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ウェディング・プロデューサーのブラックスーツ |
毎月、髪の毛が伸びて、「そろそろカットしたいなぁ!」と思うといつも、やおら携帯電話をパンツのポケットから取り出して...
メールをした相手は、ビューティーサロン『FAGOT』を国内外に4店舗経営しているオーナーの田中さんです。 とても気さくな田中さん、スタッフから『社長』と呼ばれるのを嫌って、自ら下の名前『辰太郎(シンタロウ)』のシンの字を取って、スタッフみんなからはシンさんと呼ばれて親しまれています(以下、シンさん)。 そんなシンさんも仕事にはとても厳しく、営業時間終了後もスタッフの技術指導に余念が有りません。また、自らの店舗以外でも資生堂の講師を担ったり、韓国ビューティ業界の人材育成の指導の為に出張したりと休む間が殆ど無いほど大忙し人間です。 しかし、仕事を離れると、車好き、釣り好き、ゴルフ好きのオジさんで、面倒見の良い兄貴分としてスタッフみんなから慕われている、理想的な上司、という感じです。 先の東北大震災では、1年ほど現場から離れて支援に通い、今も定期的に訪れていて、わたしより一回り以上年下ですが、本当に頭が下がります。 “継続は力也” 、そしてハートがとても熱いナイスガイです! メールで予約した当日、お店に伺って席に着くといつものやり取りが...
今度は立場逆転ですね。 シンさん、わたしのカットを終えた後、暫くの間、応接テーブルで向かい合い、LEONやUOMOをパラパラめくりながらイメージに合ったスタイルを一緒にさがしていたところ、コスチュームナショナルとディオールのブラックスーツにシンさんの眼が留まりました。
今回のオーダー、実は、FAGOTに勤務するH君とTさんがめでたくゴールイン することになり、その式でシンさんが着用するブラックスーツのオーダーでした。 そして、なんとこの二人の結婚式をシンさんがプロデュースするそうで、いろいろと面白い企画を盛り沢山考えていて、今から楽しみにしているとのこと、何とも斬新な結婚式になりそうでワクワクします。 どんな企画かって言いますと??? 次回のホームページ更新で、仕上がったブラックスーツに併せてご紹介しますから、楽しみにしていて下さい! それでは、肝心のブラックスーツについてですが、シンさんが特に拘ったのはサイジングと素材でした。 シンさんは、どちらかと言うと少しポッチャリ(ゴメンナサイ)した体型に対して、スリムなフォルムを好む傾向です。イメージはコスチュームナショナルやディオールのようなシャープでミニマルなシルエットで、特に袖とパンツのラインについては着やすさという大事な機能とのバランスを見ながら、極限のタイトなサイジングに向かって攻めてみました。 また、素材はフォーマル感のあるブラックと言う点で、シルクやブレンド物などを候補に用意しましたが、シンさんは迷うことなく「上品な光沢感」のあるゼニア・トロフェオを選びました。 さてさて、どのような仕様になったでしょうか? |
□シングルスーツ仕様 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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