2022年2月18日更新
先日(まん延防止措置の前)、秋田に行ってきました。 もちろんPCR検査をして、そしてもちろん1人で笑 "何をしに秋田へ?"とお思いになられたでしょう。 何を隠そう(敢えて隠してはいませんけどね笑)私、日本秘湯を守る会の温泉を巡るのが趣味なんです。 休みをやりくりして行くので、まだそんなに多くは行けてはおりませんが(秘湯なんでアクセスが大変)、登録されている全107の内、これまで行ったのが13か所、晴れて14番目に全国的に有名な乳頭温泉鶴の湯へ。
この乳頭温泉鶴の湯に行ったことのあるウチのBOSSから、"鶴の湯は真剣に湯治(温泉治療)に来ている方が大勢いるので、きゃっきゃ騒ぐのはNGだ"と聞いていたので、静かに黙って(そもそも1人なんで話す相手などおらず笑)お湯を頂いてまいりました。
感想は,,,,これまで行った温泉の中でBEST3に入る満足度でした! ただこれまでのダントツNO1は北海道上士幌町にある"幌加温泉湯元 鹿の谷" ここは秘湯を守る会では無いのですが、異なる泉質の湯が3種類もあり、それぞれ個性があって抜群に良かったです。 宿泊施設もあるようですが、どちらかと言えば日帰り向きですね。 夏場は熊、虻が出るようですので冬に行きましょう笑 NO2は"旭岳温泉湯元 湧駒荘" ここは日帰り客とお風呂が別なのでゆっくり入れるのがGOOD 部屋もシンプル且つお洒落でまた行きたい温泉ですね。
次は福島県(登録されている温泉が多い)を狙ってます。 福島県と茨城県で47都道府県コンプリートなんで出来れば今年中に達成したいですね(コロナが収まったら)
さて、温泉の話はこれ位にして、今回のお題目を御覧になられて"なんのこっちゃ?"と思われた方も多いでしょう。 私、こんな風に勿体付けるのが好きなんです。(そういう時はだいたい内容が面白くない、という声もちらほら聞こえますが笑)
それは1本の問い合わせの電話から始まりました。
そうなんです、お題目の"14年振り"とはマオカラースーツのことなんです。 今から遡ること2008年、大阪店がまだ西区靱本町にあった頃(ご存知のお客様も少なくなりました)、当時大阪府の公立高校で英語を教えていらっしゃった外国人教師のSさんからこのマオカラースーツのオーダーを頂いて依頼となります。 おおよそマオカラーと聞いてどのような物が想像がつく方もいらっしゃるかと思いますが、敢えてご説明いたしますと
マオカラーとは・・・・画像のように詰襟の学生服のように立襟になった上着の事 中国の政治家がよく着ているデザインと言えばお分かり頂けるかと思います。 日本では料理研究家の服部先生がよくお召しになられていらっしゃいますね。 (画像のマオカラーは少しアレンジしたデザインとなります)
14年前にご注文頂いたSさんの事もよく覚えておりますし、その時のデータも残っておりますが、縫製をお願いした工場さんはもう廃業されている,,,,,(丁寧な縫製で良い工場だったのですが,,,,,残念です) 簡単に返事をしたのは良いものの、果たして上手にお仕立て出来るんかいな?と一抹の不安を感じているとHPのご来店予約フォームからからご連絡がありました。
"うわっ!予約が入ったよ(驚きと不安と嬉しさ?と)しかも今日の明日じゃん!" お断りする訳にはまいりませんから、メールで返信を差し上げようとアドレスを見たところ "えっ!?私の母校やん"
なんと後輩、しかも現役の学生さんでした。 現役ですからもちろん私が卒業してからお生まれになられたので、後輩というには離れ過ぎているかもしれませんが、同じキャンパスに通った(通っている)と聞くとやはり嬉しいものですね。 私が通っていた頃は関西でも遊んでいる学生が多いので有名でしたが笑、今や後輩の頑張りのお陰で偏差値も上がり、○△□大学卒なんです、と言おうものなら"スゴいじゃないですか!"と言われるので有難い限りです笑
すいません、ちょっと脱線してしまいました,,,, お客様には早速ご予約OKの返信をし、翌日お忙しい中お出で頂きました。 通常のビジネス用スーツですと、お仕事用とか今の時期だと卒業式、入学式用とか、用途をお伺いしてから生地やデザインのご提案を行っていくのですが、現役の学生さんが、マオカラースーツをオーダーする、普通なら"なんで???"となりますよね。 そこをお伺いしたところ、祖父様がご愛用なさっていたマオカラーのコートをお譲りになられたらしく、そのコートに合わせて着るならマオカラースーツの方が良いだろう、というのが一番の理由とのことでした。 それにマオカラーのスーツなんて既製ではまず売ってないですからね、欲しいと思えばオーダーしか方法はないでしょう。 お客様もどこかオーダー出来るところは無いか? NETで色々と調べたところ、上記で私が担当したSさんの記事がHITし、お越し頂いた、という訳なんです。 14年前平成の世に作成した原稿が令和の世になって注文に至るとは、何とも感慨深いものがあります。 お客様いらっしゃいやありがとう、の原稿を作成するのは結構大変なんです。 ネタ作りからストーリー構成、当然売上に繋げなくては意味がありませんから、どうすれば読者の方に購買意欲を持って頂けるか、楽しく読んで頂けるか、いつもアタマを悩ませながら作成しておりますが、こういうカタチでオーダーに繋がるとその苦労も報われるというもんです。
"この店ならきっと自分の気に入ったスーツが作れるだろう" との期待を胸に来て頂いたお客様に報いるよう今回のマオカラースーツも精一杯お仕立てさせて頂きますね。
それでは最後に今回ご注文頂いた内容をご紹介して終わりたいと思います。
※マオカラーで前立てを比翼仕立にする場合、第一ボタン部分は構造上生地の始末縫いが出来ないので打ち抜きになります。 正直私も見た経験がございませんので、こちらは仕上り後に画像と合わせてご説明したいと思います。
以上の内容にて決定致しました。 14年振りのマオカラー、果たして上手く仕上がるのか? 不安と期待が入り混じっておりますが、仕上りを楽しみにお待ちください!