい。 2008.02 お客さまいらっしゃ〜い 春はすぐそこに 2008.04 お客さまありがと〜う お出掛けの装いには Bさんはアメリカ人なのですが大阪の高校で英語を教えてらっしゃる先生です。 日本語もペラペラなので英語が話せない私でもお相手することが出来るのですが(逆にお相手して貰っている!?)音楽の話(メタル好き)やアメリカでの風習、コンピュータのことなどいつも時間を忘れて話し込んでしまいます。 私のような国際感覚のない人間がお話しをすると色々な面でカルチャーショックというか刺激を受けるお客様です。 そんなBさんからのご注文は前回、ご注文頂いたノーカラー、ボタン無しのジャケットでご注文頂き、そのユニークさからWebでご紹介いたしました。 その時の仕上がりはこんな感じでした。 そして、今回はこれに一ひねり加えてマオカラー及びフロントボタン付きでのご注文でした。 ...簡単に書いていますが、実はこのご注文が結構、厄介でして大変です××× 前回のご注文も十分に個性的でしたが今回のご注文も日本人の感覚ではなかなか想像出来ない個性的なスーツとなりそうですのでご興味のある方はご参考にしてみて下さい。 ところで皆さん、マオカラーというと画像のような少々学ランチックな物を想像されると思います。 私もマオカラーと言われると建築家の黒川紀章さんや料理の鉄人などで有名な服部先生などを思い浮かべるのですが正直な所、日本ではあまり浸透していませんね。 Bさんによるとアメリカなどでは結構多いとのことでしたが文化によって違うものですね。 そんな中、今回のBさんからのご注文はと言うと、、、 通常、マオカラーのフロントデザインは学ランの様に5つボタンや4つボタンですがマオカラー以外は通常のスーツに出来る限り近づけて欲しいとのことでフロントは2つボタンでのご注文となりました。 マオカラーなのですが通常のシングル2つボタンとまではいかなくともその様な感じでVゾーンが広がればBESTとのご希望でした。 簡単に考えると通常のスーツのラペルをなくしてマオカラーにするということですね。 これは私も初めてお受けする仕様で縫製が可能かどうか何とも言えなかったのですが工場に問い合わせてみると「何とかやってみます。」とのお返事を頂けたので不安がありつつもお受けすることになりました。 型紙の線が繋がるかどうか非常に難しく頭悩ませておりますがさてさてどの様に仕上がってくるのでしょうか? 加えてマオカラーは通常のマオカラーではなく共布は使用するものの柔らかなジャンパーやブルゾンの衿部分の様な形がご希望でしたのでこちらもしっかり仕上がるか不安はつきません。 前回はこの様なものが全くないジャケットだったのですが今回は画像のイメージを元に胸ポケット及び腰ポケットを付けるので前回以上に個性的なジャケットになりそうですね。 Bさんはスキンヘッドで顎髭が長い個性的な風貌をなさっておられますが(でも滅茶苦茶男前です!!)イメージ的には宣教師の様な感じでしょうか? Bさん、違っていたらゴメンナサイ!! パンツは特に難しいものではないのですが今の日本のトレンドと照らし合わせるとシルエットが大きく異なります。 ノータックでのご注文となったのですが股上は若干深めで腰回り及びヒップを大きめに取り、腰位置で履くスタイルです。 かといって冬季オリンピックで問題となった國母選手のような感じではなく、だらしなくならない程度でルーズフィットといった感じです。 やはりこれはヒップが小さくて足の長い外人さんならではの着こなしになると思いますが垂れ尻で足の短い私には羨ましい限りです。 それでは決まった仕様をご紹介したいと思います。 |
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以上に決定しました。
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この原稿を書いている段階ではまだ仕上がっていないので、どの様に仕上がってくるかも分からないまま原稿を書き進めるのは何とも言えず不安が残るのですがこれも原稿担当者の使命ですね。笑) まぁ半分は楽しみでもあるので上手く仕上がってくることを祈るばかりです。 Bさんからは私が頭を抱えながらお相手していると「いつも変な注文ばかりでゴメンネ!!でも頑張ってね!!」と肩を叩かれてしまいました。 気は楽になる反面、Bさんの笑顔を見ていると頑張って指示書を作らなければと気が引き締まりました。 そんなこんなでご注文をお受けしたスーツですがどの様に仕上がってくるのでしょうか? 出来上がりは後日、ご紹介致します。 それでは今回はこの辺りで失礼致します。 次回をお楽しみに〜!! |
(執筆:大阪SHOPMASTER山橋)
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