力みの無いオーダー
2016/05/10
今シーズンも出来上がって来ましたよ!Tさんのオーダーが。
いつもシーズントレンドを程よく的を射たオーダーをしてくれるので、助かるんです。

「エッ、なんで助かるかって?」そりゃ、オーダー服屋は、セレクトショップや百貨店と違って、出来上がっている服が店に無いので、これからオーダーをしようと考えてる人や、我々注文を受ける側にも、イメージ見本が出来て、とっても参考になるんですよ。

話が少し横道にそれましたが、今回のTさんのオーダーは、コットンスーツ。「トレンド・ド・ストライクより、少し外した感がいいんだよな!」と自画自賛してました。

素材は、夏の定番としてすっかり定着したラルスミアーニのストレッチコットン。
カラーは色々と迷っていましたが、決めたのは多分オリーブ色?多分と言うのは、蛍光灯の下ではカーキだったり、ベージュっぽくも見えたり、でも太陽光の下ではやっぱりオリーブでした。

これをいかに料理したかと言いますと、クラシコでもなく、ブリティッシュでもなく、答えはアメトラです。
Tさん曰く、「普段、イタリアンやブリティッシュを節操なく作ってるけど、元々アイビー小僧で、アメトラがなんてったってベースよ!」だそうです。

その言ふさわしく、デザインは段返り3つボタン、フックベントの表裏の顔に、7mm巾で入れたミシンステッチがスポーティー感、クラシック感が相まって、中々の味足しになっています。

しかし、、、
そこまでは良かったんですが、袖ボタンを2個にした為、ケチって?袖口を本切羽しなかったら、「何かオーダーじゃないみたい。」とちょっぴり後悔していました。
それでも気を取り直して、裏の仕様を見てみると、「半裏」「カンノン開き」で軽く涼しげな仕上がりで今度は大満足、でした。良かったです!

忘れてならないパンツは、腰のウォッチポケットがアクセントのワンプリーツ・ベルトレス仕様で、トラッド感とクラシック感が程よく同居して落ち着けるデザインです。
サイズ感も腰回りにユトリを持たせながら、膝下テーパードは、ナチュラルショルダーのジャケットと絶妙のバランスでした。

写真上段:ベージュのワントーン・コーディネイト

写真中段:軽い着心地の半裏仕様

写真下段:旬なワンプリーツパンツ


期間限定ショップ
2016/04/29
もうすっかり恒例になった東武池袋店期間限定ショップがまたまた始まります!

期間は5月6日(金曜)18時ごろから10日(火曜)までの5日間限定。
すでに開店中の東武NETショップと同じ12回目を迎えます。まっこと、早いものです!!!

この間に沢山のお客さんと知り合えたことがとても嬉しかったことで、社内や社外の多くの人に支えられて続けられたこと、改めて感謝です。

このプロジェクトリーダーには昨年から若手の安藤君へバトンタッチしました。僕としては企画が陳腐化しないように若い感性を吹き込んで欲しい、それと安藤君がステップアップしてくれれば良いのになぁ、と言う二つの願いを込めてのことです。

普段の業務に当たりながら、イレギュラーなプロジェクトを進めて行くのはなかなか大変で、それを一人で一から万事仕切るのは苦労が多いのですが、いつもニコニコ頑張っている安藤君です。

リーダー安藤を支えるのが応援団長早藤さんです。今回も期間限定ショップ参加で、ヨシムラチームを引っ張るムードメーカーです。今年も会場内には、、、
あのでっかい声で、「いらっしゃいませ!」がきっと響き渡りますよ!

それから忘れてならないのが、いつもビッグヴィジョンから助っ人に来てくれるメンバーです。今回は、若手成長株から、穂積君と安達君が選抜されました。二人とも早藤さんとは好対照に物静かで厳かに接客しつつも沢山のファンをビッグヴィジョンで掴んでいるしっかり者のスタッフです。

そんな精鋭?達と口だけ番長の僕を加えた豪華メンバー???が対応に当たりますので、是非、東武百貨店池袋店のヨシムラ期間限定ショップへお越しください。5月6日からです。

それまでは、ゼニア、ロロピアーナ、ダンヒルに、新企画キャノニコを加えた4ブランド構成で1日(日曜)まで開店中の東武ネットショップを楽しんでください。

写真上段:左からキャプテン安藤、口だけ番長玉岡、応援団長早藤、まとめるのが大変そう?

写真中段:おっとりダンディの穂積君

写真下段:スマートガイの安達君


2016SSファッションカタログ完成
2016/04/23
このページでも予告したビッグヴィジョンのファッションカタログがようやく完成しました(ホッ!)。
苦節(?)4ヶ月、予定より2週間も遅れちゃって桜も散り、これ大いに反省です。
次回秋号は、秋物商品の立ち上がりに併せてしっかり作りますからね。

ところで皆さんは、日ごろ「ファッション」って言葉をどんな意味で使っていますか?

僕的、業界的には4つの意味でよく使います。
一つ目は、よく使う「流行」ですね。難しく「風俗」なんて言うことも有りますけど。

二つ目は、「ライフスタイル」です。生活様式、生活スタイルとも言いますね。服の使用目的と服のもつ創造性を意味しています。昭和には「ニューファミリー」なんてライフスタイルが流行ったのをご存知ですか?

三つ目は「行動スタイル」。「行動様式」とも言われます。二つ目のライフスタイルとも多分にリンクしますが、「朝型」「夜型」なんていうのもそうですね。「24時間頑張ります」と言うコピーも随分流行りましたよね。

さて、最後の四つ目は、「思考スタイル」。「コンセプト」とか「テーマ」なんていう言葉もこの部類です。

今回のカタログで判って欲しい「行動スタイル」「思考スタイル」は、表2ページと表3ページにドーンと載せた「突破しろ!大胆に細心に」です。
読者の皆さんには、2ページ目左下に載せたメッセージそのものなんですが、実はこれ、もう一つ他に含んだ意味があったんです。それは?

それはスタッフへのメッセージです。
目標に向かって、細心に計画し、大胆に実行する。そしてそれを実現するための妥協しない力を「突破力」と呼んでいます。実はこれって我社のトップの「思考スタイル」と「行動スタイル」そのものなんですね。

まぁ、余談んでしたが、読者の皆さんには、大胆なオーダーファッションを、細心にコーディネイトして、目一杯楽しんでくださいね。

今日は、カタログの中に伝えきれないことをグダグダ書きましたが、カタログでは字数制限と言うより、文章が見た目にきれいに見える字数(例えば四角)にしろと、カタログを監修している珠玖さんに厳しくされてるからなんです。トホホ。。。

写真上段:カタログの表紙とP.2〜P.3

写真下段:作文にはやっぱりこれですよ!「広辞苑」


期間限定ネットショップ
2016/04/15
上がったり下がったり、まるでジェットコースターのような、、、
これここ最近の日経株価の値動きのことです。

僕も若かりし頃は、株に手を付けまして、結構調子よく儲かっていた頃が有って、その頃は儲けたお金でバンバン遊びまくってましたが、ご存知のバブルがはじけるとズブズブと深い沼にはまり込んだように、気が付けば一番儲かった頃の真逆な大損をしていました。
トホホホ。

それ以来、株には手を出していないのですが、現在株式保有されている方は、なかなか心中穏やかじゃないでしょうね。
早く景気が安定成長してくれるのを期待しつつ、自分も頑張って、相乗効果で成果が出るのが一番良いですが。

今日は、得した人にも損した人にも良いニュースを!
継続は力なりで、今シーズンも東武百貨店池袋本店さんとコラボレーションが出来て、第12回インターネット限定オーダースーツショップがスタートしました。

エルメネルド・ゼニアロロピアーナダンヒル、そしてカノニコから、クールエフェクトやスーパー130’Sなど人気の生地を豊富にラインナップしました。
価格は、勿論昨年据え置きで、ヨシムラ神田本店よりもお求めやすく用意しました。
インターネットだから、生地屋だから、直営工場だから、沢山の「だから」によって高感度で低価格な企画を用意出来たんです。
それと、、、この企画を仕切った、安藤君の頑張りの賜物です。

今回の企画の欠点は、昨年よりも開催時期が遅い点です。それはとどのつまり、出来上がりをお渡しできるのも例年より遅くなってしまうのです。
こればっかりは、東武さん全体スケジュールの中での決まったことなので、「ショウガナイ」ですが。

そこで少しでも早く出来上がり品をお渡しできる方法としまして、今回の企画は抽選では無く、先着順なので、事前のご注文承り策として、、、
1.リピーターの方は、ヨシムラのホームページに用意してあるオーダーシートでご注文を受けられる。
2.初めての方(リピーターの方も勿論OKです)には、神田ヨシムラ本店で採寸してご注文を受けられる。
以上、お急ぎの方はご検討、またはヨシムラの方へメールでご遠慮無くお問い合わせください。
よろしくお願いします。


ボタニカルプリント
2016/04/05
ボタニカルプリントとは?
ひとことで言えば、植物柄プリントでしょうか。
植物なんて言うと、生物の授業を連想しちゃいますが、そんな堅苦しく言わないで、可愛い小花柄をイメージしてもらったら、いいんじゃないかなぁと思いますよ。

花柄プリントで一番に思い浮かぶのは、やっぱりリバティプリントです。
ポールスミスのコレクションにも用いられたのを初めて眼にしたとき、あの素敵さ、ウィット、洒落感にビビッと来たのを今でも忘れられません。

あれだけのバリエーション豊かなコレクションで、どれをとっても綺麗で可愛い花柄デザインを提案できるのはさすが伝統の下、積み重ねたノウハウとスタッフの突破力(妥協を許さない力)の賜物でしょうか。

今シーズンのリバティプリントと言えば、、、
なんとあのユニクロさんがやってくれました。
メンズ、レディス、ベビーのアイテムでコラボレーションです。特に、写真で見たベビー服が、とっても可愛いです。

ヨシムラグループのボタニカルプリントは?
今シーズンやってますよ! ビッグヴィジョン・ビスポークテーラーで企画したスポーツパンツの腰のところの内側に当てる素材、これが写真の2柄です。最初、リバティプリントを予定したのですが、沢山の仕入れが条件だったので、初めからあまりリスクは冒せないことも有りまして、今シーズンは断念しました。

そうしたところ、オリテック新潟工場の取組先から、「粋」で「クール」なデザインのボタニカルプリント、2柄を提供してもらう事が出来ました。
どうです、なかなか素敵でしょう?
これが超ストレッチな素材「クールドッツ」で作ったスポーツパンツの腰裏に、控えめに登場しています。
この控えめなオシャレこそ、クールじゃないですか。

今年のクールビズは、クールドッツとボタニカルプリントで、ノビノビ、ホンワカとハードワーク、ハードワーク(矛盾してます?)やりましょうね!


名古屋地区
2016/03/31
先日、4年振りに名古屋へ行って来ました。
変わったところ、変っていないところ、久しぶりだからこそ余計にいろいろと見えてしまうものなんですね。

先ずは、変わらないところ。どの店舗も店装は何年も手を入れてないから当然古くなっていますが、ディスプレイ、陳列など店づくりの手法も残念ながら古臭く4年前とあまり変わっていませんでした。店頭にはラックが無造作に置かれて売り場とバックヤードが混同していたりしてました。

どの店舗もオープンして30年位になり古さは拭えないのですが、清掃についてはどこも、良く行き届いていました。当たり前のことですが、古くなるとどうしてもいい加減手を抜く店舗が東京地区には有ったものですから。店を大事に思っている証で嬉しかったですね。

今回の訪問目的は、名古屋駅前店の改装でした。まずは、此処から始めて他の店舗も順次行っていく予定ですが、取り巻く街の環境が変わっていくので、同じ場所でリボーンするかどうかがポイントです。

地域間の吸引力は、相変わらず高島屋を核にした駅前が強く、大名古屋ビルディングのオープンも加勢し、そこへ地下モールが平日にも関わらず、沢山の通行人を流し込んでいる様子でした。路面店の集積も駅前地区や伏見地区が盛んで、今後益々勢いが増していく感じを強く受けました。

次は、変わったところ。地区リーダーの山口君が一段と頼もしくなって、彼のイニシアチブの元、名古屋チームが一致団結している空気を感じました。それは山口君がメンバーの、強み、弱みの勘所を良く抑え、名古屋駅前店の大竹店長がこれを良くフォローする構図でした。4年前の仲良しグループから、適切な厳しさを持ったチームへと変わって、これが、ゆっくりだけど人が育って定着して行く原因のひとつだと思います。近頃、なかなか人が集まらない中、当たり前に大切な事です。

名古屋駅前店のリボーンは6月頃になる予定ですが、これを機に名古屋チームには、もう一段も二段もギア上げてもらい、更なる成長を遂げてくれるとうれしいです。

写真上段:平日でも朝から接客続きの春日井店、山口店長

写真中段:今回も京屋の高橋さんとタッグで名駅店リボーン

写真下段:こちらも接客続きで中々話が出来なかった新栄店、原店長


オープン!
2016/03/21
オープン!去る3月12日、ヨドバシAKIBA店が場所を移って、ようやくオープン出来ました。
今年最初のリボーンショップですよ。

リボーン前は皆さん良くご存知の7階にショップを構えていましたが、今度は地下1階です。オープンしてみると、今までは1階から7階まで、エレベーターかエスカレーターで登って来なくては行けなかったのが、建物の1階入り口から目の前の下りエスカレーターをひとつ下がるだけで来れるんです。以前は、土日など、混雑している時は(だいたいいつも混雑していますが)、上がって来るのが大変でした。

それこそ車でお越しのお客さんは、地下駐車場に止めてショップまで上がって来るのは電車利用の方以上に大変でしたが、ほんの少しエスカレーターに乗るだけで「いらっしゃいっませ」とショップ入り口へ到着です。

まぁ、都合が良くなった話を先にしたんですが、ヨドバシカメラさんから移転の話があって、初めてこの場所に社長や桑原さんと下見に来た1月は、正直「アレアレ?」と言う印象だったんです。広さも7階の時と比べて、半分になるので「店作りが厳しいなぁ。」と。
しかし、、、
そこは決断の早い社長が「GO!」。ただその後ヨドバシさんからお願いされた開店予定日まで、なんと2ヶ月程。

元はプリクラスペースだったこの場所へ短期間に何度も来ては、「此処はこうしよう、あそこはこうだ」とレイアウトの試行錯誤。あとはショップデザインをお願いしている高橋さんと決定するまで悶々の日々。その後も、肝心の施工してくれる職人さんが手配できるのか?そして改装にかかる、いや、かける費用を矢継ぎ早に決めて、最後は、新たに品揃えに加わる、アクセサリー、バッグ、シューズ、革小物などをセレクトそして発注。最後に生地を始めとしたそれらの陳列計画を斉藤店長と詰めて何とかオープンに漕ぎ着けることが出来ました。「ホッ」

そんなわけで、今までのリボーンだと、直前や開店に向けてこのページからいろいろ発信してお知らせ出来たのですが、今回バタバタで今頃になってしまいました。
オープン後1週間になりますが、お客さんや店舗スタッフのお蔭で、営業の方は順調です。

アクセスし易くなったヨドバシAKIBA店へ是非遊びに来てください。
そこには落ち着いた大人の空間が広がっています!

写真上段:移設検討中の悩み深い社長と桑原さん

写真中段:生まれ変わった空間とショップ

写真下段:新たな品揃え


自主自立
2016/03/07
「自主自立」。ん!いい言葉。
これ、僕の俗に言う「座右の銘」と言うやつです。やつは失礼ですね。

この他にもあるんですよ「率先垂範」「一致団結」「顧客目線」
以上、4つ併せて僕の行動信条です。

今日も、先々週の鉄鋼ビル店でのロケに引き続いて、ビッグヴィジョスタジオ撮影だと、ふつう、レンタルスタジオ、カメラマン、スタイリストを社外にお願いするんですが、我が社は皆自前。スタジオは土曜の定休日に社内の一隅を即席スタジオに、カメラマンンは機材からして本格派の珠玖さん、スタイリストは勢いでこなす私。おっさん二人でファッションカタログ作ってて大丈夫かな?と自虐しながら、途中途中で「顧客目線」の厳しい社長に、ビシビシ、アプルーバル受けながら自主自立やってます。

この日の撮影で、なんとか8合目まで辿り着いたところで、残す所もう少し。
後は、リボーンショップの撮影と、今回の目玉商品「スポーツパンツ」。
発案者の社長と素材開発担当の閏間さんも「ユニークなことやらなきゃね!」と気合が入っていました。

そのサンプル品が仕上がるのももうすぐ。これを撮影したら完了ですが、その後に作るいろいろなテキストや編集が、これまた産みの苦しみなんですね。
そんな苦労も自分たちで何から何までやり切り、お客さんに喜んでもらい、スタッフの役に立てれば本望と言ったところです。

完成予定は4月上旬ですが、それまでにヨドバシAKIBA店リボーン(3月12日土曜日)があったりで、バタバタ自主自立?してますが、どちらも出来上がりを楽しみです。皆さんも楽しみにしていて下さいね。

写真上段:昨日はウエブデザイナー、今日はカメラマン、明日はプロデューサー。忙しいね!

写真中段:本日撮影する諸々

写真下段:撮影がスムーズに行く為に必須な台本。これ社外秘?


撮影快調!
2016/02/29
只今、ビッグヴィジョン2016年SSカタログを製作中でして、先日、モデルさんを起用した一発目の撮影をどうにか?(いろいろありまして)終えることが出来ました。

場所は、昨年末にオープンした鉄鋼ビル店。メンバーは、カメラマンがAWカタログに引き続き家原氏&助手の方二人、モデルUOMOなどでもお馴染みのフェン君、プロデューサーが珠玖さん、アシスタントに荻原さん、そして口先ディレクターの私を入れて合計7名の精鋭?チームでした。

当日は朝7時過ぎから、僕と珠玖さんとで神田本部に立ち寄り、小物の調達です。定休日の日曜だったのでシーンとしているはずが、パカパカパカとパソコンのキーボードを打つ音がするではないですか。ん?と思って2階へ上がってみると、、、ワオ!社長が早朝からもう仕事。

「おはようございます」「ご苦労様」の短い挨拶を終え、小物を揃えていると、
あれ?昨日、安藤君に借りた靴はどこだ?どこだ?探している内に、時は過ぎて行き、集合時間に間に合わなくなると言うんで、珠玖さんには先に行ってもらうことに。
安藤君のロッカーを始め社内隈なく探していると、予想だにしなかったところへ大きな靴(28cmの)がポーンと。「有って良かったです!さぁ、急がなくちゃ!」

鉄鋼ビル店に到着すると、既にモデルのフェン君を除く皆がスタンバイ中で、大方の用意を整えてくれていました、「ありがとう」。そこへ、フェン君、約束より早めの到着でいよいよ撮影スタートです。

この日の撮影予定ですが、あれもこれも取りたいと言ってたら30分ワンカットのスケジュール。珠玖さんがそれを組んでくれて助かったんですが、移動有り、セット有り、着替え有りで、ランチはおにぎり頬張りながら。それでも英国人のフェン君、真面目ですごく良い奴で、文句ひとつ言わずに献身的に協力してくれました。それも撮影の合間に、荻原さんが流暢な英語?を駆使したコミュニケーションで癒し、珠玖さんもなかなかのスピーキングで加わってくれたお蔭で、僕の通訳までしてもらいました。

なんとか予定してた撮影を終えたのが、午後7時近くでした。特に戸外での撮影は、冬の緑の為夏の雰囲気が出なかったり、強いビル風に邪魔されたり、また、予定していた撮影場所が来場者が居て使えなかったり、通行人から苦情を貰ったりといろいろあった一日でしたが、何とか無事撮り終える事が出来ました。

完成予定は、4月上旬です。

写真上段:人気の赤いソファが置かれたコーナー。フェン君の脚が長〜いこと

写真中段:撮影快調!

写真下段:同じようなホワイトヘアの二人がヒソヒソ打ち合わせ?


裏地産地の続き
2016/02/17
前回に引き続き、また書いちゃいました。
富士山の裾野で繰り広げられる裏地作りのドラマ

見てください、綺麗にキレイに澄み渡った美しい水。
まぁ、柄にも無くこの水の美しさに感動しちゃいました。

写真上段は、「忍野八海」(オシノハッカイ)と言って、富士山に積もった真っ白な雪が解けた透き通った水が流れ込んで出来たもので、池は人口ですが、水は正真正銘の天然ものです。

富士山を映し出した河口湖の情景とは、また趣が異なる水の美人顔を見た思いです。その水に指を漬けてみると、30も数えられないうちに耐えられなくなって、思わず頬で暖を取っちゃいました。

その超冷たい水の中を、鯉や○○や、□□やらが(社長がいろいろ説明してくれたんですが、忘れちゃいました)、ゆうゆうを泳いでいるではありませんか。「こいつら良く生きてるなぁ?」と不思議に思った顔してブツブツ言っていると、また社長が教えてくれました(なんだったっけ?)。

実は、この冷たく澄んだ豊かな水が、生地を作るのにこの上なく大切でした。
糸を洗ったり染めたりまた洗ったりと、出来上がった生地の発色や風合いを大きく左右するんですよ。

富士吉田の産地から仕入れている裏地は、先に糸を染めてから生地に織ってもらっているもので、写真は人気のパープル系ペイズリー柄の裏地を織っているところで、張り詰められた経糸に緯糸を通して作られている様子です。

「自然を大事に!」って言い古された文句ですが、改めて、自然を大事に!ですね。

写真上段:忍野八海の一所、ここにも春節休暇らしき外国人が沢山

写真中段:織機

写真下段:ペイズリーが段々と出現



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