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新モデル【コンフォートジャケット】のオーダーをいただきました。


こんにちは。東京店大嶋です。
梅雨シーズンとなり、じっとりした空気が肩からのしかかって普段よりも足取りまで重く感じるのは私だけでしょうか。
さて、梅雨時期で困る事といえば、雨、湿気による不快感ですね。
そして梅雨を明ければ、本格的なが到来です。
そんな辛い湿気や暑さへの対策として皆さんが求めるものは「接触冷感、速乾性、通気性」などの肩書をもつアイテムではないでしょうか。こういった夏特有の売り文句の中で、秋冬へと季節が移り変わっても登場するワードがあります。
それは、、、【軽量性】です。

【軽量性】というものは、非常に便利なもので、身体に「圧(重さ)」が加われば加わるほど、イコール「暑さ」に繋がります。また秋冬にかけては防寒のために重ね着をするかと思いますが、重すぎると窮屈感がでたり、持ち運びが不便になるなど、ストレスが生じます。
近年、「ポケッタブル(携帯できる)」「パッカブル(しまえる)」なんていう言葉がついているアウターも数多く存在し、これらに共通しているのが、【軽さ】ですよね。
春夏秋冬通して、【軽さ】という概念は重要視され、かつ人気のある要因となっております。

こういった時代の流れに合わせて、この度YOSHIMURA&SONSでは、軽量性に特化したモデル【コンフォートジャケット】を新たな定番モデルとして開発いたしました!
HPでもご紹介しておりますが、皆さんご覧いただきましたでしょうか。
よろしければ下記より新モデル【コンフォートジャケット】のご紹介ページご覧ください

新モデル『コンフォートジャケット』

さて、今回の「お客様いらっしゃ~い」ではこの新モデル【コンフォートジャケット】の記念すべきお仕立て第一号である、Y様のご紹介でございます。

Y様、この度はご注文およびHPの掲載につきましてご快諾いただきましてありがとうございます。

今回のご注文はメールでのご来店予約から始まりました。

ご来店店舗名=東京店
ご来店日時=2024/5/*
お名前= Y様
メールアドレス=**********
〒=************
ご住所=**********
TEL=***********
連絡事項=

Y様: 今の既製品が痛んできたため、春夏用の紺のジャケットを作りたいと思っています。生地を来店してみせていただき、そこで決めたいと思っています。
昨年誂えたジャケット2着はかなり気に入っていますので、仕様は大体一緒でいいかなと思っています。
特に奇をてらうようなことなく、何にでも使えそうな紺のジャケットにしたいと考えていますので、よろしくお願いします。
大嶋: Y様
お世話になっております。
YOSHIMURA&SONS大嶋です。
先日はお忙しいところご来店予約いただきましてありがとうございます.
さて、5/*春夏用の紺ジャケットのご注文で店舗へお越しいただけるとのこと。かしこまりました。
生地についてはメールにある通り、ご来店の際に生地をご覧いただいてきめていきましょう。紺ジャケットとのことですので、人気どころとオススメの生地をいくつか選んでおきますので、ご来店の際に相談させてください。また何にでも使えるジャケットとのことですので、ご要望ございましたらお気軽にお申し付けください。
それでは、5/*、Yさんのご来店心よりお待ちしております。

何にでも使える紺ジャケット、、、
さて、どうしようか。何にでも使えるとなればやっぱり無地がいいよな~。
メールにあった昨年誂えたジャケットはシルク混の「ロロ・ピアーナ サマータイム」、スーツも比較的柔らかな風合いのものが多いなぁ。。。
ふむふむ。なるほど。
よし、今回はこの3つをまずご提案してみよう!

そしてご予約いただいた5月某日を迎えました。

大嶋: Y様、ご来店ありがとうございます!
Y様 こんにちは。今回はメールでお伝えしていた通りの紺のジャケットが欲しいんだけど、おすすめはどんなものかな。仕事で移動も多いから「扱いやすいもの」がいいんだけれど。
大嶋: 「扱いやすさ」ですね。かしこまりました。
それでは、メールで事前にご連絡いただいていたご希望と合わせて、いくつか生地ご提案させていただきます。

提案した生地は以下の3つ。

エントリーNo1 《機能性素材 2Wayストレッチ》

化繊がメインとなる機能性素材の中でも、名前の通り、抜群の「ストレッチ性」を持つ《2Wayストレッチ》「軽さ」「ストレッチ性」による「着楽さ(気楽)」ウールでは出せない、利便性に高い生地です。

エントリーNo2 《葛利毛織 DOMINX濃紺無地》

「圧倒的強撚糸」から作り上げられたこちらの生地は、「ハリコシ」「シワの入りにくさ、戻りの良さ」が取り扱う中でも最高峰。組織感のある生地はスーツはもちろん、単品アイテムとしても使いやすく人気の高い国産生地です。

エントリーNo3 《Ermenegildo Zegna TRAVELER濃紺無地》

糸自体に「ばねのような特性」を持たせ、シワの回復力をよくした生地。イタリアを代表するメーカーであり、春夏ラインナップでも、エレガントな艶シャレを楽しみつつ実用性を兼ね備えた生地です。

Y様 うーん、どれも良い生地だけど、使いやすいジャケットとして人気が高いのはどの生地だろう。
大嶋: それは間違いなく《葛利毛織》です。
ご紹介した生地の中で一番生地に表情があり、「シワのなりにくさ」「通気性」なども含め春夏の紺ジャケットとして今回のYさんのご希望に添える仕上がりとなります。
Y様 なるほど。ただこの生地、他と比べて随分重く感じるけど、ジャケットとして仕上がってくるともっと重くならないかな。
毎日使うとなったときに、重いと使い勝手が悪くなりそうで、、、
大嶋: 確かにその通りで、この生地は他の候補に比べて重いです。
ですが、この生地で心配な点が重さの部分ということであれば、そのお悩みは仕様で解決できますので、ぜひ2つの仕様をご覧ください。
一つ目が《クラシコカジュアル仕様》です。

Yさんのこれまでのお仕立て《クラシコ仕様》をベースとし、セットでのご案内は変わらず、特に肩回り(マニカカミーチャ仕様)、内側の仕様(大見返しor半裏)に変化がでてきます。 お洒落を楽しみやすく、また生地の表情もより感じていただける仕立てとなっております。
Y様: 確か。オーダーらしい雰囲気が楽しめるね。
大嶋: 続いて【コンフォートジャケット】

こちらは「軽さ」を突き詰めた仕様であり、構築的なスーツを作り上げるために入れる芯や副素材を取り除き、着るというより羽織る感覚のジャケットに仕上がる仕様です。今回の生地(葛利毛織)は元々通気性が良く、どちらの仕立てでも相性はばっちりです。
Y様: これは、、、生地が違うといっても、確かに軽い!
クラシコカジュアル仕様だと生地によって随分使いやすさに差が出そうだけど、
これなら持ち運びのストレスも減って、生地の特性でシワへのストレスも減って、使いやすいジャケットになりそうだね。
どちらも魅力的ではあるけど、せっかくだし今回は軽い仕立てのコンフォートジャケットを試してみようかな。
大嶋: ありがとうございます!ご満足いただける仕立てにさせていただきます!

ということで、最軽量【コンフォートジャケット】のお仕立てが決まりました。

ご提案の中に登場したオーダーらしさ重視《クラシコカジュアル》最軽量【コンフォートジャケット】簡単に違いを表にまとめてみましたので、お仕立ての参考までにぜひご覧ください!

クラシコカジュアル、コンフォートジャケット仕様比較表

標準仕様 クラシコカジュアル コンフォートジャケット
裏仕様 大見返しor半裏(チャージ無) 背抜きor総裏(変更の場合は有料)
パット無(芯、副素材有り) パット無(芯、副素材無し)
軽さ 構築性と軽量性の両立 芯地無しによる圧倒的軽量性
チャージ 10,000円オプション
(※セットオプション裏地本切羽等有)
チャージなし
(標準仕立て 変更の場合は有料)


2つを比較し、今回は「扱いやすさ」という点から【コンフォートジャケット】に決まり、基本デザインについては前回のジャケットデータをもとに下記のようになりました。

◇ジャケットデザイン

基本デザイン シングル2つボタン
ノッチドラペル
ベント サイドベンツ
前カット カッタウェイ
腰ポケット アウトポケット
裏仕様 大見返し
袖ボタン 4個重ね本切羽
ステッチ ミシン0.5mm幅
裏地 キュプラ濃紺無地
ボタン ツヤなし水牛釦
袖付け マニカカミーチャ仕様

今回のコンセプトである、奇をてらうことなく、
どんなシーンでも着ていけるものというところで、
オーソドックスなデザインですが、
より通気性と生地の風合いを楽しめるよう、表地を豪華に使った「大見返し」をお選びいただきました。

裏仕様 標準(背抜き)
裏仕様 大見返し

またオーダーらしさという点で、袖付けが通常の仕様とは異なり、シャツのような付け方となる「マニカカミーチャ仕様」でのお仕立てとなりました。

袖付け 標準
袖付け マニカカミーチャ仕様

さて、仕様、デザインが決まり、いよいよ仕上りということで、、、

ここから先は「お客様ありがとう」にてご紹介させていただきます。
新モデル【コンフォートジャケット】
店頭にサンプルがございますので、気になった方はぜひ店舗にいらしてください。
衝撃の軽さをお届けできるかと思います。

それでは、「お客様ありがとう」お楽しみに。
Y様、ご協力ありがとうございます。


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