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オーダースーツのヨシムラ
お客様!ありがとう!
 大阪SHOPMASTERのスーツが完成しました。

梅雨明けも間近に控えましたが気温の上昇に伴い体力的に厳しい季節ですね。
それでもジメジメとした梅雨よりもスカッと暑い夏の方が開放的な気分となり良いですよね。
スーツを着るビジネスマンにとっては暑いのは辛いですがそこを逆に楽しみにして夏しか出来ない爽やかな着こなしを心掛けたいですね。

さて、今回は先日ご紹介致しました私、山橋のスーツが出来上がって参りましたのでご紹介したいと思います。
生意気にもお客様と同じで2回に分けてのご案内ですがなかなか格好良いスーツに仕上がったと自負しております。
前回は コチラ よりご覧下さい。
 生地
G6091
(キャノニコ、ミディアムグレー、ヘリンボーン柄)
【 上衣 】
 基本デザイン
シングル2つボタン
 衿
ノッチドラペル
 ボタン位置
標準
 ゴージライン ハイゴージB
 胸ポケット バルカポケット
 腰ポケット フタナシ
 ベント サイドベンツ
 袖口 重ね切羽、ボタン4つ
 裏仕様 背抜き
 裏地 Z494−113(紺色)
 ステッチ ピックステッチコバに入れる
 ポイントステッチ 裏地と同色
 ボタン 黒蝶貝
 特記事項 内ポケット玉縁表地仕様、肩パッド一番薄い物、たれ綿つぶす
【下衣】
 前タック 外1本
 脇ポケット ナナメ
 ピスポケット 両玉縁左右ボタン付き
 裾口 ダブル、折り返し幅3.5センチ
 特記事項 折り目加工

以上に決定した私のスーツですがさてさてどの様に仕上がったのでしょうか?
早速ご覧頂きたいと思います。

いかがでしょうか?
夏らしいモヘア混の生地のお陰ですっきりとしたスーツに仕上がったと思いませんか?
SUPER120'Sの光沢感とモヘアの持つ光沢感がバランス良くまとまり見た目はとにかく涼しげです。
着る人間が爽やかではない為、そこが大きな問題ですがそれは諦めなければ...

それではこのスーツのポイントをご紹介していきましょう!!

□□□ 肩パッドを薄くし、垂れ綿もつぶす □□□

私はイタリアのスーツが好きでその様な物ばかり着ておりますが今回も肩パッドを薄くしてナローな印象となるように仕上げました。
画像では出来上がったばかりなので生地の張りが残っておりそれ程、ナローでは無いのですが着ている内に当たりが出て徐々に柔らかな印象に変わると思います。
この様にナローなイタリア的な雰囲気の物と肩パッドをしっかり入れて構築的な英国的スタイルとお好みが分かれるかと思いますが肩の作り方一つでスーツの印象が左右しますからお客様も好みに準じてしっかりとお考え下さい。

□□□ フタナシの腰ポケット □□□

これは特にトレンドなどとは関係の無い部分ですが私はこのフタナシのポケットが好みで自身のワードローブの約半数がこの仕様です。
理由はと聞かれると特にはなく困るのですがすっきりした雰囲気が好きです。
昔、所有していたイタリア製のスーツがこの仕様だったのですがとても気に入っていたスーツでそこから好きになった気がします。
フタナシは本来はドレッシーな仕様となります。
元々フラップはホコリ除けとして考えられた仕様ですがその時代は道路が舗装されていない時代で砂埃が多かったことから考えられたのだと思います。
ですのでフラップ付きでも屋内ではフラップをしまい屋外ではフラップを出して着るのが正当な着方となります。
現在では礼服に多く見られる仕様ですが礼服は屋内で着ることが主ですからフラップ無しが多いのも頷けますね。
この様にディテールはその方のお好みを反映させる部分で余りトレンドなどは気にしなくても良いと思います。
特にオーダースーツの場合は自由にお仕立て出来ますので自分のお好みに正直にお選び下さい。

□□□ 黒蝶貝のボタン □□□

これまで沢山のお客様にお勧めしてきた黒蝶貝ボタンですが実は自身のスーツでは初めてとなります。
とにかく暑い夏場に少しでも涼しげに爽やかにということを念頭に考えたスーツですので黒蝶貝に決めたのですがバランス良く格好良く仕上がりました。
前回はギザギザの入ったボタンの画像を掲載しておりますが実は在庫が切れてしまいツルッとしたタイプの物に変更しました。
これが逆に功を奏したのかシンプルな出来上がりとなり満足しております。
黒蝶貝は3,150円の有料オプションとなりますがこのくらいのボタンならビジネスでも大丈夫ですので皆様もいかがでしょうか?

□□□ シューズに合わせたパンツのシルエット □□□


最後に私が一番こだわる部分でも有るパンツのシルエットです。
モデル(私)の体型が悪く見苦しいですがご容赦下さい....笑)
私の場合は元々短めの丈が好きということもありますがそれはシューズのデザインをしっかりと見せたいと考えているからです。
オーソドックスな英国タイプのシューズが好きなのですが作るたびに少しずつ調整して今の長さに決まりました。
加えてO脚なのでシルエットを細くし過ぎると目立ってしまうことから適度な太さを残しています。
勿論、O脚補正は必須です。

さて、今回は出来上がった私のスーツをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
特にこれと言った特別なことはしていませんが流行り廃り無くどの時代にも着れるスーツになったと思います。
また私はトレンドを余り意識しないので目新しい部分が少ないですが所詮、自分が着る物なので自分が一番、納得いく形にすれば良いのです。
トレンドは気に入った物があれば取り入れれば良いのです。、、、と「良いのです。」が2回続きますが皆様のお好みに素直にお選びになることが重要です。

オーダースーツのヨシムラはその様なお客様それぞれのこだわりを大切にしたいと考えておりますのでどんな事でも結構ですのでその様なこだわりがあれば先ずはご遠慮なくお申し付け下さい。
きっとお客様だけの素敵なスーツが出来上がると思います。

それでは今回はこの辺りで失礼致します。
次回をお楽しみに〜!!
(大阪SHOPMASTER山橋)