2023年3月13日更新 執筆者:東京店 河本壯真
皆さん、こんにちは。YOSHIMURA&SONS東京店の河本です。 2023年の3月も気づけば中旬に差し掛かりましたね。 ようやく春を感じさせる暖かい日が多くなってきたのがなんとも嬉しい限りです。 さて、3月から4月の《春》の季節は新たな出会いが多い時期。 新しい環境で『スタート』する人。新年度から改めて心機一転『Re:スタート』する人。 きっとワクワクとドキドキが交錯している方も多いことでしょう。 そんな中、YOSHIMURA&SONSでは一足先に新たなメンズスタッフが仲間入りしました。 そしてこの度、彼が無事研修期間を終え、晴れてヨシムラで1着目のスーツを仕立てることになりましたので、今回はそちらを『お客様いらっしゃ~い』にてご紹介したいと思います。 先ずは、彼の簡単なプロフィールから。 もう既に店舗ではガンガン接客してもらっているものの、HPでの顔出しは今回が初ですので、彼の存在を知らなかった方はこの機会に是非【顔と名前】両方覚えていただけますと幸いです。
実は椿山君、私河本と同じ23歳!同い年です! 私もヨシムラに入社して早3年が経ちましたが、これまで同い年のスタッフがおらず、ずっと寂しい思いをしてきました。。。(冗談です、笑) こうして同世代のスタッフがいるというのは、なんだか嬉しいものですね。 これから私自身も刺激を受けながら、お互い切磋琢磨しながら頑張ります! さて、少し話はそれましたが、 今回椿山君のスーツの仕立てについて取り上げる理由としては、これから入社される新社会人の方や来年に成人式を控えた方など。まだスーツの良し悪しが分からない方に是非参考にしていただきたいオーダーだからです。
以前に【本当に良いスーツとは?!】と題して、正しいスーツの着こなし(サイズ感)についてご紹介しました。
オーダーの際には、ここ↑に書いてある事をしっかり守って仕立てられていれば、スーツは綺麗に着こなすことが出来ます。 ただ、中には基本的なサイズ感だけでは上手くハマらない方もおり、椿山君がその一人でしたのでご紹介します。
まず椿山君の体型的な特徴について説明します。
では、このような体型の方がスーツを着るとどうなるのでしょうか?
前肩とは、肩全体が前方に入り込んでいる状態のことで、別名「巻き肩」と呼ぶこともあります。 前肩の方がスーツを着ると、肩の窮屈さや肩が当たる感じがして違和感を覚え、着心地が悪くなります。 日本人の多くがこの前肩ですので、日本人向けのスーツは元々窮屈さを感じさせないような作りになってはいますが、それでも前肩で悩む方が多く、そのような方には次のような現象が起きています。
何か突起物が出ているかのような、一目見て窮屈そうなシルエットに映ります。 写真では分かりづらいですが、実際に見るとかなりの違和感です。
特に最近の若い方々によくみられる体型の一つです。 これはオーダーに限りますが、上着とスラックスを別で見た時、それぞれ【ゆとり感】さえ間違っていなければ、綺麗なシルエットには映ります。 ただ、上着とスラックスを別々で見るのではなくスーツとして見た時、実は落とし穴が待っていることがあるんです。
「スラックスは、腰骨の一番出ている箇所にベルトがくるように履く」のがセオリー。 どの位置で普段履いていいか分からないという方は、よくこのような説明を受けます。 もちろんこれは間違っていません。
それでは、これらの問題をどういう風に解決するのかというと、、、 それは次回完成したスーツと共に一つ一つ解説していきます!
それでは最後に、今回仕立てる生地・仕様内容をご紹介します。
以上、今回は新人スタッフ椿山君の初スーツの仕立てについてご紹介しました。 出来上がり予定はまだ先ですが、仕上がり次第【仕立てのポイント】を完成したスーツと共に『お客様ありがとう』にてご紹介しますので、皆さん楽しみにお待ちください。