お客様、いらっしゃ〜い!!: 職場を明るくするスーツ?

 “春に三日の晴れ無し” とよく申します。
非常に変わりやすいこの時期の天候を表したことわざですが、皆さん、お元気でいらっしゃいますか?
原稿作成しているこの今も(3/23)こちら大阪店、非常に寒いです。
まるで冬に向かっているよう...ただ今週末は20度近くまで気温が上昇するようですから、各地でお花見にお出かけになられる方も多いかと思います。
しかし、日が陰ると急に空気が冷たくなりますから、ご予定されている方はブランケットなどの防寒具は忘れないようにしてくださいね。

さて、今回のお客さまいらっしゃいですが、昨今ジャケット地として人気のウィンドウペーンを使用したスリーピース!のオーダーをご紹介したいと思います。


ご注文主のYさんは職場でお召しになられるスーツはカチッとした雰囲気のモノでは無く、ビジネスカジュアルで柔らかい印象を与えるようなデザインのモノを敢えてお召しになられているとのこと。
それは何故かと申しますと、ご自身が率先してそのようなスーツを着ることにより、職場の雰囲気を和やかなモノにしたいというお考えをお持ちでいらっしゃるからです。
う〜ん、素晴らしい!!
私自身、仕事はスパルタ方式でたたき込まれてきた口ですので、つい部下にも厳しく指導してしまいがちですが、雰囲気の良いお店、人間関係の良いお店はお客さまにもそれが伝わりますから、責任者としてそのような雰囲気を作るのは非常に大切な仕事ですね。
きっと、Yさんの職場では皆さんが生き生きとお仕事されていらっしゃるのでしょう。
それでは今回のご注文内容を詳しくご紹介していきたいと思います。

◇生地:G3001(Vightexオリジナル Punta Wool“プンタウール” グレーウィンドウペーン)
>>>今回Yさんがお選び頂いたのは、今シーズン、東京ShopMaster一押しの“プンタウール”
その特性はコチラをご覧頂くとして、今回Yさんはこのクラシカルで堅牢なイメージのグレーウィンドウペーンを軽やかな印象のスーツに仕上げる、これがマストのご要望です。
これはタイト&ショートのサイジングはもちろんの事、ディテールのアレンジ、ベースとなるパターンもジャケットライクなモノを使用する必要がございます。
この点はMr.ジャケットと呼ばれた私のウデの見せ所、ポイントは仕上がりをご覧頂きながらご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!!
◇デザイン
【ジャケット】
基本デザイン シングル2B ハーフ毛芯使用
ラペルデザイン ノッチドラペル 衿巾8cm
ベント サイドベンツ
腰ポケット ハッキング±1.0cm
【パンツ】
前タック ノータック 三角持ち出し付き
>>>イタリア風にするなら持ち出しの形状は三角、英国調の場合は小丸がお約束です
裾仕様 シングル モーニングカット
腰Vスリット
>>>ウエスト部分のフィット感を高めるには必須のオプション(←無料)です!
【ベスト】
基本デザイン シングル5B
>>>当初6×5Bをお考えであったYさん。
ジャケットがシングル2Bの場合、ベストとのバランスが良いのは5Bです。
ただ最近はベストの存在感を高めるためにシングル2Bでも6Bor6×5Bを合わせる事もポピュラーになってまいりました。
今回は春夏物ということもあり、ここのデザインはベーシックな5Bで決定致しました。

以上、今回Yさんより頂戴したオーダーのご紹介をさせて頂きました。
元々ウィンドウペーンという柄はスーツでも単品でも良しとする非常に着回し力が高い上に、この“プンタウール”と言う生地はフレスコ地に近く、ザックリとした肌触りと凹凸感がありますので、その着回し力が倍増致します。
仕上がり時には様々なコーディネート例も合わせてご紹介したいと思います。
どうぞ次回更新をお楽しみに!