こんにちは、YOSHIMURA&SONS東京店の河本です。 気付けば5月に入り、段々と気温も上がり夏の装いへとシフトチェンジする時期になってきましたね。 皆さんは順調に衣替えは進んでいますでしょうか。 ゴールデンウィークという大型連休も終わり、これからお忙しい日々をお過ごしになるかとは思いますが、今の時期から着々と衣替えは進めもう少しでやってくる本格的な夏でも快適に過ごせるよう準備しておくことが大切ですね。 さて、そんな本格的な夏に向けて少し前のHPにてこの夏オススメのスーツファブリック、《SOLARO(ソラーロ)》《LINEN WOOL(ウールリネン)》《葛利毛織WOOL TONIC(ウールトニック)》をご紹介致しました。 これからクールビズも始まりますので上着は不要、と言う方も多いかと思いますが、 まだまだ夏でもスーツ必須の方や大事な会議や商談等のシチュエーションによってスーツが必要な方も沢山いらっしゃいます。ご紹介したこの3つのファブリックでお仕立て頂くと、夏でもスーツがご入用のビジネスマンの方々にもスーツスタイルを楽しんで頂くことが出来ますので、是非一度ご検討頂けたらと思います。 まだ見られていない方は、是非下記のページよりご覧ください。
今回はこの3つのオススメファブリックの中から、お洒落心をくすぐるイタリアの夏の定番生地《SOLARO(ソラーロ)》のオススメの仕様やコーディネートについて私河本がご紹介させて頂こうと思います! この《SOLARO(ソラーロ)》は、ビジネスシーンでのカジュアル化が進み、より自由な着こなしが出来る今の時代では注目のファブリックであり、YOSHIMURA&SONSでも高い人気を誇っております。 ただ、生地が独特の色合いであることから少しコーディネートが難しいという方も多くいられます。 また、夏の定番生地ではありますが普通の夏の生地と織り方が少し違い、そこを注意してお仕立てしないと快適にお召頂けなくなってしまいますので、そういったことも含めて皆さんには快適に、かつ着こなしを楽しんで頂けるよう色々ご案内させて頂きますね! それでは、先ずはこのSOLARO(ソラーロ) の魅力について簡単にご説明させて頂きます。
イタリアの夏の定番生地《SOLARO(ソラーロ)》。イタリア語で太陽を意味しており、上品な光沢感と清涼感溢れる見た目が大人の男らしい艶っぽさを演出してくれることからイケてるビジネスパーソンから絶大な人気を誇っています。 ですので「イタリア発のファブリック」と思われている方も多いのですが、実は発祥は英国なんです。(イギリスではサンクロスと呼ばれています。)英国の兵士が亜熱帯の植民地で紫外線から肌を守るために開発されたファブリックと言われており、表に色が多く出ている経糸が紫外線を反射する明るい色(カーキ)、裏に色が出ている緯糸が肌を守るための暗い色(赤)を使ったものが発祥のようです。 経糸と緯糸、それぞれ異なる色目の糸を織り上げることにより、光の加減で玉虫色に輝く表情がなんとも美しく、『ラグジュアリーリゾートに相応しい1着』そんな仕立て上がりをお楽しみ頂けます。
ソラーロについて簡単ではございますがご紹介させて頂きましたが、皆さんいかがですか⁉ まるで真夏の下でこそ着たくなるような『これぞ夏の生地!』と思わせる魅力的なファブリックですよ! そんな上品で涼しげな印象を与えてくれるソラーロですが、実は少し気を付けないといけないこともあるんです。 それは、【綾織り】で織られたファブリックであるというところ。 ソラーロというのは、一般的に夏の生地に用いられる《平織》とは違い、【綾織】で織られているので、より綺麗な光沢感を生み出すことは出来るのですが、通気性に優れ、体感的に涼しいといったことはないんです。 ですので、そんな綾織りのソラーロでもしっかり夏に着て頂けるように、お仕立ての際はなるべく背抜きやアンコン仕立て、半裏仕立てなど涼し気な仕様にすることをオススメします。 他にもより涼しく快適にお召頂ける仕様はございますので、 お仕立て頂く際に少しでも参考にして頂けるよう《オススメのお仕立て》と続けて《オススメのコーディネート》もご紹介させて頂きますね。
上記でも説明させて頂きましたが、このソラーロは【綾織り】のためなるべく涼しく快適にお召頂けるような仕様にすることがポイントですので、裏のお仕立てはアンコン仕立てや半裏仕立てがオススメです。また肩のデザインをマニカカミーチャ仕様にすることでより軽い着心地を得ることが出来ます。 このように極力保温性のある付属品を省き、より軽さを求めたお仕立てにすることがキモですよ! また生地自体の見た目の清涼感を生かして、腰のポケットをアウトポケットにすることでより軽快な印象を与えることが出来るのでオススメです。しかし、もちろんビジネスシーンをメインでお考えの方もいらっしゃると思いますので、そのような方はベーシックに両玉フタ付きポケットがいいですね。 スラックスは思い切ってベルトループを外し、サイド尾錠を付けたドレススタイルで周りとの差を付けちゃいましょう!そうなるとシルエットはすごくテーパードの効いた細めのシルエットと言うよりは、すっきり見えつつだらしなく見えない程度にゆとりを持たせたクラシックなシルエットで決まりですね!
現在YOSHIMURA&SONSでは、 X21-3204ヘリンボーン濃紺、X21-3205ヘリンボーン明紺、 X21-3206ヘリンボーン薄緑、X21-3207ヘリンボーン薄茶の計4色を取り扱っております。 その中で今回は、X21-3206ヘリンボーン薄緑を使ってオススメのコーディネートをご紹介したいと思います! X21-3204ヘリンボーン濃紺やX21-3205ヘリンボーン明紺に比べてカジュアル感の強いお色になりますので、全てのビジネスマンの方にオススメ出来るかと言われると難しいですが、面白い色柄の生地に挑戦したい方や少しでもこの生地にご興味のある方は是非、参考にして頂けたらと思います! それでは、ご覧ください‼
この色柄だと見た目はなかなかのインパクトですので、中のYシャツはなるべくシンプルなものを持ってきてあげると、全体的に上手くまとまりますよ。 今回のコーディネートのようにベーシックな白が好ましいところ。 白を持ってくることで、先程お伝えしたように全体のコーディネートにごちゃつき感がなく上手くまとめてくれると共に、爽やかさも与えてくれるのでより涼し気な印象にしてくれます。 またタイドアップスタイルでのご着用をお考えの方は、シックな印象に仕上がるネイビーのネクタイもありですが、ここは明るめのブラウン系やオレンジ系のネクタイを持ってきたいところ。 このような明るめの色のネクタイを持ってくることで、春夏らしいVゾーンを演出できますし、明るめのブラウン系やオレンジ系というのは、生地のベースである薄緑と別に光の加減で見え隠れするオレンジ色ともマッチしますので、統一感のあるコーディネートにしてくれます。 画像のようなシャドーストライプ(レジメンタルストライプ)も良いですし、あとは無地はもちろん小紋柄なども洒落感がありオススメですよ。 今回のコーディネートは比較的ソラーロ初心者の方でもマネしやすいシンプルなアイテムで構成しましたが、もっとハイレベルなコーディネートを目指される方は、デニムシャツや、ロンドンストライプ柄のシャツ、またネッカチーフなど取り入れるとこなれ感のあるスタイルに仕上げることが出来ますのでオススメです。
スーツで持っておけばジャケット、パンツそれぞれで単品使いできるもの魅力の1つです。特にスラックスはこれから始まるクールビズでは非常に重宝します。 ですが、ジャケットの単品使いって少し難しいですよね?こんなインパクトのある生地ですからもちろんコーディネートに悩むのも当然です。 そんな時は、上記でご紹介した合わせるネクタイの色と同じ考え方で、生地との統一感を出すようにブラウン系やオレンジ系の綺麗目なスラックスを合わせるのがオススメです。 ブラウン系やオレンジ系のスラックスをオススメするのはもう一つ理由があって、ジャケット、スラックス共にアースカラーで統一することで、トレンドを意識したモダンな着こなしになりますので、決してアイテム同士で喧嘩をすることなくまとまりのあるコーディネートになりますよ。 インナーはやはり白がいいでしょう。爽やかかつ色目のあるジャケット、パンツでもしっかり馴染んでくれるのでここはシンプルにいきましょう。 また、靴は今回のコーディネートのようにカチッと決めたローファーも良いですし、敢えて抜け感を出すようにスニーカーを合わせるのも洒脱な大人のスタイルになりますので非常にオススメです。 今回使用しているようなオレンジ色のスラックスはYOSHIMURA&SONSでもお仕立て出来ますので、興味のある方は是非スタッフまでご相談下さい!
さて、今回はSOLARO(ソラーロ)についてご紹介させて頂きましたが、皆さんいかがでしたか⁉ 夏でも快適に、かつ粋な着こなしを楽しめる魅力的なファブリックとなっておりますので、是非、この夏お仕立てにチャレンジしてみて下さいね☆