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オーダースーツのヨシムラ
お客様!いらっしゃ〜い!

 アットリーニ style!?
当店HPをいつもご愛読頂いている皆様へ。
お久し振りでございます!
今年から晴れて花粉症デビューを果たしました大阪店ShopMaster南浦でございます。

突然ですが皆さん、最近のマイブームは?

私、お恥ずかしながら、お買い物にハマっておりまして...
最近買ったモノはと申しますと... バッグに始まり、デニム2本、靴2足、シャツ4枚、カットソー2枚、Vネックニット1枚、ストール2本と、まるで失恋したかの如く、買いまくってます!
お陰でランチはワンコイン以下、毎晩お家ゴハンと非常に質素な食生活を余儀なくされております。
皆さん、無駄遣いには注意しましょう(笑)

さて、半年以上サボっておりました寄稿ですが、春の訪れと共に復活致します!
長らくお待たせ致しました!!
これからは精力的に様々なオーダーをご紹介してまいりますので、以前にも増してご愛読頂けましたら大変嬉しく存じます。
どうぞよろしくお願い致します。

で、今回ご紹介させて頂くのは、これまた約3年振りとなる古参顧客のAさんのオーダーでございます。
こちらのAさん、ファーストオーダーは何と平成16年ですから、約9年前!
そんなに長くお付き合いさせて頂けるとは、非常に有り難い限りでございます。

そのAさんが今回オーダーに至った経緯はと申しますと、それはお住まいのお近くにある高級ブティック(何と!以前、私が勤務していたヴェルサーチ時代に担当していたショップでした)で伊ナポリの名ブランド“CESARE ATTOLINI(チェザーレ・アットリーニ)のスーツをご試着されたのがキッカケでした。

※“CESARE ATTOLINI”とは・・・
1930年伊ナポリの地でブランドを創業。
「針と糸と指貫と鋏さえあれば良い」をポリシーに、ナポリ仕立ての最高峰と称されているブランドです。
袖口重ねボタン仕様や胸のバルカポケットはこのサルトが生み出したモノであるとされています。
バストからウエストにかけての美しいシルエット、なだらかに落ちるショルダーラインに一目惚れしたAさんは、高まる物欲を押さえられずプライスタグを見たところ、一瞬にして意気消沈するお値段だったそうです。
そこでAさんはそのショップからアットリーニのカタログを拝借し、私のもとへと駆け込んで来られました。

こちらのカタログの中で特にAさんが気に入ったカットがコチラ→
皆様、ご覧になられていかがですか?
グレンチェックということもありますが、非常にエレガントなスーツですね。

特筆すべき点は多々ございますが、その中でも衿のノボリから肩にかけてのナチュラルなラインこそナポリ仕立ての真骨頂でしょう。
Aさんもこの点を最重要ポイントとお考えで、具現化する為のmakingはデザイン見本をベースに私に一任して頂くこととなりました。(大阪店メンズスタッフは私一人しかおりませんが,,,)

それでは今回のオーダーのポイントをご紹介致します。

◇生地:G6155(E.Zegna クールエフェクト ハイパフォーマンス)
>>>これまでのクールエフェクトはトロピカルシリーズがベースでしたが、今シーズンは更に上質糸を使用したハイパフォーマンスシリーズにサンリフレクティング加工を施した生地をご用意しております。

画像をご覧頂ければお分かり頂けるかと思いますが...良い生地です(笑)
真夏でも上質なスーツが必須のAさんにとって、正に打ってつけの生地です。
◇衿型:ノッチドラペル
>>>参考画像のスーツはゴージのポイントをかなり高めに設定しております。
こうすることにより衿のノボリとなだらかなショルダーラインが強調され(画像のグリーンライン)、また下衿をあえてストレートにカットし(画像のブルーライン)、立体的且つドレープ感のあるバストラインを表現しております。
言葉で表現するのは簡単ですが、これを具現化するのは容易ではありません。
サイジングだけで無く、芯地や肩パッド及び型紙も一工夫入れる必要がございます。
果たして巧く仕上がるか?
乞うご期待!

◇フロントカット:レギュラー
>>>Rの大きさは通常のレギュラーカットですが、画像の赤のラインをご覧下さい。
下衿先からストレートに伸び、第一ボタンから下はなだらかに外へ逃げているのがお分かり頂けるかと思います。
このトレースラインはナポリ仕立ての特徴です。
今回はフロントに本バス芯を使用し、衿のロールをしっかりと付けて、このラインをより強調致します。

以上、簡単に分かりやすいポイントだけご紹介致しました。
実はこだわりのポイントはまだまだございます。
そちらは次回、完成品画像と共にたっぷりとご紹介致しますので、どうぞお楽しみに。