HOME>お客様!ありがとう!>好対照なサマージャケット
オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 好対照なサマージャケット

今年は梅雨入りが遅れているようですがそれでも6月の半ばともなると梅雨空が多くなりますね。
そして、梅雨が明ければ本格的な夏ですね。
皆さん、この夏のご予定などお決めになりましたか?

さて
そんな夏も目前の今頃ですが、子供はTシャツに短パンで良くても大人はどんなに暑くてもジャケット1枚持っていないといけない事ってありますよね。
ビジネスでもそうですし、仮にオフタイムであってもちょっと洒落たお店に行きたい時ゴルフに出掛ける時etc...何だかんだ言ってもそこそこの大人になればジャケットは必須アイテムです。

そこで今月は、好対照なジャケット2枚のご注文を頂いたYさんにご協力を頂き、色んなオケージョンでジャケットを上手く着こなして頂けるよう、いくつかご紹介したいと思います。
是非ご覧下さい。

それでは、まずはご注文内容の振り返りからいたしますと、Yさんのご注文は奥様のご指導の元、こんな生地をこんなデザインでオーダーされました。

ピンクジャケット
黒光りジャケット
 生地
伊オルメザーノ社製
伊ゼニア社製
シルク51%、ウール49%
 JKT価格 47,000円 53,000円
(オプション抜き価格)
 基本デザイン
シングル2つボタン
シングル3×1(中掛け)
 ゴージライン
ハイゴージA+1.5cm
ハイゴージA+1.5cm
※:最近ゴージラインが少し下がり始める傾向にあります。
 上着丈
スーツの着丈-1.0cm
スーツの着丈-1.0cm
※:ジャケット単品は一般的にスーツより着丈を短くします。(脚長効果!
 裏仕立て 総裏 大見返し
※ピンクJKTは軽快感重視で総裏仕立て。一方黒JKTは豪華さを見せるために大見返しで贅沢仕様。
 腰ポケット フタなしアウトポケット  通常のフタツキポケット
※:ビジネス意識の高い黒JKTはフタツキ、カジュアル用途が強いピンクJKTはアウトポケットで。
 裏地 キュプラ(オフ白 柄物キュプラ裏地
※:ピンクの生地に白の裏地はハッキリ言って透けます!
それを敢えてやるところが洒落ているところ。出来上がり乞うご期待!
一方、黒JKTは大見返しで裏地使用量が少ないため一寸派手目にしてみました。こちらも出来上がりが楽しみです。
 ボタン 白蝶貝 イタリア製ボタン
※:白蝶貝は一般にはメンズでは使いませんが明るいピンクJKTにはバッチリです。
一方、黒JKTは裏メニューのイタリア製ボタンからお選びいただきました。

左が白蝶貝。右がイタリア製ボタンです。

いかがでしょうか?
ピンクギラギラする黒のジャケット?何か凄いね!って思われた方も多いと思います。

でも、ピンクは夏の陽ざしや日焼けした肌によく似合いますから軽井沢へゴルフに出掛けるイメージ。
そして、黒は奥様と夜ちょっと贅沢してホテルの上層階レストランへ行くイメージ。
なんて、いかがでしょうか?

そして、その気になる仕上がりですが、こんな風に仕上がりました。

■ ピンクジャケット(伊オルメザーノ社製コードレーン) ■
いかがでしょうか?
デザイン的にはそれ程奇をてらわずオーソドックスです。
カジュアル仕様としてアウトポケット、襟の雰囲気などはお客様のご年齢(50代)もありますが敢えてトレンド最先端とはせず、落ち着いた雰囲気になっていますね。

でも、色目はさすがに綺麗ですよね〜
白蝶貝のボタンも上手く生地の色合いにマッチしています。
□ コーディネートは? □
ところでこのジャケット、皆さんだったらボトムはどんな風に合わせますか?
ピンクなんて着慣れないので悩む方もいらっしゃるかと思い、こんなコーディネートを考えてみました。
私が選んだのは、オフホワイトのリネンパンツ
どうですかぁ?
涼しげで洒落ているでしょう?
もちろん、ホワイトジーンズなどでも似合うと思いますよ。ブルージーンズなら色落ち感のある物が良いですが、その場合はベルトや靴でちょっとお洒落して、普段使いっぽさは出さない方がよいかも知れませんね
□ 裏地の色は・・・ □
そして、ご注文時に一ひねり加えようとした裏地(オフ白)の方は、、、こんな風になりました。
いかがでしょうか?
ピンク×はなかなか爽やかですね〜。
白の裏地は物性的にどうしても透けてしまうのですが、中に入れたポケットの袋地なども白地の物を使って出来るだけ透けても目立たないようにしましたので、裏地の透け感を逆にアクセントにする仕立てにいたしました。

ウン、私としても満足です。

■ 続いて、ゼニアの黒シルクジャケットの出来上がり ■
続いて、エッチな(?)夜のレストラン仕様のジャケットはこんな風に仕上がりました。

□ 全体像 □
こうやって全体像を見てみると、それほど大したことはない普通のジャケットに感じますね。
でも、それは蛍光灯の下で撮影したがためのもの。
少し赤みの強い光源の中で見てみると、グッと表情が変わるのがシルクの特徴

いかがでしょうか?

ちなみに、ボトムの方はこちらはどうしましょうかね〜

黒のジャケットですので無難なのはミディアムグレイ位のパンツですね。
生地の光沢感に負けないようなちょっと上質な物が良いでしょう。
で、オンタイムはネクタイを締めても良いですが、オフタイムならタイを外して、チーフを挿してはいかがでしょうか?

画像のチーフは皆さんお使いのZ494-6のキュプラ裏地で作ったモノ。
チーフは概して挿している内にズルズル落ちてしまうから嫌だ!という方もいらっしゃいますが、最近面白い物を仕入れまして、こんな風にチーフが落ちるのを防ぐアイテムもありますので、よろしければご覧下さい。

□ 気になるディテール 裏仕立ては? □
外見(デザイン)はコンサバティブ、オーセンティックな作りですが、素材感は高級感タップリ。
でも、それだけではツマラナイ!というのが当店のお客様だと思います。

そこでアクセントとして使ったのが裏仕立て。
大見返しにして、裏地はオレンジゴールド。
見返し部分のパイピングも裏地のオレンジゴールドを使って、、、ちょっとアクセントにしてみました。

どうですか?
生地の光沢感とオレンジゴールドの裏地の色目が上手くマッチして、アクセントになっていますね。
狙い通りです。

□ 気になるディテール ボタン □
忘れていけないのがもう一つのアクセントであるボタン。
今回は有料オプションからイタリア製ボタンをお選びいただきました。
ベージュとモスグリーンの中間的な色合いですが、オレンジゴールドの裏地と相性バッチリです。
普通はこういうボタンの色合わせはしないと思うのですが、ベーシックな黒系のボタンですと“スーツの上”っぽいイメージが拭い切れませんし、黒蝶貝ボタンなどだと爽やかすぎて“夜のジャケット”感が出ないかと思い、少し“やんちゃ”したイメージで決めたのですがいかがでしょうか?

さて、
こんな2着のジャケットですが、Yさんのご感想は..バッチリでした!!
ちょうどご試着にお越し頂いたのは6/12(土)で、何でも土曜日なのに本社で会議がありその帰りにお立ち寄り頂きました。
で、その際に仰られていたことが印象的だったのですが、ピンクのジャケットを着て、、、

Yさん:これなら今日のような土曜日の会議なら着ていけるな!
  :えっ?会議でこれお召しになられるんですか?(Yさんは、某大手総合商社の役員です。)
Yさん:大丈夫だよ、土曜日の会議なら。。。
  :でも、この色目のジャケットをお召しになったら怒ったしかめっ面より明るく笑った顔でないとダメですね
Yさん:そうだね〜、、、ジャケットを着ると表情も変わるね。

確かにそうですね...
ピンクのジャケットを着て怒っている姿は確かにピンと来ません。
良く明るい服を着ると気分が明るくなると言いますが、同じ事が言えるのかも知れませんね。

いかがでしょうか?
怒りっぽい上司をお持ちの皆さん、明るいパステル系のジャケットを勧めてみては?

えっ、誰か私にプレゼントしてくれるの?はははっ (^_^;)
皆さんも暑い夏だからこそ、楽しめるお洒落もありますよ!
是非お試し下さい。

それでは今回はこの辺で...