2025年2月21日更新
皆さん、こんにちは。 1年間で最も寒い月といわれる2月も下旬にさしかかり、 春への準備期間となりますが、そろそろ暖かくなってほしいなぁとも感じる今日この頃。 フレッシュな気持ちで、春を迎えるにはどうしたらいいのでしょうか。 これはもちろん、【新しい服を着ることです!!】 「食べてしまいたいほどかわいい」 という意味でつけられたアイドルグループの春を歌った曲にこんな歌詞がありますね。 「おしゃれをして男の子が出かけていきます。 水をけってカエルの子が泳いでいきます。」 やはり「新しい季節」というものは、おしゃれをしたくなりますよね~ ということで今回の「お客様いらっしゃ~い」はスーツをおしゃれに着ることに重きを置いたお若いIさんのご紹介です! 既製品では体に合わず悩んでいて、オーダーをする方もいれば、自分の好みの形、デザインが見つからず、オーダーをする方もいます。 Iさんは後者のタイプで、メールでの来店予約からご案内するのがワクワクするような内容でした。 ご来店予約からのやり取りをどうぞ最後までご覧ください。
きました【ソフトスーツ】 メールを返信する前からどんなスタイルにするのかなとワクワクしていると、 SHOPMASTER佐野より、 「これは、、、敢くん案件だね、よろしく頼むよ」ということで仰せつかりました。 Iさんはこの連絡のあとご都合が悪くなり、一度キャンセルとなったのですが、後日お電話にてご連絡があり、改めてご予約となりました。
ちなみに【ソフトスーツ】皆さんご存じですか? ちなみに、「ソフトスーツ」と検索すると、一番トップに出てくるのが、YOSHIMURA&SONSのお客様ありがとうなんですよ! (スーツと調べると絶対に出てくるサイトや、ソフトなスーツというサイトを除きです。笑) 「ソフトスーツ」の詳しい内容は上記の「お客様ありがとう」に記載がありますので気になる方はどうぞそちらもご覧ください。
定番ではありませんが、時折ご注文を受ける【ソフトスーツ】 (実は2週間後くらいに別のお客さんからもソフトスーツのご紹介がありました。) どんな感じで想像されているのかなぁ、と考えながら、ご来店を待ちました。 そして来店日当日。
「成人式」いいですね、めでたいですね~~~ 私は、成人式にいい思い出も、かといって悪い思い出もなく気づいたら終わっていた感覚でしたから、ぜひとも最高の1日にするためにも、完璧な1着をご提供したいなぁと思いながら生地決めに移行。
(引用 FASHION PRESS ソウシオオツキ 2025年春夏コレクションより)
ご提案差し上げたのは以下の3つ。
いわゆるスーツの定番生地 「80s」と切っても切り離せない「バブル景気」 このころ、〈ジョルジオアルマーニ〉のスタイルが日本に流れこんだ特徴的なサイズ感、シルエットが見られる【ソフトスーツ】 ですが、 日本ではおしゃれに着こなすよりも、仕事着であることが大前提であり、YOSHIMURA&SONSで定番のスーツ生地を使うことで、当時の雰囲気を演出できそうという点からエントリー。
〈ジョルジオアルマーニ〉発祥の国でもあるイタリアを代表する生地メーカーよりYOSHIMURA&SONSの扱う生地の中で最も「艶」と「柔らかさ」を感じていただける生地。 構築的なスタイルからレディースの服のように「ソフトでリラックス感のあるスタイル」を演出する+ 「ラグジュアリーな雰囲気」にぴったりです。
同じくロロピアーナより、しなやかで「ほどよい艶のある」ラインナップ。 糸を多く使い、通常よりも生地巾を狭く作り上げることで(圧縮して)もともとの生地巾まで戻ろうとする「ストレッチ性」がリラックスした風合い出しつつ、「エレガントさ」を追求できる生地です。
ということで生地が決まりました。(再び大嶋考える) そしてここからデザイン決めです。
(引用 ルーベン・ラーキン氏 Instagramより)
そう、これです。私がたびたび考えていたのは。 某ブランドがお好きで、黒のラグジュアリーラインを着たいと考える方がソフトスーツ?なんだかテイストが違う気が。と思っていたんです。 するとあの写真。うん、つながりました。 それらを踏まえ、決めていったデザインがこちら。
ベースは、ルーベンラーキン氏のスタイルを。 そしてそこに80sソフトスーツの雰囲気を加えていきましょうということで、採寸へと移ります。
さぁこれをどこまで再現させるのか。 YOSHIMURA&SONSのスラックスを履いていただき、サイズを調節していると、Iさんの様子が、、、
おーーーっと。ここでまさかの軌道修正。 なんてことありません。お任せください、ということで続きをお伺いしました。
実はご来店いただいた瞬間に、素敵なサイジングのスラックスを履かれてるなぁと思っていたところではありました。 それがこちら。
横からのアングルがこちら。
美しい長さと太さですね~ そしてタックはなんと「BOX+インタック+アウトタック」という変わったデザイン。
これに合わせた結果、YOSHIMURA&SONSでご案内できる「BOX+1本タック」にデザインを変更。 当然ですが、サイズの見直しが必要です。 パンツは太く、ストレートシルエットを。 ヒップが大きくなりすぎると、オーバーサイズとは違ったただただ余っているだけのしわが出てしまうため〈サイズをワンサイズダウン〉 などなど、、、 だ、大丈夫かな、こんな太いスラックス。。。と不安になりながらも採寸。 続いて上衣です。 ソフトスーツを再現するべく、胸の実寸よりも大きなものをお持ちするところ、Iさんとのご相談で、実寸と同程度のジャケットを。 肩は少し大きめにとって、ウエストは大きく絞りを入れずご案内。と思っていましたがここでふと、大嶋が提案。
ということで上衣もデザインが変わります。笑 ちなみにこの後、もう一度W4×1に戻り、最終的にW6×2になりました。 そんなIさんの葛藤の痕跡が採寸表に残されています。笑
では最終的に決まったデザインがこちら!
さぁ、履いていたスラックス、そしてルーベン・ラーキン氏をYOSHIMURA&SONSに降臨させることができるのでしょうか。 タイトルがソフトスーツ?だったのはこういうことです。 テイストがずいぶん変わり、【デザイナーズスーツ】のような素敵な注文でしたね。 にしても、180㎝を超えるIさんがあのシルエットのスーツを着たら、絶対格好いい。成人式で注目を浴びること、間違いなし。 注目されるかどうかは、私の腕にかかっている。 為せば成る、為さねば成らぬ、何事も。 やってみせます。 ということで、今回の「お客様いらっしゃ~い」は以上です! 出来上がりがどんなものなのか。 果たしてIさんはご満足いただけるのか、こうご期待です。 最後までご覧いただきありがとうございます! 次の更新もお楽しみに!