「いいなぁ!」と羨ましそうに見ていたのは、、、
YOSHIMURA&SON’Sショップマスターの、渾身の1着!
なんでもヴィンテージクロスの中からレクトしたというグリーンの生地は、スーツに出来上がってみると、なかなかクール!
この色日本人には、オレンジとペールグリーンと並んで結構手ごわい色だと思うのですが、ショップマスター、見事に自分の「もの」にしています。さすがぁ!!
それに引き替え、トホホ。
今日、悲しいお知らせが工場から僕へ届いていました。それは、、、
暫く温めていたスキャバルのヴィンテージクロスで、ようやく縫製に取り掛かってもらった僕の今シーズンの1着が、なんと、なんと、ですよ、日焼けとキズと長さ不足の3重苦で縫製が進められませんと。一応の検品はしたですが、何の為に暫く温めていたのか?全く「間抜け」です。お客さんのオーダーで無かったのが唯一の救いです。
そんな訳で、傷心の僕は、他人の「喜び」に浸ろうと、ショップマスターのスーツを眺めていました。よくよく見ると、ギミックが満載。こりゃ、是非皆さんに紹介しなきゃ、ですね。
まずは全体のフォルム。スタイルコード「31」を選んでいます。何かと言いますと、ナチュラルショルダーでかつパットの無い「クラシコイタリア」テイストのフォルム。ショップマスター一押しでこれでばかり自分の服は仕立てています。
クローズアップ一つ目は、クローバー衿のラペル。これスタイル画で見ると、女性的な印象がしてめったにオーダーが無いディテールですが、さすがチャレンジャー。見事に消化しています?
二つ目は、腰ポケット。実はこれ一悶着あって自分の意図したディテールにならなかったようですが、案外良かったようです。クローバーラペルのラインとフラップのラインが良く合っています。が、ボタンが、、、くるみ釦とメタルボタンが同居しちゃいました。
以上、写真では二つしか紹介出来ないのですが、その他にも、総ステッチの片倒しやら、袖付けのマニカカミーチャ、カラークロスや内ポケットの玉縁には最近お気に入りのバンダナ生地使い、パンツはボックスプリーツのツータックでレングスは八分丈(?)、ウエストの帯はワイドにして持ち出しボタンを二つなどなど。他にもいろいろな仕掛けが満載。
好奇心旺盛の方は、是非一度リクエストしてから見に来てください。
さて、僕の今シーズンの1着ですがいつになったら仕上がるんだろう?
まずは生地を探さなきゃ、です。
写真上段:ショップマスター渾身の一着
写真中段:クローバーラペル
写真下段:メタルボタンとクルミボタン