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県庁勤めIさんのコットンスーツ
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紅葉狩りの季節になりましたが、読者の皆さんは爽やかな秋空の下 行楽など行かれましたでしょうか? |
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★☆★接客担当荒井より一言・・・★☆★ | |
・・・「細腹」と言われても、これまでの部分ではご紹介していないので読者の皆さんに補足しておきますね。 実は、今回のコットンスーツには、いくつかのちょっとした工夫を効かせております。 ■その1 「毛芯」使用部分を少なくしました。 >>> 当社のお仕立ては、胸の張りを出す為に、肩から腰辺りまで「毛芯」を入れているのが基本ですが、コットンの柔らかい着心地を感じてもらう為に、毛芯の使用を肩から胸辺りまでに抑えてみました。 胸から下はIさんのご希望で柔らかい着心地にしたいとのことでしたので敢えて「毛芯」を使わない仕立てにりました。 ■その2 極薄肩パット使用 >>> カジュアルな用途では、肩パットを全く使わない「ノーパット」も良いかと思いますが、職場で着用されることですので、薄くとも肩パットは入れて肩のラインは綺麗に仕立てました。 ■その3 「細腹」の切り替えがない仕立て >>> 細腹とは・・・ウエストの絞りをより多く取る為に考案された型紙上の工夫ですが今回のIさんのスーツではご希望でこれを外しております。 これは縫製技術の歴史から言えば20年前に遡る仕立てです。。。 |
★☆★接客担当荒井より一言・・・「細腹」とは...★☆★ | |
イラストをご覧下さい。 真ん中が通常みなさんが着ている上着を平面図に書いたもの。 そして左側がそれをパーツ毎に分けたもの。左のイラストは2つのパーツに分かれていますよね。 この右側(赤く染めた部分)が上述『 細腹 』です。 もちろん皆さんのスーツにも「細腹」があるはずですが、実はつい20年位前まではこの「細腹」のある仕立てのスーツはあまり出回っておりませんでした。 裏返してみれば「細腹なし」は、昔らしい仕立てとも言えるのですが、悪く言えば「細腹なし」は技術革新前の仕立て方法でもあります。 つまり「細腹」の部分があるからこそ青書き部分が絞れる訳でこれがあればウエストを胴回りに対しバランス良く絞ることができるのです。 |
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Iさんのスーツは画像はちょっと判りにくいので赤線を引きましたが、背中に近い方の縫い合わせ線がポケット下からありません。これがの「細腹」の切り替えがない仕立てなのです。 ここまでのスーツを求められるIさんには元フルオーダー職人の白崎氏も「この部分にコメントをいれるとは、よく知っているなぁ〜。」と感心していました。 < 最後に・・・ > 今回のIさんのコットンスーツは単に「お洒落なスーツが出来ました!」ということだけではなく、仕事に対してのIさんの「高い意識」「アグレッシブな姿勢」が込められているんだということも申し上げたいところです。 それは、頂いたメールの中にこう表わされておりました。 |
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次は、Iさんはどんな「仕様書」を作成してこられるのか?!社員一同、楽しみにお待ちしています。 |