「お客さまいらっしゃ～い」コーナー：最近流行の自転車通勤に。

　最近流行の自転車通勤に。

　外を出掛けるには良い季節になりました。
朝晩の通勤でも思わず、寄り道をしてしまいたくなる陽気ですね。。。

そんな秋らしい陽気続きですが、最近は健康志向の高まりからか、会社まで自転車通勤で通われる人も多いと聞きます。
そんな方はどんなスーツを着ているの？普通のスーツ？それとも会社で着替え？
私、これまで自転車通勤の方のことなんて、あまり深く考えたことがありませんでした。
それが、今回あるお客様からのご注文で私のそんな勉強不足が思い知らされるような出来事が起こりました。

それは｡｡｡　自転車スーツのご注文。

ご登場された方は、以前ニッカーポッカーのパンツを仕立てたＭさん。
確かにあの時も自転車通勤のことを仰っていました...

詳細はこちら
>>>お客さまいらっしゃ～い　“ニッカーポッカー？”
　　お客さまありがと～う　　“ニッカーポッカー”と“殿中でござる”

この時は、Ｍさんパンツを２本作って１本は通常仕事用、スペアパンツはニッカボッカで通勤用というスタイルでした。
ですから、私にとって自転車通勤の人へのオーダーらしいサービスというのはボトムだけかな？　...と勝手に思いこんでいました。

それが、今回またまたＭさんからのリクエストで今度は自転車用ジャケットのご要望が！
それはどんなところにヒントがあったかというと｡｡｡（ちまたでは自転車用ジャケットも既製服では販売されているようですが）こんな不便さからでした。

■　自転車通勤で不便なこと　■

その１：前がバタつく
>>> 当たり前ですがジャケットの前というのはジャンバーと違いますからジッパーで完全に締めることはできません。
ということは、前の裾がバタバタとバタつきます。これが邪魔なんだそうです。

その２：ポケットが使いにくい
>>> これまた納得！なのですが、通常ジャケットは前にポケットがありますが、実際自転車に乗ると前屈みになりますからポケットの中を探すのが面倒です。

その３：冬はすきま風で寒い×××
>>> そうですよね､､､これから寒くなると。身体に堪えますよね､､､
そうならないようにするためには隙間をなくすことが必要です。

･･･とまぁ、こんなところがＭさんご不満だったそうなんです。

そこで、、、Ｍさんと一緒に色々と考えながらご注文を伺いました。
お仕立ての方は、ハンドメイドの仕様でしたから物理的に出来ることは何でも出来るので色々考えてこんな風に対処することに、、、。

	■　自転車スーツ　アイテム　■
	自転車アイテム１裾にボタンホールとポケットにボタンを >>> なんのこっちゃ？と思われるかも知れません。でも、これユニークなアイデア。なんと！自転車を漕いで前がバタ付くなら、バタ付かないようにボタンで留めてしまえ！ということで、バタ付くフロントにボタンホールを付け、それを腰ポケットのフラップ下に付けたボタンで留めてしまう､､､というアイデア。これなら普段使いでもあまり目立たず、良いのではないでしょうか？
	自転車アイテム２　前が使いづらいなら後ろに？！ >>> 自転車を漕ぐ際、前屈みで前のポケットが使いづらいなら、いっそのこと腰にポケットを付けてみよう！ということで、左腰の部分にアウトポケットを付けてみることに。（何でも右はブレーキで手を離せないためＭさんは左が良いとのことでした。）Ｍさんに使いやすい場所を指定して貰いそこに付けることにしました。画像は仮縫いの際に場所を決めているところ。実際の姿勢に合わせるよう、少し屈んでポケット位置を決めました！（仮縫い時の生地は、初めてのことで何かあったら困るので別生地でご用意しました。）
	自転車アイテム３　すきま風対策は？　～　首は？　～ >>> すきま風対策の一番は、やはり首もと。前からが一番冷たい風が入ってきますからね。そこで、前は襟を立てても格好良く見えるよう、襟裏は共布。そして、襟を立てた状態で固定できるようにチンフラップを別途作ることに。
	自転車アイテム４すきま風対策は？　～　裾口は？　～ >>> すきま風は袖先からも寒風が入ってきます。そこで袖先のボタンに通常のボタンの他、もう一つ横に付けることにしました。つまりこんな感じです。本切羽ですから、自転車に乗るときは横のボタンの方で留める､､､ということです。いかがでしょうか？面白いでしょう？ちなみに、Ｍさんはこのような仕様に加え、素材面でも動き易さを求めたいということで、この仕様を先日ご紹介したニットジャケット素材でオーダーされました。

“びょ～ん”

ニットは暖かいですし、ストレッチしますからなかなか洒落た通勤ジャケットが出来そうですね。
読者の皆さんで自転車通勤の方、いらっしゃいません？
こんな通勤仕様ニットジャケットいかがでしょうか？（手間が掛かるので少し割増料金くださいね♪）

出来上がりにはまたＭさんに自転車で登場して貰おうと思います。
お楽しみに～　(^_^)/~

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	■　自転車スーツ　アイテム　■
	自転車アイテム１裾にボタンホールとポケットにボタンを >>> なんのこっちゃ？と思われるかも知れません。でも、これユニークなアイデア。なんと！自転車を漕いで前がバタ付くなら、バタ付かないようにボタンで留めてしまえ！ということで、バタ付くフロントにボタンホールを付け、それを腰ポケットのフラップ下に付けたボタンで留めてしまう､､､というアイデア。これなら普段使いでもあまり目立たず、良いのではないでしょうか？
	自転車アイテム２　前が使いづらいなら後ろに？！ >>> 自転車を漕ぐ際、前屈みで前のポケットが使いづらいなら、いっそのこと腰にポケットを付けてみよう！ということで、左腰の部分にアウトポケットを付けてみることに。（何でも右はブレーキで手を離せないためＭさんは左が良いとのことでした。）Ｍさんに使いやすい場所を指定して貰いそこに付けることにしました。画像は仮縫いの際に場所を決めているところ。実際の姿勢に合わせるよう、少し屈んでポケット位置を決めました！（仮縫い時の生地は、初めてのことで何かあったら困るので別生地でご用意しました。）
	自転車アイテム３　すきま風対策は？　～　首は？　～ >>> すきま風対策の一番は、やはり首もと。前からが一番冷たい風が入ってきますからね。そこで、前は襟を立てても格好良く見えるよう、襟裏は共布。そして、襟を立てた状態で固定できるようにチンフラップを別途作ることに。
	自転車アイテム４すきま風対策は？　～　裾口は？　～ >>> すきま風は袖先からも寒風が入ってきます。そこで袖先のボタンに通常のボタンの他、もう一つ横に付けることにしました。つまりこんな感じです。本切羽ですから、自転車に乗るときは横のボタンの方で留める､､､ということです。いかがでしょうか？面白いでしょう？ちなみに、Ｍさんはこのような仕様に加え、素材面でも動き易さを求めたいということで、この仕様を先日ご紹介したニットジャケット素材でオーダーされました。