|
|
フロックコートが変身? |
■ Mさんのご注文内容 ■ | |||||||||||||||||
|
そして出来上がりはこんな感じ... | |||
|
|||
どうでしょう!かなりカッコイイでしょ?!
|
|||
...ていうか、何故出来上がりをいきなり紹介なの?って感じですよね。お客様いらっしゃ〜いコーナーで前編なのに... そうなんです。 今回はTさんのロングタキシードの出来上がり紹介ではありません! そうではなく、ご注文時にTさんからリクエストされていた |
|||
『結婚式が終わったら普通のタキシードに仕立て直せないか?』
|
|||
...ということをご紹介したいと思ったんです!
|
それで結婚式が1月に終わり、ようやく落ち着いてきた頃、次に自分がお呼ばれされる5月頃の事を考え、ご来店(ご注文)されたのです。 それではここからが今回の本題になります。 画像のようなロングタキシード、どんな仕立て直しをするかと言いますと... 簡単に言うと、上着丈を標準の長さに詰めるお直しをいたします。 でも、それってそれほど簡単なことではありません!色々と問題があるのです。 どんな問題があるかというと。。。 問題1:腰ポケットの位置 >>> 上着丈を詰めるというのは“下をチョンっと切るんでしょ?”と思われるかも知れませんが実はそんな簡単ではありません。 問題(ポイント)は腰ポケットなんです。 腰ポケットと上着丈は微妙な位置関係があり、着丈は適切でもポケット位置が下過ぎると全体に寸胴に見えてしまい、見た目に珍妙になってしまいます。 だからといって、一度仕立てて切り込みを入れた腰ポケットの位置を変える事なんて出来ませんから、そこは最初のお仕立ての際に、お直し後のことまで考えて腰ポケット位置を決めておりました。 全ては事前準備次第ですね... 問題2:ボタン位置 >>> 続いて大変なのがボタン位置。 通常、ボタン位置というのは上着の真ん中ぐらいに位置するのがバランス的に合っていますが、今回はお直し後の位置がバランス的に合うように、当初のロングタキシードで位置を調整しておりました。 問題3:フロントカットを作り直し。 >>> これも事前準備が大切で、タキシードのフロントはカッタウエイになるのが一般的ですが、そうなっても大丈夫なようにロングタキシードのフロントカットを少しスクエアー気味にいたしました。 削ることは出来ても出すことは出来ませんからね、、、 画像はロングタキシードを折り返して丈の確認をしているときの写真。 左半身分だけ詰めてみました。 17cm詰めるってスゴイ長さでしょう? 単に折り曲げただけですとフロントカットがスクエアーになってしまいます。(^_^;) さて、 こんなロングタキシードのリフォーム、どんな風に仕上がるのでしょうか?楽しみですね。 お若い方で結婚式用にロングタキシードを仕立てる方がいらっしゃいますが、新郎として引き立つロングタキシードも式が終わって、別の用途として考えるとちょっとフォーマルすぎですよね。 ロングタキシードやフロックコートのまま友人の結婚式やパーティーに参加したらどちらが主役か分からなくなってしまいますし、、、 そんな時はチョキンと切ってリフォームすることをオススメします。 それでは次回出来上がりをお楽しみに♪ |