オーダースーツのヨシムラ >> お客様いらっしゃい >> こだわりに拘ったトムフォード風スーツ!!
2017年1月11日更新
当社で昔からご愛顧頂いているKさん。
高身長で、整ったお顔、シャープな身体のラインと、何とも素敵な方で、以前は本場イタリアでオーダー服を誂えたり、高級ブランドの服や靴をさりげなく着こなすセンスは、まさに「できる男!」な雰囲気が醸し出ていらっしゃいます。
どちらかと言うとガツガツしているというよりも、削ぎ落として削ぎ落として重要な部分にフォーカスしたミニマリズムの境地に立っているのではと思うような方です。
そんなKさんとの出会いは、苦くも4年前の今頃、当社がミスしてしまった事に対してのフォローから始まりました。
明るいグレーのフランネルでチェスターフィールドコートで、上衿(カラーの部分)を黒のベルベットにした際、一番高いゴージラインをお選びいただきましたが、ご注文時に承っていたにもかかわらず、出来上がっていたのは、大分低いゴージラインのコートでした。
「Kさま、ご迷惑をお掛け致しました。」
が、多分出会ってからの一声だったと思いますが、その後、沢山のご注文を頂くとは、その時には思ってもみませんでした。
そんな記憶が走馬燈のように頭をよぎっては消え、、、
今では、厚かましくもKさん、良い生地ありますよ!なんて気さくに話しかけさせて頂いています。
話はそれてしまいましたが、今回のKさんのご注文は、
Kさん:「トムフォードのスーツみたいなのほしいんだよね。身体作り直すから、よろしくね」
とのこと。 え?身体作り直す? もともと、シャープなご体型だったKさんですがまさかの、よりスーツの似合う身体にトレーニングをして肉体改造をする宣言でした。 私:「はいはい、わかりました~」なんて、気軽にこたえていたのが7月の上旬頃。 日常に追われ、バタバタしていた中、私高岡宛に一本の電話が入りました。 Kさん:「高岡さん、肉体改造のベースができたから注文に行くね。」 え?大体肉体改造するっていっても、出来なかったんだよね~なんて声が多数を占めるのに、もう成果が出ているとは、、、半信半疑(失礼?笑)実際に寸法を計ってみると、お腹周りが約6センチほどシャープになって、胸とお尻は寸法は変わらないものの、筋肉というお肉がついていました。 私:笑(言葉がでませんでした。) そんな有言実行のKさんですが、お土産としてご注文では、色々な細かな部分や大まかな部分など沢山のご要望を頂く事になりました。笑 (ひゃぁ~) ご注文時のやりとりは、とーっても長くなるので、割愛して要点をご紹介します。 (笑 ここが一番大事な気がしますが、、、要点だけでも見応えがあるのでお許しください。。。) |
■オーダー種類:フルオーダー
■生地:春夏物/葛利毛織 モヘヤブレンド(すみません、もう品切れになっている商品です。)
■上着デザイン■
・フロント:シングル2B
・衿型:ピークドラペル(幅/未定)
・脇ポケット:フタツキ+チェンジポケット
・ベント:サイドベンツ
・胸ポケット:バルカポケット
・袖口:5つボタン本切羽
・釦:特殊水牛ボタン
・備考:脇ポケット幅指定、ピークドラペル襟の形指定、釦間隔指定、特殊袖釦ホール
■スラックスデザイン■
・タック:ノータック
・脇ポケット:ナナメ
・ピスポケット:左右釦付き
・裾口:ダブル5cm
・ベルトループ:無し
・備考:特殊脇尾錠付き、Vカット付き、特殊脇ポケット付き、持ち出しフック止め
はい、大まかにご説明させて頂くと、上記のようなデザインです。
特殊やら指定が非常に多かったので、その分料金も頂戴しつつ、イージーオーダーでは太刀打ちできる術がないので、フルオーダーにてご注文をいただきました。
この特殊や指定の多さで、やりとりの多さが想像出来るかと思います。
お連れ様の綺麗な方も、最初は、
「わぁすごい!そんなことも選べるんだぁ!」と、楽しまれていましたが、後半は「そんなところまで?」と少し疲労気味のご様子でした。
より、凝縮するとこのようなディティール・デザインになります。
ピークドラペルの雰囲気 |
袖の雰囲気 |
スラックスの雰囲気 |
あくまで、参考の画像や絵ですが、ご紹介させていただきました。
詳細は、出来上がりの際にご紹介させていただきます。
ここまでやっても期待7割、不安3割ですが、Kさんに喜んでいただけるよう、頑張りたいと思います。
仕上がりはもう少しお時間をいただきますが、着用の画像と合わせてご紹介させていただきたいと思います。