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この秋のトレンドは?
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今年は猛暑で秋の訪れがどうなるのか心配していましたが、意外と台風一過と共にすんなり涼しくなりましたね。 最近では虫の音色も心地良く、とても過ごしやすい季節になりました。 さて、 これで夏が過ぎ秋になりますと、私達オーダースーツ業界もにわかに活気づきます。 そこで今月は秋のトレンドをご紹介しつつ、懇意にしているリピーターYさんからのご注文をご紹介したいと思います。 |
ちなみにYさんはこんな方・・・ 足かけ4年のおつき合いのお客さま。 車はランチアとマセラティー。 大学時代から商売ッ気があり、ビジネスセンスは抜群。 ビジネスキャリアの第一歩はコンピュータで知らぬ人はいない外資系I社! 今ではそこを退職・独立してIT関連企業数社の役員を兼任。(海外出張も頻繁です) 当然能力・人脈があってのことです。 そして更に凄いのは。。。 趣味の釣りが興じて?神奈川県の某漁港 網元の顧問まで兼務されているというバイタリティー溢れる40代半ばのお客さまです。 私(吉村)の個人的趣味も釣りですから↑憧れの職業で、この面からだけでも個人的に親しくなりたい方です!(ちょっとだけ公私混同です。) |
プロフィール、いかがでしょうか? あまり個人的なことを書くのは良くないと思いつつも、本当に着る人にあったスーツというのはその方のファッション性もさることながら、ご年齢や社会的な立場、収入面や交流関係等々全てがバランス良くまとまっていないと意外とトンチンカンになってしまうと考え、Yさんのご理解の元ご紹介してみました。 さて、 前置きが長くなりましたが、そんなYさんからは今回は4着も!ご注文いただきました。 それぞれどんなご注文だったかご紹介しますと・・・ |
■ 1着目 ゼニア トロフェオ ■・・・G7187 | ||||||
今回はトロフェオの中でも茶系のピンヘッド柄G7187のご注文です。 こういった茶系の生地というのは若さをアピールする濃紺とは違った円熟さ・丸みがあり、30代以降の方には本当によく似合います。 かくいう私も30代で大好きな色柄です。 ・デザインは >>> 少しだけトレンドのあるベーシックな感じの2Bスーツ。 プライベートでイタ車に乗るYさんですから、もっと凝りに凝ってトレンド色を強めても良かったのかも知れませんが、折角のトロフェオですのであまりトレンド色は強くせずベーシックな感じにして、スーツの内部にお洒落心を忍ばせました。 ・気になるディテールは >> 気になるディテールのポイントは2つ
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★☆★ちょっと一言・・・この秋冬のトレンドは?・・・★☆★ | |
この秋冬 スーツのトレンドは >>> ずばり!ナローな2Bスーツ。 「ナロー」・・・? お分かりでない方もいらっしゃると思いますので補足しますと、ナローとは「狭い・(細い)」という意味で、この場合では衿幅の狭いスッキリしたスーツのことを言います。 数年前までのボタン位置の高い3B4BのスーツではVゾーンのVが急角度に狭くなっていたのに対し2BにするとVゾーンが広くなります。 それを更に衿幅を細めその「すらっと感」を強めたのが『ナローな2Bスーツ』です。 一般にこの種のデザインはどちらかといえば細身の人によく似合い、胸板の厚さを強調するデザインとは相反する存在です。 |
■ 2着目 アンドレゲキエール ■・・・G7121 | ||
>>>ちょっと太めのYさんですので身体が横伸びして見えるチェック柄はあまりお勧めできないのですが、この生地は濃紺で引き締まって見えるのとチェックが2cm四方位で柄がそれ程キツクないためこれならOKだろうということでお勧めしました。 ・デザインは >>> 前言と矛盾するかもしれませんが、今年風に衿幅を細くしたナローな2Bスーツ もちろんゴージ位置を高めて、トレンド色も出しました。 やはりモードの王国フランスのブランドですから。。。 ・ポイントは >>> 裏地にちょっとこだわりました。 濃紺に赤チェック柄の生地でしたから、ちょっと色気を出して新色パープルの裏地を使うことに。 |
★☆★ちょっと一言・・・衿幅について・・・★☆★ | ||||||||||||||||||||
これは正直何cmとハッキリは決められません。...と言うのは人それぞれ顔の大きさや体型が違うため●●でなきゃダメだ!とはお勧めできないからです。 ちなみに当店では胸囲のサイズを基準に次の基準で衿幅の標準を決めています。 |
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これに顔写り(例えば顔の大きい人は衿幅も相対的に大きく)とか、英国調のスーツなら胸を力強く見せるため総じて衿幅太くとか5ミリ単位で加減していきます。 そんな中での『ナローな2Bスーツ』でしたら上述の基準値に対し、 衿幅−1.0〜1.5cm>>> かなりモード色強めのデザイン 衿幅−0.5cm程度 >>> ちょっとトレンド色を加味したデザイン ...となる訳です。 今回のYさんの場合は、もともとバスト110センチ近い大柄の方でしたから2Bのスーツで標準衿幅が9.0〜9.5センチ位でしたので今回は気持ちトレンド色を出した1着目のゼニアでは-0.5cmの衿幅8.5cmに、モード色を高めたアンドレゲキエールの方は8.0cmにしました。 ふ〜っ、説明するのって意外と大変。 オーダーですからデフォルトの数値というのもお客さま毎に違いますから・・・ |
■ 3着目 ロロピアーナ ■・・・G7151 | |
・デザインは >>> 3B中掛け こちらは思いっきりビジネスを意識した仕様です。 2Bスーツがこの秋トレンドと言っても、どんなに流行を意識しても皆さん全てのスーツを買い換えるわけではありませんから、市中に出回るスーツの中心的存在は相変わらずこれまでの主流『3B中掛け』です。 こちらもトレンドといえばトレンドですが、胸回りにボリューム感を出せるため今でも非常に人気が高いデザインです。 特にロロピアーナのような光沢感・色気のある素材には衿をふわりと立ち上がらせた3B中掛けデザインの方がよく似合いますね。 ・裏地等は >>> こちらは 裏地などは黒でシックに、そして限りなくシャープに。 何でも海外出張時や契約事の際、着用したいのだそうです。 気合い入っています!! |
■ 4着目 ゼニアピュアカシミヤジャケット ■・・・BL7200 | ||||||||
先に漁港の顧問をしていると案内しましたがそのイメージで行くとハリスツイード辺りなのでしょうが、漁港に行くのにカシミヤを着るのも贅沢ではないでしょうか? また愛車マセラティーで箱根のワインディングを駆けることもイメージしました。 素材は、時期的にはまだまだ早い物ですが100%カシミヤでしかもゼニアとなれば、掘り出し物であることに違いありません。品切れる前に先にご注文を受けることにしました。 ※こちらの素材については大阪SHOPMASTERのお客さまいらっしゃ〜いでも取り上げられていますので是非そちらもご覧下さい。 ・デザインは? >>> デザインはお任せいただいたのですが、やはり柔らかい雰囲気の素材ですからこちらはカジュアルの王道で3B段返り。 段返りはトラッドのパターンが多いですから胸回りを余り絞らずゆったり仕立てます。 Yさんのように胸囲がある方のカジュアルには最適です。
・・・と、こんな感じのご注文ですが、出来上がりはさて、どうでしょうか? 4着も同時にご注文いただくことは私たちでも滅多にありませんが、それだけにそれぞれのスーツを比較できて出来上がりは楽しみですね。 |
★☆★お ま け・・・★☆★ | |
冒頭でご紹介しましたが、Yさんは本職以外で神奈川県の某漁港で網元の顧問をしています。 (個人情報の関係でこのページでは漁港の名を明かせませんが相模湾に面したそこそこ交通の便の良い漁港です。) そこで来る10/23(土)に地引き網を行います。(その後希望者は舟釣り) 只今参加者募集中ですので、秋の行楽シーズン家族サービスをご検討の方はご連絡ください。 (当日は当社は営業日ですが私は代休を頂き家族と共に参加します!!) 実施場所・参加費等々詳細は東京SHOPMASTERまでお気軽に・・・(場所は東海道線で行ける範囲、費用は多分それほど掛からない程度と思います。) また、飲食店等を経営されていて仲卸経由でなく直接産地直送の魚介類の調達希望の方もよろしければ私までお声掛けください。ご紹介します。 (あれっ、私って何屋?? 個人的な趣味からは産直魚介類販売のサイトを作ってみたいです!) |