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オールマイティーなセットアップスーツ |
早くも7月に入り過酷な夏が間近に迫ってきましたが梅雨も重なり鬱陶しい季節ですね。 それでも私は内勤ですから辛いのは通勤ぐらいですので恵まれているのかもしれませんが外回りの方は本当に大変かと思います。 本当に夏場は体力勝負となりますので精の付く食事を取り、何とか乗り切って下さいね。 さて、今回はその様な暑い季節に重宝されること間違い無しのスーツのご注文を頂きましたのでご紹介させて頂きます。 ご注文頂いたのはこれまでにもイージーオーダー、フルオーダーどちらでもご注文頂いたことのあるSさんですが今回も大阪店のフルオーダー受注会をご利用になりフルオーダーでのご注文となりました。 Sさんは私が憧れるイタリアの自動車ブランド、アルファ.ロメオ社の車に乗られているのですが来られる度にそのお車の裏話など実に興味深いお話しを伺える楽しいお客様です。 その様なSさんですがお車にもこだわれているようにスーツにも何か一つ、ひねりを加えてご注文を頂きます。 やはりそこはラテン系のお車が好きなだけあってスーツにも人とは違う何かを求められるのですが今回もその様なひねりを加えたスーツのご注文と相成りました。 さて、今回のご注文ですがスーツとしても着れて且つ、ジャケットとしてもパンツ単品でもお召し頂けるセットアップスーツです。 ここ数年、クールビズが浸透し夏場はジャケットはなくともOKというような会社が増えてきておりますが実は現場では、、、 「普段は良いけどお客様の元に伺う際、シャツ1枚ではな〜」、、、と頭を悩まされている方も多いのではないでしょうか? 当社でもここ数年、ジャケットにも力を入れてきましたがどうしてもジャケットには触手が動かないお客様もいらっしゃりその様なお客様から「どうしたらよいか?」とのご相談を受けることも少なくありません。 そんな時に重宝するのが今回、ご紹介するようなセットアップスーツとなる訳ですがセットアップスーツなら上下で着て良し、ジャケットとしてもOK、パンツ単品でも問題なしとまさにオールマイティーな要素を含んでいます。 さてさて、その様なスーツのご注文となりましたがどの様に決まったのでしょうか? 早速、デザイン、仕様をご紹介致します。 先ずは生地ですがG6052、葛利毛織のライトブラウン地、ヘリンボーン柄に決まりました。 キッドモヘアが21%混紡されており、夏場には涼しい生地です。 加えてお色目も今年要注目のライトブラウンということでトレンド感もバッチリですね。 続いてデザイン、仕様が下記に決まりました。 |
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以上に決定致しました。 Sさんはこれまでもフルオーダーでご注文頂いており型紙を作成しておりますからその型紙を使用してイージーオーダーでもお仕立て可能なのですが前回は肩パッド入りでのご注文でしたので今回の様なマニカミーチャでのお仕立てでは修正は加える物の実際に仮縫いを入れないと出来上がりは完璧とは言えません。 その様なことから再度、マニカカミーチャ専用の型紙を作り、仮縫いを行うことになりました。 肩はスーツの命ですのでSさんもどうしようかご検討されていたのですが長くお召しになりたいとのことでフルオーダーに決定した訳です。 さて、 デザインですがジャケットを単品でお召し頂くには最近の流れから考えますと今回のように肩パット無しかもしくは薄くしナローな印象にする事が大切です。 また今回は大見返しということで表地を贅沢に前身頃裏まで付けますのでそれだけでしっかり感が出ます。 ですので芯地は一番薄い物を使用し軽さ及び涼しさを考えました。 また通常のスーツと差別化する為にボタンは黒蝶貝にしスポーティーさを演出しました。 ステッチはミシンステッチを際から5ミリの位置に入れこちらも合わせてスポーティーな仕様です。 この様にセットアップスーツのジャケットはドレッシーなスーツを基準とせずジャケットを基準に考えればOKです。 但しスーツとして着ることも考え少しドレッシーな要素を加えるとバランスが良いと思います。 今回、ご注文頂いたスーツで考えますとそれは腰ポケットになります。 Sさんは当初、アウトポケットにて検討されていたのですがステッチもミシンステッチにしたことからスポーティーになりすぎると考え通常のフタツキにされました。 お客様それぞれのお好みを反映されればよいのですがこの様な細かな部分まで考えるとより完成度が高まります。 使用目的を中心に考えてみて下さい。 続いてパンツですが通常のスーツと比べてスポーティーにするとなると軽快なノータックが気分ですね。 ただ、タック入りと比べ運動量は犠牲になりますのでよくよくお仕事での使い勝手を中心に考えて下さい。 例えば座り仕事が中心となる、車の運転が多い、などなどこの様な状況でお使いになる方はやはり運動量が増えるワンタックがお薦めです。 さらに今回のスーツでは文頭でご紹介したSさんこだわりのひねりの部分が有ります。 今回はパンツでひねりを加えたのですがそれはピスポケット玉縁の色目を変えるということです。 当社のクラシコ仕様ではジャケット内ポケットの玉縁を別生地もしくは共生地でお仕立てしますがあくまでも内側の話で表側の玉縁を変えるのは思い切りが必要ですね。 Sさんは以前、コットンのパンツをご注文頂いているのですがその時に玉縁を別色の生地を用いてお仕立て致しました。 その時の画像がコチラです。 いかがでしょうか? 白地のパンツに黄緑の玉縁が利いているでしょう!! この様に今回のスーツでも玉縁を変更することにしました。 さすがに今回はビジネスでの着用が主ですからここまで思い切った色使いは出来ませんので裏地の色目に合わせて紺色の生地を使うことになりました。 店頭で色々と考えていたのですがライトブラウンと紺色は非常に相性が良く決して派手な感じにはなりません。 出来上がりの時にご紹介したいと思いますが楽しみにしていて下さいね。 さてさて、この様に決まったスーツですがどの様に仕上がるのでしょうか? 出来上がり次第、仮縫いの模様も含めご紹介したいと考えておりますがきっと素敵なスーツになるはずです。 Sさん、楽しみにお待ち下さいね!! それでは今回はこの辺りで失礼致します。 次回をお楽しみに〜!! |
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(大阪SHOPMASTER 山橋)
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