たかが服?されど服!
2025/03/16
大量の品が並べられているGUUNIQLOZARAの店に出くわすとよく思うんですね。「これ全部売れるの?」「どうやって在庫回してるんだろう?」って。

1980年代に一大ブームとなったのは、DC(デザイナー&キャラクター)ブランドと呼ばれ、特定のデザイナーによる高級ブランド服が「飛ぶように売れた時代」でした。ブームを牽引したのは「丸井」です。若者たちはマルイカードの分割払いによって数万、数十万もする服を手に入れてご満悦でした(この時代は未だスマフォが有りませんでした)。少なくても今より高価格だっただけに大事にしていました。

それがバブルがはじけて不景気になった今世紀、ツープライスの紳士服専門店やファストファッションのショップが幅を利かせDCブランドは衰退して一握りになりました。それを映す象徴的なブランドがZARAだったりユニクロです。

1990年代後半、フリースでブレークした低価格のユニクロが売れ出したときは誰もがユニクロに着て、街で同じ服を着た人に出会うと引け目というか恥ずかしさを感じたものでした。しかし今ではあの圧巻ともいえる質や種類の品揃えにより日常着の世界的ブランドとして一時代を築いているのは凄いことです。

ファッションは時代の空気を映す鏡のようなもので、今の時代は「高感度低価格」の服が認知されて一層はばを利かせています。一方、ワールドクラスの高級ブランドも健在ですが、売上規模では及びもしません。

「高感度低価格」の服が、最先端の流行や日常のコーディネイトファッションをセレブだけでなく誰もが楽しめるようにしたのは「大きな功」ですが、安さ故に愛着が薄れ大切にしなくなって数回の着用で捨ててしまうといった「罪作り」も生じさせています。

但し、世の中には僕のような生涯洋服好きだけではない人達も沢山います。お金があっても全くファッションに興味がない人が少なからずいます。そうした人たちには奥さんの後押しでも彼女の後押しでも何でもいいから、先ずは低価格で購入してもらいコーディネイトや高揚感などファッションの良さを味わってもらいたいと思います。

最近読んだ本の著者で「ユニクロ帝国の光と影」「ユニクロ潜入一年」を執筆したジャーナリストの横田増生さんですが、ファッションや服に全く関心のなかった横田さんが、執筆上止む無く就いたユニクロのアルバイトを通して、コーディネイトの面白さやファッションの喜びにはまっていったようです。そうなんです、これこそが「衣」の真骨頂ですね!

蛇足ですが、横田さんは先述の「ユニクロ帝国の、、、」がユニクロ側に訴えられ勝訴したもののその後の取材活動が困難になった為に、「ユニクロ潜入、、、」は1年間のアルバイトを通した体験をもとに出版したものでした。小野2冊の本、僕は無茶苦茶面白かったので、珍しく一気に読み終えました。読み物としても参考書としてもお奨めの2冊です。

写真上段:ZARAの店舗内で行き届いている量感陳列とPP陳列

写真下段:ユニクロの店舗内で行き届いている量感陳列とIP陳列


二人のマーチャンダイザーとバイヤー
2025/02/11
いきなり社長から問われた「MDって何ですか?」
僕のブログに「MD玉岡の眼」ってタイトル付けたの社長じゃないですか(?)、何をいまさら(苦笑)と腹では思ったんですが、、、
そこは素直な玉ちゃん、きちんと回答しましたよ(以下)。

僕 「MDとはマーチャンダイザー(Merchandiser)のことで、英語表記からMとDを取った略語ですね。」
社長「そんなの知っているよ、だから何やる人なの?」
僕 「そうですよね、当然知っていますよね。まぁ僕流に言わせてもらえば品揃え屋ですね。」
以上、僕と社長のある日のやり取りでした。

ヨシムラグループにも通常にアパレルとして役割分担があります。バクッといえばラインとスタッフでしょうか。
ヨシムラグループでのラインは店舗の販売、スタッフは本部機能に分かれているんですが、本部機能の特に商品関係に携わる役割が先述のMDバイヤーで、今までは僕が一人でガサツにやってきたMD(品揃え)とバイヤー(仕入)を、昨秋から二人の優秀な大手アパレル出身者が担ってくれているので僕としては大助かり(楽)、今まで僕が出来なかったこともどんどん押し付けています(笑)。

一般にアパレル業界で言うMDとは、商品開発、販売計画や予算管理など洋服の開発から販売までの「流れ」を担当する仕事で、対するバイヤーとは買い付けのほうに重きを置いてMDと二人三脚でラインへ商材を供給しています。

ヨシムラグループでのMDは、日々動きのある店頭の品揃えを注視して先を読み、適切な生地の品揃え、適切な価格、適切な数量、適切な店舗(これが特に僕の出来てなかったこと!)、そして時勢に乗る、です。一方、バイヤーは作成した仕入計画に基づき、適時、適量、適品の発注、在庫管理を行っていく、です。

全45店舗になったヨシムラグループで素材や製品という血流をこの仕事が担わけで責任も大きいですが、やりがいはそれ以上です。
二人共、プラス貢献、ヨロシク頼みますね!!!

写真:YOSHIMURA&SONSのコンフォートジャケット(2024SS開発製品)


収穫
2025/01/12
遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

例年は我が家の玄関先で新年のご挨拶をしていたのに、今年は初詣、初トレ、初仕事とバタバタして初ブログがこんなにも遅くなり、嫁や娘にまでチェック入れられた次第です(トホホホホ、但し楽しみの初稽古がまだお預けになっています)。

初仕事は1月3日から2泊の出張で、名古屋春日井店へ接客、採寸に行ってました。
3日は東京発7時に荻原君と新幹線へサンドイッチ片手に乗り込み、それを頬張りながら今年の意気込みを語り合い(?)、食べ終わったら則深〜い眠りに入ったのでした。

なので名古屋まで1時間半、あっという間に到着。そこらは2店舗へ二手に分かれ、僕は春日井店、荻原君は名駅店へと向かったわけです。
僕は春日井店があるJR勝川駅へ在来線で下車し、とりあえず駅に近接している今夜の宿へ荷物預けて、徒歩20分余りの道のりを朝日に照らされ悠々と向かったのでした。

10時の開店30分前からリピーターさんがお孫さんと一緒にご来店です。
いきなり春日井店山口店長の日頃の仕込みと愛されキャラが伺える場面に遭遇でした。
このリピーターさんには今までさんざん春日井店と山口さんがご愛顧頂いていたのですが、なんでも現役引退して今までのようにはオーダーできない代りに、お孫さんを紹介してくれたそうです(大歓迎!)。

その後もリピーターさんのご子息だったり、職場の同僚や上司部下だったりと2着セットの企画や学割企画を利用したりして、新規のお客さんが沢山増え、売り上げも増えて僕はニンマリしていました。

初オーダーのお客さんが多かったので採寸に追われ気が付くととっくにランチタイムが終わり遅いおやつの握り飯を毎日頬張っていました。

今回の出張では、山口店長の日頃の顧客との結びつき(すなわち地域社会との結びつき)と接客で提供しているもてなしの配慮が、顧客へ深く突き刺ささり、後からブーメランのように「お返し」がやって来た感じを強く受けて帰京しました(不断の種まきの成果ですね!)。

改めて価格訴求(安いですよ、お得ですよ)の接客だけではない、一人一人のお客さんへの紐づいた情報提供や細やかなサービスが実を結んだ証でしたよ。

写真上段:春日井店の最寄り駅「JR勝川」のホームにて

写真下段:勝川ホテルから見ることが出来た「日の出」


類は類を呼ぶ?
2024/12/08
夏が長くなったここ数年ですが、今年は特に寒くなるのが待ち遠しかったんです。
と言うのも、、、

このスーツが着られる季節を待っていたからです。それは、マーリング&エヴァンスのフランネルシリーズに有るライトグレイ・ワイドストライプで仕立てたスーツでした。

9月の初め、YOSHIMURA&SONSに揃った秋冬物生地サンプル帳をめくっていてヒトメ見て気に入ったのがそのライトグレイ・ワイドストライプの生地でした。しかし、残念なことに反物の入荷は「まだ先で〜す。」と返ってきて、しばらくお預けを食っていたんです。

「生地は厚いし、気候も暑いから作るのは先でもまぁいいか。」と思い直すと、今度はまずは反物の入荷が楽しみになり、次に反物が仕上がり生地サンプル帳とは違って大きな生地で見たり身体に当てて出来上がりに想いをふくらますとますます楽しみが高じてしまい、早速、青森工場へ生地を送って作ってもらったのが写真に写ったダブルのスーツです。

ところが写真を見てお気づきだと思うんですが、僕の隣にスリーピーススーツを着て写っているのが荻原君で、なんと僕と同じ生地でオーダーしていたんです。

荻原君は東京駅鉄鋼ビル店の店長を退任した後、今はBIGVISIONやHANABISHIの店舗を廻って、接客やVMDなどのサポートをしてもらっていますが、お互い根っからの服好きが高じて同じ生地に惚れてしまいました(決してペアルックの趣味は無いですから)。

写真に並んで移ると、どうも僕に分が悪く、太って見えるんです。体のスペックはほとんど同じで(体重、身長、股下も)、何故そう見えるのかなぁ?と思っていた昔、ある日地下鉄に乗って吊革に捕まった僕と荻原君を車窓に見ると、僕の方が顔がデカイ!(笑)
原因がはっきりして、すっきりしたようなしないような???

生地に戻ると、このマーリング&エヴァンスのフランネルは、英国っぽさのハリ・コシがしっかりある反面、イタリアっぽいソフト感と発色や柄のデザイン性が本当によくマッチしていて、これが二人を参らせた理由です。

最後に二人のこだわりですが、荻原君のジャケットはアンコン、僕のは総裏にしてオリジナルプリント裏地を張りました(これも大変お気に入りです)。

写真上段:かぶってしまいました!

写真下段:ここがこだわりの裏仕様


今シーズンのT氏のオーダー
2024/11/10
オーダー大好き人間のTさん、今シーズンもまたまたオーダーしましたよ!
奥さんには内緒みたいですけど、きっとバレルだろうなと思います。

早速今回のオーダーを紹介しますね。
今回のオーダーコンセプトは、、、?
「オンにもオフにも着まわせて幅広く単品コーディネイトが出来る」でした。

はて?と考えると、簡単そうで案外難しいお題ですね。
トップスはやはり、永遠(?)の定番「ネイビーブレザー」が良いかな、いや良いに決まっているとの独りよがりで紺ブレに決定!

それではと、素材を3種類ほど提案したところ、フラノ、ツイル、4PLYの中から、発色良し、ヘビーウェイト良し、面良しの三方良し(ちょっと違うかな?)でキャノニコのラインナップから、キャバリーツイルを彷彿させる「COVERT21μ」をセレクトしました。

パンツは、グレーのサキソニーフラノ辺りが当たり前コーデですが、既に持っているとのこと、ならばネクストベーシックコーデの白黒グレンチェックまたは白黒ハウンドトゥースはどうだ、と切り込んだところ、、、
「グレンチェックは持っているけど、ハウンドトゥースは無いからいくつか勧めてくれる?」との返答でした。

こちらは最初に勧めたマーリングエヴァンスのでっかい千鳥格子が即気に入ってくれました。聞けば以前、気に入っていた大きめの千鳥格子のパンツを、頻繁に穿いていた為変色してしまい、泣く泣く廃棄した悲しい過去が有ったそうで、この生地に出会えて本当に喜んでいました。

肝心のスタイルは、ここ最近アメトラに傾倒していたのを少し路線を変えて、ブリティッシュトラッドにしたいというので、紺ブレは、シングル2個釦、スラントチェンジポケット付き、サイドベンツで久々の金ボタンを外注。

パンツはツーインタック、ウォッチポケット付き、ベルトレスにしたつもりがループついて仕上がって来ました。Tさんの指示もれでした。指示もれと言う点では、もう一つあって、なんと紺ブレの裏地のセレクトを忘れていました(泣)。

だから仕上がってきたのは、表地の色に合わせた紺無地、まぁ超ベーシックでコンセプトにはあってますが(苦笑)。

受け取りと同時に、今度は一目ぼれした生地でスーツをオーダーして行きましたので仕上がったらまたこの紙面で紹介しますね。

写真上段:キャノニコCOVERT21μ(マイクロン)のネイビーブレザー

写真中断:マーリングエヴァンスのハウンドトゥースパンツ

写真下段:上下着用のT氏決めポーズ


愉快な仲間!
2024/10/14
みんなで連休に、久しぶりの苗場合宿へ行って来ました!
コロナ禍を挟んで4年振りです。

合宿キャプテンの社長を始め、総勢6名のヨシムラグループ精鋭?が苗場へ上司部下、先輩後輩も無く?十二分に羽を伸ばしに行って来ました。

例年だと合宿所のリゾートマンションに着いて直ぐ卓球トーナメントを始めたりしていましたが、この4年のブランクで皆齢を重ねたせいか、はたまた旅の疲れのせいか(最年長の僕はヘイチャラでしたが?)風呂にゆったり浸かった後はビールで喉を潤しバタンキューでした。

翌朝眼が覚めると、さぁ、朝ご飯!
昨夜、買い出ししたハムに卵にお好み焼きやパンを皆(僕以外の皆でした、苦笑)で調理してホットプレートで焼いて、たらふく頂きました(西脇さん始めシェフの皆さん、ご馳走様でした)。

腹ごしらえが終わると、さぁ、佐野君が企画してくれた津南リゾートへいよいよ出発です。2台に分乗して苗場を出ると、スピードを出したくてウズウズしていた社長の精悍なマスク(僕は陰で極悪マスクと言ってます、汗)の黒塗りベンツが、僕の羊の皮を被りっぱなしのデミオを置き去りにして突っ走って行ってしまい、あっという間に影も形も見えなくなってしまいました。

先ずは名水百選の何とかいう?池で鋭気を養ってから、パターゴルフ大会ではアイスクリームを賭けて僕優勝(敢ちゃん、アイスクリームご馳走様でした)、ニジマス釣りでは高畑ちゃんが川に落ちるのを助けてセーフ、となかなかスリリングな一日でした。

合宿所のリゾートマンションへ帰る途中、社長行きつけの温泉で汗を流し(癒された!)、夕食の買い出しを終えディナーはバーベキュー。買い出しに行ったスーパーで今回参加できなかった河本君とばったり会ったかと思うほどのそっくりさんに出会えて、一同大興奮でした。

こうしてあっという間に2泊3日(ほとんど2泊2日)の最終日の朝がやって来て、またまた朝ご飯をたらふく食って寄り道しながら帰路に着きました(ああ、楽しかった!)。
仕事を忘れたひと時でした。

写真上段:苗場の早朝風景(空が澄んで綺麗だった)

写真中段:朝の散歩で川を見下ろしながらの一言(社長の釣りポイントを見る眼は確か)

写真下段:釣った魚を焼いて貰っている間、束の間のお昼寝(爆睡でした)


オーダースーツの極め本
2024/09/23
ようやく朝晩秋めいて来ましたが、日中はまだまだホットな空気に包まれちゃいますね!(しかし僕、、暑いの結構好きなんです、仕事的には、、、ですが)
そろそろ秋のオーダーを何にしようかと只今あれこれ店に揃った生地の品定め中(ほぼ決まり!です)。この時が、僕のみの時間でオーダースーツの醍醐味のひとつですね。

そんな時、手元にあったはずの「参考書」がいつの間にか消えて、、、
ずっと気に成っていた「参考書」がこれ、「MEN’S EX」の増刊号「本格スーツの大研究」です。
「そうだ!新入社員へ基本を教えるのに使っている間に、誰かの元へ渡って行ったかな?」そう思って店回りの時も気にしていたのですが、先日ビッグヴィジョン吉祥寺店へ訪問した際に、ようやく巡り合ったのでした。嬉しかったですね!表紙に透明カバーを掛けて、大事に大事に保存してくれてました(本当にありがとう!)

一体いつ頃の本だったかな?と裏表紙を見ると「2009年12月発行」と有り、僕が「オーダースーツのヨシムラ」へ入社した年と同じで「同期だったんだぁ!」と嬉しくなったのと、発売されてから15年も経っているのに中身の濃さが変わらないまま、さすが「MEN’S EX」です。

中身を紹介すると、「生地や生地ブランドについての基本知識」や「スーツのディテールについての基本知識(なんと100連発)」「スーツの縫製や構造についての基本知識」の基本の基がぎっしり詰まっているんです。更に、クラシコイタリアの歴史やサルト、スーツのコーディネイトなどなど。。。
新人スタッフの指導だけでなく、ベテランスタッフのコーチングにも超お役立ち。お客さんへ手渡れば、手強くなること必至のオーダースーツ教本、いや強本ですね。

借りたこの本は吉祥寺店へ戻すとして、自分の手元にも絶対に置いておきたい本なのでAmazonで探して新品を見つけて注文したのも束の間、紙一重の差で在庫が無くなったようでキャンセルのお詫びメールが届きました(涙)。次は中古本、新品より価格は高くなっていましたがヴィンテージ本に匹敵する価値ありで早速注文しました。

こんなオーダースーツの極め本、吉村グループのスタッフは必見、読者の皆さんにも是非一度目を通して欲しいと思います。

写真:ビッグヴィジョン吉祥寺店にて


トレンドセッター
2024/08/15
のんびりと休日を過しながら、やって来るAWシーズンのファッションに思いを馳せると浮かんでくるのは過去のコレクションだったり。
ここ数シーズン、コロナ禍の影響もあってでしょうか、あまりこれと言ったトレンドが見当たりませんね。

ファッショントレンドは20年サイクルとも言われるのですが、過去を振り返ると進化しながら巡って来ているようです。
此処は孔子さんの言葉に有ったように「温故知新」に従い、時代の火付け役となったトレンドセッターを思い出してみました。

すると30年前はどうだったかと言うと、、、
90年頃はマルジェラのグランジファッションでした。カウンターカルチャーとしてのデニムのイメージが強く、テーラードファッションに距離が有る様に思うのですが、古着のジャケットをよくリメイクしていました。残念ながら既に引退してしまいましたが、当時、メディアに出て来ないマルジェラを女性だと勝手に思っていて、後年、何かのポートレイトを見て初めて男性だと知りました(汗)。

同じ頃、プラダやラング、ジルサンダーが出てシャープで美しいカットの「ミニマリズム」が大きなトレンドとなりました。特にジルサンダーのシンプルなコレクションは日本のDCブランドにも良くコピーされ、マルイのビサルノでも良く似た服が登場していました。

00年頃はデザイナーに焦点が当たった「クリエイティブディレクター」がトレンド?でした。一足早くグッチのトムフォードがスタートして00年代にはグッチのブランドビジネスを大きく成功させたのは記憶に新しいですね。トムに次いで、エディスリマンの「ディオール」、マックィーンの「ジバンシー」、マークジェイコブスの「ルイヴィトン」など、老舗メゾンの息を吹き返させてくれました。

特に僕の好きなエディスリマンですが、「ディオールオム」で彼がコレクションしたタイトで色気のあるテーラードアイテムをカールラガーフェルドが、1年ほどでなんと40kgあまり減量して着たほど惚れ込んだ服だったのは今でも語り草になっています。

エディはその後も、サンローランやセリーヌのクリエイティブディレクターで有り続けて現在に至ってますが、エディスリマンの名を冠したコレクションを見せて、トレンド不在の閉塞感をぶち破って欲しいものです!

写真上段:マルタン・マルジェラ

写真下段:エディ・スリマン


二人のスーツ屋
2024/07/15
左の写真上段は、40年余り前のオギハラ君と僕が、狭山人工スキー場開きのイベント「ミッドナイトデュアルスキーレース大会」に出場した時の記念撮影です(結果は勿論、二人とも予選落ちでした、苦笑)。

下段の写真は、先日、オギ君がビッグヴィジョンを卒業する記念にと、二人だけの謝恩会でお店のスタッフに撮ってもらった1枚です。

オギ君とは、立教の後輩で4年下(だっかな?)。前職に在籍した僕がまだ若かりし頃、OB訪問で訪ねてきたのがオギ君でした(これが運のつき、笑)。早速、近くへランチをしに行って(確か寿司屋だったと思うですが)、卒業後の就職先をまだ迷っていたのを、後輩が欲しい僕が強く誘ったのをきっかけにスーツ屋の世界に入って来たのでした。

当時の流行は、サンローランなどヨーロピアン(と言っていました)ブランド全盛で、トレンドがトラッドでした。学生時代はお互いスポーツ馬鹿(オギ君は野球にホッケー、僕は柔道にラグビー)だったので、アメリカのアイビーリーグの影響も受けトラッド大好き人間だったオギ君と僕は会社のオリジナルトラッドブランドを着て昼は営業、夜は色々でした。

そんな二人の悩みは、学生時代、勉強しないでスポーツばかりやっていた為、尻がでっかく、腿周りが太かったので(今はホッソリしました、ホッ!)、毎シーズン、パンツの内股が擦り切れてしまい、時にはもったいないから洋服屋なのに修理して履いていました(これは僕だけ?格好悪)。

次にやって来たトレンドがDC(デザイナー&キャラクターブランド)。メンズビギやニコルが人気の世の中、僕らは会社のオリジナルDCブランドを着て闊歩していました。この服の良さはビッグホルムでパンツもユトリがたっぷり有ったので、内股の擦り切れが解消したのは本当に助かりました(でもやっぱりトラッドが好き!)。

前職は僕が先に飛び出して、その後をオギ君が追っかけて来た、のでは無く、僕がまたまた強くビッグヴィジョンへの入社を誘ったからでした(嫁さん怒ってたかな?)。程なくして入社後は東京駅のビッグヴィジョン店舗を担当して貰い、よく期待に応えてくれました(感謝!)。

それから10年程(?)、いろいろありましたが僕より先にビッグヴィジョンを卒業すると言い出し(ショック!)、引き留めはしましたが頑固なオギ君決心は固く、今回の卒業食事会と成りました。

しかし、執念深い僕がしつこく仕事へ誘った甲斐あって、ヨシムラグループの一員として戻ってきてくれることになり、彼の一流の接客技術や店作りを後進に伝えてくれることになったんです(ああ、良かった!)。


快・楽ジャケット
2024/06/23
タイトルの「カイラクジャケット」を発音すると、、、
ちょっと艶っぽい言葉にとられるかもしれませんが、、、
その心は、「快適」で「楽ちん」なジャケットと言う意味でした。

そんな訳で、リピーターのTさんが今シーズンオーダーした渾身の1着は、「センツァインテルノ」と言って、「中身が無い」と言う意味らしいのですが、パッドや芯地が無く、裏地も必要最低限だけの、殆ど生地1枚で出来ているジャケットとトラディショナルなパンツで組み合わせたセットアップスーツでした。

日本の蒸し暑い夏、快適にビジネスシーンを過ごしたいと言う要望からこのジャケットをお薦めした訳ですが、Tさんの希望は「高級感」「軽い着用感」「スポーティー感」「ニュートラディショナル」などなど見た目と着た感じから沢山の「欲望?」をぶつけて来たので、これなかなか難しいご注文でしたが、ハタと浮かんだのはビッグヴィジョンが今年のAWシーズン用に開発していた先述のニューモデル「センツァインテルノ」でした。

これ、従来の「楽ジャケット」や「エアジャケット」と違い、仕様や生地に「縛り」が無く、アップチャージ無しで注文できるコスパの高い、また夏にも最適なモデルでした。AWシーズンからとは言うものの、気の早いTさん、折角だからお試しに今作っちゃえ!と言うことで出来上がったのが写真の品です。

生地は英国物の「マーリング&エバンス」と言う中々通好みのブランドで、今回選んだのは「アンダイド」と言ってウール本来の発色を大事にして染色せずに仕上げたナチュラルカラーが「売り」の一品でした。

ナチュラルカラーに合わせる裏地は、遊び心のあるオリジナルのスカル柄をモチーフにしたキュプラ裏地で表地のナチュラルカラーに合わせて、敢て裏側のグリーンベースを使ってみました。

裏の仕様は、本当だったらアップチャージの大見返しが、今だけサービスだったのでそれにしてみましたが、標準仕様は背抜きや総裏で仕立ててくれるそうです。

以上、今シーズンのTさんの一着を紹介しましたが、これ着てビジネスで、プライベートで「カイラク」に過ごしてくれることと思います。

写真上段:センツァインテルノのセットアップスーツとイカした生地ネーム

写真下段:軽い肩まわりの仕様と悪戯心のあるスカルの裏地がチラリ



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