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オーダースーツのヨシムラ
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2012年春夏ネイビーJKノススメ
ヨシムラに復帰後、ランニング量がめっきり減って、みるみる太ってきた大阪店ShopMasterの南浦でございます。

春物どころかコートが手放せない程肌寒い日が続いておりますが、早くも大阪城公園などの関西桜名所ではチラホラとお花見をされているグループが...
生まれてこの方、お花見をしたことの無い私にとっては羨ましい限り
企画したいのは山々なんですが、今の大阪店は私と前Shopmasterの清水氏と二人のみ...
オトコ二人で花見、桜は満開でも華が無い、ということで、最後は落語のオチみたいになってしまいましたが、くだらない話はこの辺りにして、今回は偶然にも同じタイミングでオーダーを頂きましたKさんお二方(全くの別人です)のネイビーJKをご紹介したいと思います。

今年2012年はオリンピックイヤー。
今回のロンドン五輪は前回の北京五輪に比べると、いささか盛り上がりに欠ける感じが致しますが、本番直前になると世間の関心も一気に高まってくることでしょう。
我が業界ではオリンピックイヤーになると必ずと言って良い程、ネイビーがマストカラーになり、それに伴いネイビーJKのオーダーが増えてまいります。

既に皆様ご存じかと思いますが、ネイビーJK程着こなしの幅が広いアイテムは他にはございません。
グレーウールのパンツと合わせてビジネススタイルも良し、デニムやカーゴなどのコットンPTとの相性も良し、その上旬のアイテムとなれば、今シーズンワードローブに加えるべき一着でしょう!!!

ただ、ここ数年、ジャージ素材やウォッシュを加工を施した生地などを使用したカジュアルに大きく傾倒したジャケットが多く見られましたが、今シーズンはウールを使用したきちんと見える綺麗目の素材が注目です。

その上で今回ご紹介するネイビーJKですが、言葉は一緒でもそれぞれのKさんのコンセプトは正反対。
一方はビジネス用、一方はカジュアル用。
お選びになられた生地の性格とボタンとの合わせがそれぞれの目的を如実に表していて面白い!!

それではまず最初にビジネス用にと、オーダーされましたKさんから

◆ 生地は・・・
>>>伊CANONICO Super100's WOOL×Super Fine Kid Mohair(番外商品)

こちらは経糸に濃紺、緯糸にブルーの糸を使用した先染めのシャンブレー

画像中央の生地が膨らんでいる部分が玉虫調に光っているのがお分かり頂けますか?
これが経緯に異なる色の糸を使用しているシャンブレーの特徴です。
代表的なものとして“ソラーロ”(イタリア表記、イギリスではサンクロスと言います)、経緯にベージュとオレンジの糸を使用したものが有名です。

今回Kさんがお選びになられた生地はソラーロほどコントラストがきつくありませんが、室内ではグッと引き締まった濃紺に、太陽光の下では非常に綺麗なライトネイビーに映ります。
ただ、これだけ明るいネイビーだとどこかのポイントで色目を引き締めないとカラーバランスが取り難いので、ボタンは伊製のグレーシェル調ポリボタンをSELECT。
このボタンは色出しも程良く、押しが強過ぎない上に品がありますので、今回の様なビジネス用JKにはお薦めです。(オプション価格3,150円)
↑色目が分かりやすいようにフラッシュを焚いて撮影しました。
現物はここまで光沢が強くありませんのでご安心を。

仕立てについては、あくまでONビジネスですので、肩パッド、芯地は共に薄手のモノを使用し、柔らかく、綺麗なラインを出さなければなりません。
こちらは後日完成品をご着用頂いた画像をご紹介したいと思います。(Kさん、よろしくお願いします!)

続いて、もうお一方のKさんのJKは、、、

◆ 生地は・・・
>>>伊ZEGNA WOOL&SILK&LINEN(G3146)

こちらはWOOLのしなやかさ、SILKの光沢感、LINENの清涼感、それぞれの良いところを取り入れた三者混。

程良く入ったLINEN特有のスラブ(節)がカジュアル感を出しておりますが、この程度ならビジネスJKでも充分に使用出来るレベルだと思います。
LINEN100%のモノに比べると、WOOLを混紡する事によりシワになりにくいですし、SILKを混紡する事により品の良さも出ます。

ただ、今回こちらの生地をSELECTされたKさんはあくまでカジュアルユースをご希望。
それでは、と先日UPした記事の中でご紹介したビンテージメタルボタンの中から穴空きのシルバーをお薦めしました。
こちらのメタルボタン、非常に薄く、軽いので夏用のJKにはもってこいなんですが、一つだけ欠点がございまして...それは薄いが故に割れやすいということ。
ですので、ボタンを付けてから最終のプレスをするのでは無く、ボタンを付けずにプレスをして、最後の過程としてボタンを付ける必要があるのです。
(マシンメイドの場合、最終のプレスは高圧プレス機で行う為、ボタンに非常に高い圧力が掛かってしまいます)

日本のメーカーならこんな割れやすくて、クレームになる可能性の高いボタンなど尻込みしてしまってなかなか作れませんが、そこはさすがイタリア人、実用性より見た目重視です!
この点をご理解頂けるようでしたら(もちろんKさんにも納得頂いてます)、サンプルをご用意致しますので、関西以外にお住いの方でもご遠慮無くお問い合せ下さい。
もちろんビンテージですので、在庫には限りアリです!

アッ、こちらもオプション代3,150円でお願いします(^_^~;;;)

基本デザインやディテール等はモノが仕上がってまいりましたら、画像と合わせて“お客様ありがとう”でご紹介させて頂きます!

それでは次回のUPをお楽しみに。
  (おそらく連休明けの更新になるかと...スミマセン)