HOME>お客様!ありがとう!>
オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 〜大阪編〜 今よみがえる思い入れのジャケット! 

先月ご注文を頂いた神戸在住Nさんの、深〜い深い思い入れのあるジャケットがようやく完成しました!!
いったいどんな思い入れがあるかって??(前回のおさらいです。)

それは....Nさんが今から何と20年も前から愛用し続けてきたエクセーヌ素材で出来たジャケットがあるのですが、
さすがに20年着ているとボロになり・・・
もちろんその間でご自身のサイズも変わり果て・・・
でもお気に入りのジャケットだから同じ物を新調しようと思ったのだけれど・・・
色々デパートを探しては見たものの・・・
どうにもこうにも見つからず・・・
最後に当HPに辿り着いた...といった次第です。
詳細は前編の「お客さまいらっしゃ〜い」をご覧下さい。)

そしてご注文から20日後、Nさんのジャケットがようやく仕上がりました。
実に思い入れの深いエクセーヌのジャケットを、いったいどれぐらい忠実に再現したかというと...
百聞は一見に如かずですので、まずは画像をどうぞご覧下さい。

まず、これがNさんがご愛用されていたエクセーヌジャケットオリジナル→→

←←次に、こちらが今回当店でお作りしたミクロフィブリックス(エクセーヌの1種です)のジャケット。

上の画像と比べるとちょっと赤味が強く感じるかも知れませんが、いい感じです。
違う角度で取ったため2つの違いが分かりにくい?
それではもう1枚今度は重ねて撮りましょう。

1体のボディーに両方のジャケットを着させてみました。
なんか、アシュラ男爵(・・・古すぎ?)みたい?
でも色味の違いこそあるもののジャケットが持つ全体の雰囲気は本当に良く似ているでしょ!
右の方が経年劣化のため色が退色しているためオリジナルとの色の差が目立つと思いますがこれはこれでオリジナルが当時のままに蘇ったという感じです。。
出来上がりを見て・・・
内心想像以上の出来映えで、内心これはイケル!と確信いたしました。

そしてちょっと細かなところに行きますと・・・
襟のステッチはミシンステッチのダブルでドンピシャですが、やはり年代によってトレンドも違いますので私からのご提案でゴージラインの角度は今風に少々高めにモディファイしました。
ちょっと上襟と下襟の縫い合わせ角度が違うのが分かるでしょ!

...と、まぁ、皆さんと一緒に検品しているような雰囲気ですね。
でも本音のことを言いますと、私にとってもこの素材(合皮)をジャケットにお仕立するのは本当に久しぶりのことでイメージとしてごんな雰囲気で仕上がってくるのかと興味津々でした。

納品時に工場からのデリバリー用のビニールを取ると・・・
「あ〜っ、なるほどこうなるのか!」と長らくお目に掛かっていなかっただけに仕上がりに感心しつつも、我々と同じく久しぶりに見る素材に対峙しての工場の苦心の跡がまじまじと伺えました。

そして、検品も無事OKということで、早速Nさんに出来上がりのメールを出してしばらくするとNさんが奥様とご一緒にお見えになりました。

仕上がりのジャケットを一目見るなりSさん、
ありがとうございます!やっぱりいいですね〜」とまだ試着しないうちからお礼のお言葉。

そして鏡の前で実際にご試着頂いた後の感想はと言うと....
正直私の中では、外観的なものに対しての自信は大いにあったものの、サイズの面では少し不安もありました。
(普通のウールと違いこういう伸縮性のない生地は、作る側としては寸法を当てはめるのにとても頭を悩ますものです。)
袖を通し鏡を見ながらNさん、「あぁっ、嬉しいな〜サイズもピッタリです」
横でご覧になっていた奥様もご主人の喜びように感激の面持ちです。
そら、ご本人の寸法を計っているのですから、ピッタリ合って当たり前と言われればそうなのですが・・・
Nさんのように探し求めていた生地が見つかって感激というケースは私も初めてなので、喜んで頂けて作らせてもらうこちらも「ありがとう」のお裾分けになりました。

また、帰り際に奥様より「私も近々1着作って頂きたい」の言葉を頂きありがとうの二重奏。
うっしっしっし・・・」こういう時はこの商売やって良かったとしみじみ思いましたなあ〜。

その後、Nさんより簡単ですがお礼のメールが届きました。
ちょうどWebを更新しNさんのご注文時のやりとりUpした直後のことです。

03.02.15 件名:ReオーダースーツのヨシムラよりHP更新のご案内です。
HPでご紹介いただいた、エクセーヌのジャケットを作っていただいたNです。
HPは良い記念になります。ジャケットも気に入って着させて貰っています。有り難うございました。
☆★☆大阪SHOPMASTERより一言・・・
ご丁寧にお礼のメールまで頂き、短い文章の中にジャケットへの愛情も垣間見られるようで、Nさんの愛着の程が感じられました。
「どうぞ10年先までご愛用の程を...」ジャケットに成り代わりましてお願い申し上げます。