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春先まで着れるコートです。
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早いもので2月も終わりに近づいて参りましたがまだまだ寒さは続きますね。 それでも段々と温かくなってくるこの時期はお正月明けの疲れも出てくる頃で体調も崩しやすいですから皆様、くれぐれもご自愛下さい。 アパレル業界では2月、8月はシーズンの変わり目ということで閑散期となり受注ベースでは確かに暇なのですが当社ではサンプル帳作成に始まり店頭の商品入れ替え、また普段出来ない仕事や社員研修旅行などが重なり忙しく過ごしております。 また私の様にHPの原稿を担当しているものはそれも加わりネタを探すのも大変で頭が痛い... それでもここを何とか乗り切らないと気持ちよく新たなシーズンを迎えることが出来ないのでしっかりしなけばと少々焦っております。 自分自身の体調管理もしっかりしなければいけませんね。 さて、今回は春先までお召し頂ける一風変わったコートのご注文を頂戴しましたのでご紹介させて頂きます。 ご注文頂いたのは個性的なファッションをなさるMさんです。 実はこのコート、私が担当したのではなく清水氏が担当していたものなのですが私がネタに困ってうなっているのを見るに見かねて「山橋君、Mさんのならおもしろいんちゃう?」と助け舟を出してくれました。 このコートなら読者の方にも参考にして頂ける部分が多いはずなのでHPでご紹介するにはピッタリです。 私もMさんのご注文は把握しておりましたし出来上がりも見ていたので清水氏に甘えることにしました。清水さん、助かりました! さて、そのご注文ですがMさんからこの様なメールを頂いたことから始まりました。 |
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と上記の様なメールを頂きました。 Mさんがイメージされるコートの画像がコチラです。 えっ!おばあさん、、、 おそらくデザイナーズ物でかなり細身... しかもこのクタクタ感... しかしこのおばあさん、格好ええな... そんなこんなで画像を見て大丈夫かな? 出来るだろうか? ...と清水氏も私も不安が大きかったのですがとにもかくにもお話をしてみないと何とも言えないので清水氏がその旨ご連絡を入れお忙しい中、ご来店頂くことになりました。 お話しをお伺いしてみると全く同じ物ではなくシルエットなどが近づけば大丈夫とのことでしたのでそれなら清水氏も大丈夫、何とかなると判断しお受けすることに相成りました。 取り敢えず仕立ては何とかなりそうなので次の問題は生地なのですがメンズではどうしてもビジネスライクなものが中心となりお眼鏡に適う物がなくレディースの生地からチョイスすることに... そこでレディースの生地でお眼鏡に適ったのがこちらの生地です。 実はこの生地、レディース担当の花市さんが色違いでお仕立てしているのですが色目も明るく厚さも程々なので4月までは十分お召し頂ける生地です。 ちなみに花市さんが仕立てたジャケットは>>こちらからご覧下さい。 生地が決まった所でデザインですが今回はシンプルな次の仕様に決まりました。 |
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上記に決定しました。
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ボタンは当社でご用意している物でお気に召して頂ける物がなかったので後日、送って頂くこととなりました。
その後、ボタンも送って頂き待つこと2週間、ようやく出来上がったきたコートがこちらです!! |
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いかがでしょうか! シンプルですが細身で個性的なコートに仕上がったと思いませんか? お持ち込み頂いたボタンもなんとハート形!!で何とも個性的ですね。 |
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この様にボタンなどは当社でご用意する物でお気に召す物がなかった場合、お持ち込み頂いてもお仕立は可能です。 世界に1着の個性的なスーツやコートにするにはこの辺りも楽しめる所ですのでお気兼ねなくご相談下さい。 また、この生地なら着ている内に辺りが取れ、ある程度は先に頂いた画像の様にクタクタ感が出てくると思います。 出来上がりを確認しこれなら大丈夫!!と早速、Mさんにご連絡をお入れしご来店頂いたのですがご試着姿がこちらです。 |
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Mさんは背が高いのでこの様な丈のコートはばっちりお似合いですがレディースの生地を男性が着ても意外と問題ないでしょう。 これなら普段のカジュアルなスタイルは勿論ですがボタンが普通の物で有ればビジネスでも着れそうですね。 シルエットもジャケットを着ないことを前提に仕立てましたのでかなり細身ですがジャケットを着ないお仕事の方であればこのくらい細身にしても大丈夫ですね。 ご試着姿を見て清水氏も私もホッと一安心です。 Mさん、勉強になるご注文を有難うございました!! さて、今回はレディース生地を使った一風変わったコートをご紹介しましたがいかがだったでしょうか? 男性でも女性の着こなしや色使いを参考になさる方もいらっしゃると思いますがレディースの生地でもメンズライクな形を取り入れれば全く問題はありません。 私も色使いなどで女性のファッションを参考にする事がありますが男性にはない視点での色使いなど多くとても勉強になります。 皆さんも偶には女性誌などをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。 当社のスタッフも何度かご紹介しておりますが「THE SARTORIALIST」なども参考になりますよ。 それでは今回はこの辺りで失礼致します。次回をお楽しみに〜!! |
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(執筆:大阪SHOPMASTER山橋)
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