2020年10月23日更新
先日9月上旬、定休日と代休を組み合わせて(GOTOトラベルを利用して)北海道へ、恒例の一人旅に行ってきました。 1枚目の画像は今年の6月にチャレンジしたが暴風雨で登頂を断念した大雪山旭岳山頂から旭川市街を、2枚目は昨年11月にチャレンジしたがホワイトアウトで全く見ることが出来なかった三国峠展望台から望む松見大橋を撮影した画像です。 本当はもう少し赤く色づいた画を期待していたのですが、北海道も例に漏れずの猛暑で紅葉どころか青々と茂っておりました笑 しかし御覧頂いた通りの快晴! 特に旭岳山頂当日の気温は何と15°C!! その日の大阪の気温が33°Cでしたから、半分以下ですね。 自然を満喫し、美味しい食事を堪能して、良い休暇を過ごせた上に、GOTOトラベルキャンペーンでレンタカーも宿泊代も驚く程リーズナブルに利用することが出来ました。 マスクの着用及び消毒等のコロナ感染症対策はもちろん徹底しなければなりませんが、この制度はかなりお得なので是非利用すべきですね。 調子に乗って11月の連休に大分福岡旅行を予約してしまいました笑 大分ラムネ温泉泊~高天原~中津宇佐唐揚~北九州小倉泊~福岡~大阪 レンタカーで1人、こんな感じで今のところ考えてます。 観光、食事etcなにかオススメあれば情報お待ちしてます~
さて、今回はコロナ禍でフォーマルからカジュアルへビジネスシーンが大きく舵を切る中、ちょっとと言いますか、結構洒落たセットアップスーツをご注文頂きましたSさんのオーダーをご紹介したいと思います。
内容をご紹介させて頂く前に、今年の前半はコロナの影響で多方面に大きな影響が出ましたが、ここに来てGOTOトラベルやイート等の施策が功を奏し、元に戻ろうとする動きが活発化してきました。 当店もようやくお客様のご来店も増え始め、店頭も活気を呈してきましたが、劇的に仕事のスタイルが変化したことに伴い、スーツの需要が激減、代わりにジャケット&パンツスタイルの浸透が一気に加速した感があります。 ファッションというのは不定期な年数を経てリバイバルするのが常ですから、いずれスーツスタイルが主流となる日が来ることは間違いないと思いますが、果たしてそれがいつになるのか、それまではこのジャケット&パンツスタイルがビジネスシーンでのスタンダードになることでしょう。 またそれに伴い、ビジネスとプライベートの境界線が曖昧になり、どちらにでも対応可能なジャケットというのが生地やデザインを選ぶ時点での大きなポイントになってきます。 今回ご紹介するSさんのオーダーは完全プライベートユースですが、オンオフ兼用(ダブルユース)ジャケットをオーダーする際にヒントとなるポイントがいくつかありますので、是非参考にしてみてください。 それでは今回、Sさんより頂戴したジャケット&パンツのオーダー内容を詳しくご紹介してまいりたいと思います。
今回Sさんがchoiceした生地は 画像下のネイビータータンチェック これまでの流れだとジャケットはこの生地で、パンツは別生地だと思っているアナタ チッチッチッ、違います、今回Sさんはこの生地で上下でのご注文なんです! 上下では着ませんけどね笑 Sさん、最近プライベートではタイトシルエットから徐々にルーズシルエットへシフトしていっているそう。 今回デザイン及びサイジングはそのルーズシルエットをベースにすることになりました。
今回ジャケットデザインでポイントとなる点が3つ ※1>>>最大のポイントがこの基本デザイン、トレンドのダブル4B×2です。 Sさんからは前ボタンは留めず軽く羽織る感じで着たい、とのリクエストでしたので、ウエストのシェイプは効かせずにややボックスシルエットで。 肩廻りの仕様はマニカカミーチャ一択ですが、ここで一つ問題が というのは、当店のメイン工場であるオリジナルテクノロジーではマニカとダブルの併用が不可とのこと。 仕方が無いので、今回はヨシムラ初期の頃からの協力工場(鳥取)にて依頼することに。 元々ヨシムラは生地卸であったので、縫製工場の制限を受けず、ビッグヴィジョンと同じグループに入る前はリスクヘッジで3社と協力関係を結んでおりました。 (現在はオリジナルテクノロジーと鳥取の協力工場の2社のみ)
※2>>>今回Sさんからは既製品との差別化、を一つポイントとして頂いていたので、消去法でフックベントを提案。 賛否両論あろうかと思いますが、これこそThat'sオーダー!の醍醐味ではないでしょうか。 ダブル4B×2でフックベントのジャケットなんて既製品で探すのは100%不可能でしょう。 ルールに則って着るのも良し、ルールにとらわれず自由に着るのも良し ファッションは自由です笑
※3>>>タイト&ショート、ルーズ&ロング、はタテとヨコのサイジングを決める際の基本となる指標です。 これまでSさんにはスーツ2着をお仕立てさせて頂いておりますが、そのどちらもタイトシルエットでジャケット着丈72cmで仕上げております。 今回はバスト及びウエストサイズ共、スーツより仕上り寸法で3cmづつゆとりを付けたので、着丈も合わせて+3cmの75cmにてバランスを取りました。
※1>>>パンツデザインでポイントとなるのはピスポケットの1点のみ 画像の左と真ん中のパンツのピスポケットを御覧ください。 ポケットの口が上下細い生地で縁取りされているのがお分かりかと思います。 これが両玉縁仕様。 反面、右のベージュのパンツは下側の生地のみで縁取られているでしょう これが片玉縁仕様。 機能面でのメリットデメリットは無く、デザイン的に両玉縁はフォーマル、片玉縁はカジュアルとされています。 コットンチノなどのカジュアルパンツをオーダーする場合、クリース線無し、片玉縁、裾三つ折りミシン叩き3.5cm巾の3つを組み合わせるとグッとカジュアル感が増します。 一言でカジュアルといっても、生地のチョイスはもちろんのこと、このような細かなディテールを組み合わせることが肝要です。 このあたりの提案はスタッフにお任せ頂いた方が完成度は高くなりますから、こんな風に着たい!というご要望だけお伝え頂くのがコツです。
以上、今回Sさんより頂戴したオーダーをご紹介させて頂きました。 今のところ、お引き取りはご来店頂けるとのことですので、是非ジャケット及びパンツのコーディネート姿を拝見したいと思います。 どうぞ仕上がりをお楽しみに〜