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カレチ |
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う〜ん、これまでにない類のご相談です...
でも、このお話、自分の経験にもなるし、是非前向きに進めたいですね。。。 ということで、早速お返事をいたしました。 |
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おっ、珍しくSHOPMASTERではなく社長名での署名ですね♪
モーニング、読者プレゼント、、、なにやら面白そうですね。。。 でも、直接見てみないとこればかりは何ともなりません。 そこでメールでご案内の通り、実物を見せて頂くことにして、顔合わせを兼ねご担当の方にご来店をお願いしました。 そして、渡されたカレチ制服がこちら... ほぉ〜う。 一見すると白のスーツですが、よく見てみると色んな所が今のトレンドとは全く違っています。 例えば... ● シルエット >>> 汎用性を利かせる制服と言うこともあると思いますが、とても寸胴なシルエットです。 長時間勤務ですし、鉄道員さんはポケットに時刻表等 物を沢山入れますから寸胴な方が良いのでしょう。 肩も肩パッドを入れないタイプでしたので楽に着れそうですね。
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● その他のディテール
その先を行って、、、更に細かくディテールを見てみると、カレチならではのアイテムが・・・ < 専用ボタン > >>> これはカッコイイですね。。。 国鉄がオリジナルで作らせたのでしょう。 よく見ると工夫されていて、ボタンは裏で二重環というキーホルダーのリングを小さくしたような物で留めてあります。 これはきっとクリーニングの時、外してから洗濯するためなんだと思います。 そして、こうするために、ボタン側には小さなボタンホールのような物が開いていて、、、オモシロイ < 車掌票付けのスナップ > カレチは腕の部分に車掌票を付けますが、これが外れないようにスナップが付いていたり。。。 < 制帽カバー(夏用) > 仕立屋に馴染みの薄いところでは、帽子。 車掌さんですから帽子は付き物ですが、どうやらこれにも夏用があるようで、、、 夏は生成の麻素材で涼しげなカバーをかけるようです。(画像は後ほど・・・) |
●ボトムは・・・
>>> 上着だけでも話題性十分なオーダーでしたが、ボトムもなかなか。。。 圧巻はこの深〜い股上です。 頂いた見本服はMサイズぐらいの物でしたが股上がなんと31cm。 31cmですよ〜〜〜 今、こんな深い股上で仕立てるのは永ちゃんファンかバブルが忘れられない人だけです。 普通の人に股上31cmで仕立てたら、確実にクレームになります!!! ふ〜っ、それにしてもユニーク。。。 ちなみに、 こんな昭和40年代の制服、モーニング誌さん、どこから入手したかというと、、、 今の時代なんでしょうね、、、、 鉄道ファンの方が集まるマニア向けサイトで実物の古着を購入し、それを見本としたそうです。 ですから、、、お借りした見本服もホレこの通り。 元の持ち主は木田さんのようです。 「富車」というのは例えば富山車庫とかなんでしょうかね... きっとマニアの方ならどこの場所なのか、直ぐ分かっちゃうんじゃないでしょうか。 それはさておき、こんな見本服ですが、やっぱり人が着てみて初めて分かることもある!ということで早速、当時のMサイズ(現代のMサイズよりやや小さい)体型のハンドメイド職人のイ君に着て貰いました。 そちらの姿がコレ!! 思いっきりハマってます!! 制服や敬礼が似合っているのはさすが徴兵制がある韓国人だからでしょうか? 社内では、イ君カッコイイ!と持ちきりでした。 そして、最終的なオーダーでは、サイズ面を現代日本人サイズに少しサイズアップしたり、ゴージライン等は当時の物を少しデフォルメ(現代風に)したり、股上も当時の物よりも少し浅くして仕立てることにしました。 さてさて、 どんな出来上がりになるのでしょうか? 果たしてモーニング誌内での応募は沢山集まるのか? 先週号のモーニング誌(4/14発売号)の3ページ目に掲載しておりますので、読者の方は是非一度ご覧下さい。当社の名前も出ていますよ〜 今回はちょっと珍しいお客様をご紹介いたしました。 |