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アースカラージャケットの完成です。
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梅雨が近づくと同時に湿度が高くなりじめじめと不快ですが皆様、いかがお過ごしでしょうか?
この雨の多い季節はどうしてもいらいらしますが、気持ちだけでなくスーツにもまたはシューズにも厳しい季節ですね。 この様な季節はファッションに対して手を抜くのではなく逆に気を遣って楽しく過ごし何とか乗り切っていきましょう! さて、今回は前回ご紹介したアースカラーのジャケットが出来上がって参りましたので早速、ご紹介したいと思います。 前回はこちらからご覧下さい。 今回のご注文のようなアースカラーはこの様なじめじめとした季節には涼しげな印象を与ますので気分的にも盛り上がりますね。 早速、出来上がりをご覧頂きたいのですが先ずは前回のおさらいから... |
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ご注文は上記で決まりました。
Kさんからはオンでもオフでも容易にコーディネートが出来るジャケットということでご注文を頂いておりましたがさてさてどの様に仕上がったのでしょうか? 早速、仮縫いの模様からご紹介致します。 |
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いかがでしょうか?
通常、この手のお色は膨張色でふっくら見えるのですが長身のKさんはシャープな印象となりバッチリです。 仮縫いならではの微調整で全体のシルエット、ボタン位置、カッタウェイフロントの開き方等々細かに調整を入れていきました。 また今回は袖をシャープに見せる為、袖口の幅を細くしました。 二の腕(アーム)部分は運動量を確保する為、通常より1センチ程度細くするだけでしたがこれだけでシャープな印象となり馬鹿にならない要素です。 そんなこんなで無事、仮縫いも済みましたが出来上がりが楽しみですね。 待つこと2週間ようやく出来上がってきたジャケットがこちらです。 早速、ご覧頂きましよう!! |
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【柔らかなラペルライン】
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英国のかっちりしたスーツとは違いイタリアのスーツなどはラペルのプレスを柔らかに仕上げます。 こういった部分だけで全体の印象が柔らかくなります。 実は当社のフルオーダーを手掛ける三久服装は英国物の様なカッチリとしたスーツが得意で上襟のプレスを柔らかにと言葉で伝えても当初はなかなか通じませんでした。 今回も初めに納品された時には私のイメージよりもプレスが強くやり直しをお願いしました。 こういったところでやり直しが利くのもフルオーダーの良いところですね。 お陰で画像のようなふっくらしたラインが出来、イメージに近くなったと思います。 |
【袖口を細く】
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袖口を通常よりも1.5センチ程度、細く仕上げました。 最近のショート丈のタイトなスーツはアームからかなり細いのですがどうしても運動量が制限され着心地に悪影響を及ぼす為、アーム部分は影響が出ない程度に細くするに留めました。 それでも袖口が細くなることでシャープな印象が強調されバランスは良くなると思います。 イタリアのスーツを見ても殆どがアームの太さは確保しつつ袖口を細くしている物が殆どですね。 グリーンの釦も良いアクセントとなっており見た目はバッチリです。 |
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【大見返し】
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この日は午前中に大切な会議に出席されていた為、インナーが硬い印象で画像に納めることを心配されていたのですがこの部分は差し引いてご覧下さい。
同時にご注文頂いていたロロピアーナのライトグレーのスラックスと当社でご用意しているパティーヌ・シューズの見本靴を履いて頂きました。 その様なことからカジュアルフライデー(死語?)のスタイルですがこのジャケットですと今年のKさんのテーマでもあるライラックをインナーに合わせコットンパンツやデニムなどでもバッチリかと思います。 Kさんにもかなりお気に召して頂き翌日からのアメリカ出張にもお持ち頂けるようで嬉しい限りです。 Kさん!有難うございました!! 最後になりましたが今回のポイントはオンでもオフでも使えるジャケットということでした。 その様なことから今回はパッドを完全に外し、たれ綿だけを付けてお仕立てしました。 加えてたれ綿をプレスでつぶし極力薄くすることでナロー(柔らかな)印象にしました。 これですとマニカカミーチャほどスポーティーにならず、かといってカッチリしすぎずオン、オフ両方で着やすいジャケットとなります。 ご興味の有る方はスタッフまでお気軽にお尋ね下さい。待ってま〜す!! それでは今回はこの辺りで失礼致します。 次回をお楽しみに〜!! |
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(執筆:山橋)
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