秋冬物もセール晩期になり、皆さん、何かゲットしましたか?
巷では、暖冬の影響で秋冬物の売れ行きが良くない、中でもコートが頗る悪いなんて業界新聞にも掲載されていましたね。
振り返って僕は何をゲットしたかと言いますと、今度行く社員旅行でスキーを久しぶりにするのに(遊びだけでなく工場見学等勉強が目的ですよ?)、ユニクロで毛糸帽を嫁に買ってもらっただけです。「情けなぁ」。もっと業界貢献しないと、、、(笑)
実は、赤のダウンパーカーが欲しくて、あっちこっち探して回ったんですが、色やデザインが気に入ると、サイズが無かったり、予算オーバーだったり等々、今期は残念ながら縁が有りませんでした。
そこで気持ちを入れ替えて、どれどれ、春夏のコレクションなどチェックしてみようかとネットを探索していると、、、
最近のメンズファッションって、何か際立ったトレンドが不透明なのが傾向のようで、人によって印象はいろいろだと思いますが、僕はあまり変わり映えがしないなぁと感じつつチェック続けていると、トムフォードさんのコレクションが眼に飛び込んできて、妙に惹かれてしまいました。
ネットにはたった7ルックスのみのコレクション掲載で、テーラードスタイル、ストリートスタイル、フォーマルスタイルの中でも、ネイビーの本当にベーシックなスリーピースが、上品で、洗練されて、落ち着きと高級感が有って、そのくせスマートでアクティブな印象を受けたのは、モデルの若さだけではなく、不思議な感じを受けました。
トムフォードさんと言えば、グッチやサンローラン(リブゴーシュ)を再生させた人として名を馳せ、クリエイティブディレクターなるお役目を一般に知らしめた人としても有名ですね。何と、僕と誕生日が同じ8月27日(乙女座です、笑)で、親近感が湧いちゃいます。
自ら名前を冠したトムフォードブランドをスタートした10年前は、その前途を危ぶむ声もあったのですが、今日に至るまで、アパレルだけで無く、シューズやバッグ等の雑貨やフレグランスを始めとした化粧品を世に送り出し、着実にマーケットで地位を築いてる感が強いです。
一番の成功要因と思われるのは、この人、多くのデザイナーが「商品中心」だったのが、「顧客中心」でファッションビジネスを組み立て、顧客が喜んでくれるモノを提供し、顧客価値を追求してきたからではないのかなぁと、遠巻きに見ています。
何と言っても、やっぱりお客さん目線ですよね!
写真:2016SSロンドンコレクションより(出典:VOGUE)