2015年10月16日更新

お客様、いらっしゃ〜い!!: ダンガリー × WJK

 40も半ばになり、50代が視界に入ってきた今日この頃。
徐々に老いさらばえていく上で大切な事は“清潔感”と“若々しさ”を常に意識することと思い、伸ばそうと思っていた髪をバッサリ!!
10数年ぶりにVeryショートにしてみました。

てっきり“いいね♪”と言われると思いきや、皆が皆“どうしたん?嫌な事でもあったの?”と言う始末...
何か新しい事をする前には慎重さと熟考が必要である、と再認識した大阪店ShopMaster_南浦です。現大阪市長みたい、と言われました(泣)

  さて、今回は私、南浦が社会人としてのキャリアをスタートさせた今は無き総合アパレル“RAIKA”(ライカ)時代に鬼軍曹(古っ!)と呼ばれていたT先輩から紹介して頂いたK社長のジャケットのオーダーをご紹介致します。

 このK社長、お越しになられる際には、真冬であろうとこの南浦が冷や汗でびっしょりになる程怖いお方です(苦笑)。
しかしとてもお洋服好きで、一度お越しになられると、スーツ4,5着、ジャケット、それに合うパンツ数本、冬ならコート、シャツは2桁枚をご注文頂ける、全く頭の上がらない御客様でいらっしゃいます。
スーツは無地、シャツは白、とこの点は全くお譲りにはなられないのですが、ジャケット+パンツだけはいつもトレンドを意識した物をお求めで、そこは私が幾つかのスタイルをご提案し、その中から1つお選びになられます。
ただ今回はいつもと違い、K社長自ら雑誌を持ち込まれてのご依頼がコチラ


 このジャケットはベーシックなデザイン、高品質な素材、Made in Italyを信条とし、非常に人気のあるブランド“Brunello Cucinelli”(ブルネロクチネリ)のモノ。(今銀座に大型店舗を建設してますね)
K社長はこのブランドが非常にお好きで、カジュアルアイテムはほぼこのブランドで統一されているのですが、高身長が災いしクロージングアイテムに関しては殆どサイズが合わないとのこと。
故に今回、私に白羽の矢が立った次第です。

それでは今回のオーダーの詳細とその特徴をご紹介したいと思います。
<生地> G1102 (CANONICO Super120's ネイビーフランネルチョークストライプ)
【ジャケット】
基本デザイン ダブル6B×2 マニカカミーチャ仕様
>>>このジャケット、よくよく見ると、上前と下前の重なり合う部分(打ち合い量)が通常のダブルJKに比べると非常に少なく取っております。
この量を少なくすることにより、ダブル特有の重たさ(重厚感)が軽減され、ダブルでありながら軽快感を出すことが出来ます。
またマニカカミーチャ仕様と組み合わせる事により、更にその要素が強調されたJKに仕上がります。
ラペル
デザイン
ピークドワイドラペル
>>>ナローなラペルがここ数シーズン、主流でしたが、またワイドラペルが復活しつつありますね。
Rの強い下衿とバルカポケット×シェイプしたウエストラインが組合わさる事により、立体的で丸みのある、正にイタリアらしい色気のあるJKに仕上がります。
ウエストポケット チェンジ付フラップポケット
>>>このポイントはプレタブランドらしい意匠が表現されていますね。
フラップポケットの方は通常の両玉縁ですが、チェンジポケットのみ片玉仕様になっております。
お仕立自体は全く問題ありませんが、何かここに粋なアイテムを差し込んで、洒落た着こなしを提案したいと思います。
袖仕様 本切羽3B
>>>実物のクチネリJKは穴をかがっていないレギュラー仕様ですが、今回はオーダーですし、やはり本切羽は外せないでしょう。
せっかく採寸をし、手の長さにきっちりと合ったJKを着ることが出来るのですから、本切羽くらいは入れようよ、というのが私南浦の信条でございます。
またボタンはクレスト(紋章)入りのアンティークメタルボタン。
画像は4Bですが、今回のメタルボタンは袖用が18mmしかなかったので(通常は15mmです)、敢えて3Bとしました。


以上が今回のブルネロクチネリJKのオーダーポイントとなります。
いつも仕上がりは平置きの状態でのご紹介でしたが、K社長はいつも引取にお越し頂けるので、今回はお召し頂いた姿をご紹介出来ると思います。
もちろんその際はK社長の私物のダンガリーと合わせて。

どうぞ仕上がりをお楽しみに!!

PS:しっかし、クチネリ、びっくりするほど高いなぁ〜