敏腕販売員!
2018/12/12
先日、知人が奥さんのクリスマスプレゼントを選ぶのに付き合ったときのことですが、、、

ランチを一緒にと言うので落ちあった先が丸の内。
久し振りだったので、少し贅沢なランチをした後、いよいよプレゼント選びです。
丸の内通りと言えば、有名セレクトショップやメゾンブランドショップが林立しているファッションストリートですが、先ず入ったのは、綺麗な花が通りから見て目に付いたイセタンメンズのサロンショップでした。

メンズショップに何故か花?と思ったのですが、ギフトには「有り」だよな、そう言えば新宿のイセタンメンズの上層階にも同じ花が有ったのを思い出しました。
ひと時見ていたのですが、若くて綺麗な二人のスタッフは「アレンジメント」と言うのですか、それを作るのに夢中?で声も掛けてくれないので程なくここを後にして、次にフラッと入ったのが「エルメス」でした。

入り口にはお決まりのドアレディが待機していて、敷居の高さを感じたのですが、フランクな笑顔に誘われて、ついつい二人で入店してしまいました。

店内は、平日の昼下がりだと言うのにカップルや女性ひとり客など何人も入店していたので、聞こえてくる会話が程よくBGM(この店、BGM無しです)となっていました。

お決まりのスカーフを見ていると、声掛けのタイミングを見計らった(絶妙でした)40代と思しき女性スタッフが、アプローチをしてくれました。この一見平凡に見える女性が、我々に聞いてくるのが「上手い」のです。「程よい距離感」で、二人とも自然に彼女の手のひらに載せられて、知人は難なくスカーフを購入させられていました(笑)。

振りかえると、彼女の控えめだけど力強い接客は、笑顔は元より、日頃の言葉使い、礼儀正しさ、知識、所作、の積み重ねから、あの「程よい距離感」の接客が身に付いたのかなぁと、それを他のスタッフにも共通して感じさせられました!

会話の構成は、彼女が聞くのが3割、我々が話すが7割と言ったところで、質問の引き出しの多さに聞く力、退屈にさせない配慮を感じ、心地よかったです。

あの平凡に見える女性、されど敏腕販売員、うちにも欲しいスタッフでした。
次は僕も奮発してエルメスのスカーフ買いに行こうかな?


大衆の発言力
2018/12/05
今年も早いもので「もう12月」ですね。
2018年秋冬のファッションシーンも残す所あとわずか、年が明ければすぐに来秋冬シーズンのコレクションや展示会が開催され、新たなトレンドが発信されます。
さぁ、どんなファッションが展開されるかとても楽しみです。

写真はドルチェ&ガッバーナの2018-19年秋冬コレクションからワンルックを拝借しました。
ドルチェ&ガッバーナと言えば90年代からず〜っと続いているファッションリーダーで、僕もトレンドの参考にするうえで注目ブランドのひとつです。

ファッションシーンに登場した当初から、グラマラスでゴージャス、かつ色気のあるスタイリングに評価の高いブランドです。

タイトなフォーマルディテールのジャケットにスリムなヒップハンガーのパンツ、シューズをポインテッドトゥーで合わせるスタイルがすぐに思い浮かぶのですが、最近のコレクションではかなりデコラティブだったりルーズサイズのラインを展開し続けて少しが路線が変わったように思われます。

そんなドルチェ&ガッバーナが中国で大問題に?
何かと言いますと、既にご存知の方も多いと思いますが、なんでもインターネットで発信した動画が原因で、中国で不買運動が起きてしまったのです。

僕が問題の動画を見ようとした時にはすでに削除された後でしたが、高感度アンテナを持つヨシムラの佐野店長がこれをしっかり見ていました。「さすが!」

それは、、、
アジア系?の女性が箸(日本伝来ですね)を使って、パスタやピザを食べるシーンで、これだけ聞いていると「別に」と言う感じでしたが、箸をフォークのようにしてピザを突き刺したとか、あまりお行儀の良い食べ方では無かったので中国人の反感を買い炎上してしまったようです。

ネットを通じて沢山の消費者が結びつく現代では、今回のようなことがいくらでも起こり得る。大衆がいろいろな事象を批判できる発言力を持った証左で、今回のこと、他人事では無く教訓にしようと思います。

一方、ドルチェ&ガッバーナは、今までにモデルやヴィジュアルにアフリカ系やアジア系など人種の垣根を越えて登用し、フェアなコレクション活動を行っていたブランドだと思っていたので、今後の活動が注目されます。


紆余曲折したけれど、、、
2018/11/23
紆余曲折しましたが、ようやく仕上がりました、僕の一着が。。。

先日少し話しましたが、僕の今シーズンの一着は、初めてヴィンテージクロスの中からチョイスしました。
少々フラノなベースに、プリンスオブウエールズのパターンがのっかったクラシックなデザイン。9月頃、店に入荷した時の出会いで一目惚れ!

そんな惚れ込んだ生地が、
ある日工場から、「玉岡さん、生地にキズが見つかりました。それに日焼けも有りましたから交換して下さ〜い。」
そんなことを言われても、レアな一点もので交換なんかできないので「そのまま進めて下さ〜い。」と返事をしたのです。

数日後。今度は「玉岡さん、生地の長さが30cm足りません。その為、追加または交換が必要です。」と非情なファクスが届きました。
“だから生地はレアな一点ものだって言っただろう”と独りごと言っても、何の解決もしないので「解りました。それでは戻してください。」

戻ってきた生地を未練たらしく見ているうちに、「待てよ!この生地、プリンスオブウエールズの格子柄で無ければ工場も通常に縫製してくれる筈だ!」

格子柄は、、、
上衿やラペル、フラップ、細腹、前身頃、後ろ身頃など柄を前後左右合わせるのに、無地やストライプ柄の生地裁断が、CAMと言ってコンピューターのコントロールの元、裁断版に設置されたカッターが自動的に裁断しているのに対して、一枚一枚人の手によって行われています。
この為、機械裁断と比較して何倍もの時間を要すばかりか、柄を合わせるための生地の長さも無地やストライプ柄に比べ多く必要になります。

そこで、僕のスーツですが、、、
「柄合わせも、キズも日焼けもぜ〜んぶ無視して縫製して下さい。」と頼み込んで、ようやく出来上がりを見ることが出来ました。
どれどれ無視した柄合わせはどんな様子?と思って見ると、フラップなど細かなところやパンツの脇が有ってませんが、これも「味」で大満足な今シーズンの僕の一着でした。


SHOP MASTERの1着
2018/11/07
「いいなぁ!」と羨ましそうに見ていたのは、、、
YOSHIMURA&SON’Sショップマスターの、渾身の1着!
なんでもヴィンテージクロスの中からレクトしたというグリーンの生地は、スーツに出来上がってみると、なかなかクール!

この色日本人には、オレンジとペールグリーンと並んで結構手ごわい色だと思うのですが、ショップマスター、見事に自分の「もの」にしています。さすがぁ!!

それに引き替え、トホホ。
今日、悲しいお知らせが工場から僕へ届いていました。それは、、、

暫く温めていたスキャバルのヴィンテージクロスで、ようやく縫製に取り掛かってもらった僕の今シーズンの1着が、なんと、なんと、ですよ、日焼けとキズと長さ不足の3重苦で縫製が進められませんと。一応の検品はしたですが、何の為に暫く温めていたのか?全く「間抜け」です。お客さんのオーダーで無かったのが唯一の救いです。

そんな訳で、傷心の僕は、他人の「喜び」に浸ろうと、ショップマスターのスーツを眺めていました。よくよく見ると、ギミックが満載。こりゃ、是非皆さんに紹介しなきゃ、ですね。

まずは全体のフォルム。スタイルコード「31」を選んでいます。何かと言いますと、ナチュラルショルダーでかつパットの無い「クラシコイタリア」テイストのフォルム。ショップマスター一押しでこれでばかり自分の服は仕立てています。

クローズアップ一つ目は、クローバー衿のラペル。これスタイル画で見ると、女性的な印象がしてめったにオーダーが無いディテールですが、さすがチャレンジャー。見事に消化しています?

二つ目は、腰ポケット。実はこれ一悶着あって自分の意図したディテールにならなかったようですが、案外良かったようです。クローバーラペルのラインとフラップのラインが良く合っています。が、ボタンが、、、くるみ釦とメタルボタンが同居しちゃいました。

以上、写真では二つしか紹介出来ないのですが、その他にも、総ステッチの片倒しやら、袖付けのマニカカミーチャ、カラークロスや内ポケットの玉縁には最近お気に入りのバンダナ生地使い、パンツはボックスプリーツのツータックでレングスは八分丈(?)、ウエストの帯はワイドにして持ち出しボタンを二つなどなど。他にもいろいろな仕掛けが満載。
好奇心旺盛の方は、是非一度リクエストしてから見に来てください。

さて、僕の今シーズンの1着ですがいつになったら仕上がるんだろう?
まずは生地を探さなきゃ、です。

写真上段:ショップマスター渾身の一着

写真中段:クローバーラペル

写真下段:メタルボタンとクルミボタン


ダブルの魅力
2018/10/24
この秋、どんなスーツを作ろうかと、ふとタンスの中を見渡すと、、、
有る、有る、スーツがたーくさん。
その数、ざっと30位でしょうか?

先シーズンまでは、会社のロッカーを違法?に占有して、シーズンオフのスーツを置かせて貰っていたのが、ビルの建て替えで勝手が出来なくなり、泣く泣く捨てたりして残りを自宅へ持ち帰った為、またまた処分しないとタンスがギュウギュウ詰めでスーツが苦しそう!なんです。

改めて、この秋冬にレギュラーとして着る7、8着を残し、後は勿体無くもぜ〜んぶ廃棄してしまいました。その中に案外ダブルスーツが多く有って、レギュラー選手として残した秋冬スーツの中にも3着ダブルスーツが含まれているのに、「俺、結構ダブル好きかも?」と。

振りかえってみると、80年代のバブル華やかき頃流行った、アルマーニなどデザイナーブランドの流行に乗って(ミーハーなもんで)、4つボタン一つ掛けや6つボタン一つ掛けを着だしたのが始まりだったと思います。

当時のアルマーニスーツなどや50年代のズートスーツもそうだったように、ダブルスーツと言うとゆったりシルエットなイメージが強かったと思います。だから自分を大きく見せようなんて下心もあって、小柄な僕としては大いに魅力を感じていました。

今では、野暮ったい、オジサンぽい、古臭いなどネガティブなイメージも一方ではあって、秋冬のシーズン始めにトレンドを提案する新宿の百貨店や丸の内界隈の人気セレクトショップでは、結構ダブルのメンズアイテムが打ち出されるものの流行までに至らないのはそのせいでしょうか。

しかし、現代のダブルはウエストシェイプされコンパクトなシルエット(ブルネロ・クチネリなどに代表される)が特徴のモダンブリティッシュスタイルです。

オーダーではなおさら、シルエットもディテールもトレンドの「クラシック回帰」を現代風にアレンジした自分だけのブリティッシュスタイルが創造出来ます。

そしてまたしても今シーズン自分用にオーダーし1着は、ヴィンテージな生地からチョイスしたダブルスーツになってしまいました。


ヴィンテージクロスのリファレンススタイル-最終回
2018/10/10
これまで1920年代に始まり、30年代、40年代、50年代と代表的なスーツの変遷をたどってみましたが、最終回は60年代と70年代の時代を突っ走り、現在も変わらない支持のあるスタイルを紹介しますね。

先ず60年代と言えばモッズですね。
英国のファッションに限らず、音楽やライフスタイルなど時代のムーブメントに大きく影響を及ぼしたスタイルです。

音楽では、最初はR&Bやスカ、ソウルミュージックなどが好まれていたのがロックに変わり、ビートルズやザ・フーなどは余りにも有名です。

ザ・フーが音楽を担当した映画「さらば青春の光」ではモッズ族の生態が描かれ、スリムなモッズスーツを纏ったティーンエイジャーが、前髪揃えたお河童風ヘアスタイル、軍用コートのモッズパーカーを引っ掛け、ベスパのスクターでダンスクラブに乗り付け、ダンスに興じる。今の60代、70代には甘酸っぱい懐かしさが、20代、30代の眼には新鮮に映るのではないでしょうか?

最後は70年代。70年と言えばビートルズが解散した残念な年でもあり、フラワームーブメントやヒッピー風俗、ハードロックに代表されるUKミュージックが世界を席巻。ロングヘアにベルボトムが流行した時代でもありました。

スーツはサンローランに代表されるコンケープスタイル。パリコレで発表されるとすぐに人気となり、肩先が吊り上って、ワイドラペルなジャケットはウエストをシェイプ、パンツはモッズスーツとは対照的に、フレアパンツをコーディネイトしたスリーピースでした。

此処まで一ヶ月余りに渡って紹介したヴィンテージスタイルも今回で終わりです。
如何だったでしょうか?
少しでも参考になると良いですが、、、

紹介したこれらはヨシムラやビッグヴィジョンのハウススタイルには無いので同じものは作れないまでも、これらをベースにしたオーダーは出来ますので是非お試しください!

写真上段:モッズスーツ

写真下段:コンケープスーツ


ヴィンテージクロスのリファレンススタイルV
2018/09/20
今日紹介するのは、1940年代に流行したズートスーツと1950年代に流行したテディボーイスタイルです。

先ずズートスーツですが、この頃英国ではメンズウェア全般にミリタリー調スタイルが流行ってカラー傾向もカーキなどが中心でしたが、ジャズミュージシャンが好んで着用したことからこのスーツが若者に広まって行きました。

角張った肩に厚めのパットを入れたショルダーライン。ジャケットは、ウエストをシェイプして、膝上数センチまで長い丈。パンツは異常に股上が深く、プリーツ入りのゆったりしたシルエットのものを合わせました。

同じ頃アメリカでは、ボールドルックと言って、広い肩幅、広い衿のダブルのジャケットに腰回りはフィットしたプリーツ入りのゆったりしたパンツで合わせるスタイルが「エスカイア」誌に紹介され全米で大流行しました。
40年代はゆったりしたボディコンシャスなシルエットの人気が有ったようですね。

50年代になると丈の長さは同じくロングでも一層シェイプしたジャケットに、細身のパンツを合わせたテディボーイスタイル、いわゆるテッズが流行しました。

ジャケットは、撫で肩、狭い肩幅、斜めポケット、袖口を折り返したディテールを特徴とし、パンツは細身のパイプドステム、これに厚底靴を合わせヘアスタイルはリーゼントで決めていました。

比較的裕福な家庭の、正統派不良とでも言いますか?一寸「粋がった」子息に人気が有ったようですね。

写真上段:1940年台に人気のあったズートスーツスタイル

写真下段:1955年の「※ブルンメル・オブ・テディボーイズ」に選ばれた若者

※ブルンメルは「ボウ・ブルンメル」ことジョージ・ブルンメル。
彼は19世紀のファッションリーダーで、ダンディズムの象徴的な人物です。


ヴィンテージクロスのリファレンススタイルU
2018/09/12
ヴィンテージクロスのリファレンンススタイル第2回は「オックスフォードバッグス」と「イングリッシュドレープ」です。

オックスフォードバッグスは、1920年代に流行したスタイル。当時の英国オックスフォード大学では、学生に人気のあった「ニッカーズ」を履いて授業に出ることは許されなかったので、その上に簡単に履いて隠せる、極端に幅広いバギーパンを生み出したのが始まりです。それを長い休暇を英国で過ごすアメリカ・アイビーリーグの学生たちが、現地で影響を受け、母国へ持ち帰って大流行させたのがこのパンツスタイル。

当時の古〜い写真を見ると、本当に本当にでっかいパンツで、現代では力仕事のお兄さんが履いている作業ズボンや、最近はあまり見られなくなったけど、高校生のボンタンをイメージすると解りやすいでしょうか。動き易そうですが、あくまでニッカーズの上に履くのでそれほどではないと思います。

コーディネイトは、白のオックスフォードバッグスの上に、ネイビーのダブルジャケット、パナマ帽が定番スタイルでした。

次のイングリッシュドレープは1930年代に流行したスリーピーススーツで現代スーツの礎となっているスーツですね。
当時は大恐慌の影響下、不況の世の中で本当に富める人たちの間でステイタスとして流行したのがこのスーツです。

パッド無し、胸周りのドレープが特徴で、ウエストを絞って腰回りはフィットさせ、ノーベントかサイドベンツが主流。基本デザインは、シングル2つボタンか3つボタンにダブルおベストとゆったりしたツープリーツパンツを合わせ、ブリティッシュラウンジスーツとも呼ばれました。

映画「アンタッチャブル」では、イングリッシュドレープのスリーピースを着て、アル・カポネ率いるギャング団に立ち向かう刑事エリオット・ネスに扮したケビン・コスナーが、メチャメチャ恰好良く、海外出張でロンドンに向かう機内では、夜通し?何度も何度も繰り返し見たのが懐かしい思い出です。お蔭で、行きの飛行機で予定していた仕事をスッカリサボったため、現地で大変でした(笑)。
イラスト上段:オックスフォードバッグススタイル

イラスト下段:イングリッシュドレープスーツ

ヴィンテージクロスのリファレンススタイル
2018/09/03
今、「オーダースーツのヨシムラ」ではヴィンテージフェアが開催されています。
春夏物に引き続き、今度は秋冬物の珍しいヴィンテージクロスを沢山揃える事が出来ました。

ダンヒル、ドーメル、スキャバル、バークレイ、ホーランド&シェリー、ハワードハーディ、テーラーロッジなど往年の名ブランドが勢ぞろいです。見るだけでも価値有りですが、出来れば料理、いや仕立ててみたいものですね!

いつもの仕立て馴れたスタイルやディテールも結構ですが、どうでしょう?折角のヴィンテージクロスですから、これから紹介するヴィンテージスタイルを参考に仕立てるのはいかがでしょうか?

スーツのデザインですが、20世紀初頭にはほぼ完成していただけに、その後大きな変化は有りませんが、完成品だけにちょっと変化を付けるだけでも、例えばボタン位置や腰ポケットの位置をほんの少しだけ上下左右しても表情や魅力が変化するのが、オーダースーツの醍醐味でも有ります。

始めに紹介するのは、No.1サック・スーツ。アメリカントラッドの原点となったこのスーツは、英国から伝わってきたスーツをあのブルックスブラザーズ社が、1915年に発表したモデルです。ナチュラルショルダーの段返り3つボタンで、絞りの無いストーンとしたシルエットのハンギングラインは“Ivy League Look”と呼ばれ現在も親しまれている有名なスタイルですね。グレーのフラノで作られたそれは代表的なコレクションです。

次はイラスト上段のジャズスーツです。裾口の細いPeg Top型のパンツフォルムやフロントカットのスクエアが特徴的で、第一次大戦直後、ミュージシャンが好んで着たスーツでもあります。肩はナチュラルショルダーでウエストを細く絞りこんだシングル一つ釦、二つボタン、三つボタンが有りました。深〜いセンターベントが入ったものも人気が有ったようです。

今日の締めくくりは、20世紀初頭のファッションリーダーとして有名なエドワード7世が好んで着て、ロンドンで流行させたスーツです(イラスト下段)。
それは、ミリタリー調ハイウエストシェイプ。ショルダーラインは、パッド無しのナチュラルショルダーで3つボタン段返り。トラウザーはタイトシルエット。裾を足首まで短かめな長さでターンナップ。当時は、前後ろに折り目の入ったのが革新的で、短いトラウザーの裾口に派手な色物のソックスを見せたスタイルが人気を得ていたようです。

イラスト上段:ジャズスーツ

イラスト下段:エドワディアンスーツ(向かって左側)


残暑お見舞い申し上げます
2018/08/23
残暑お見舞い申し上げます!

暑い夏がもう少し続きそうですが、、、
ふと空を見上げると、今日はいつに無く雲の白さと空の青さが澄んで見えます。

いつもの緑地公園へジョギング。。。
川遊びをしている子供を横目に通り過ぎ、林に入ると木々からシャワーのように降り注ぐセミの鳴き声、地面からは淋しげな鈴虫?の泣き声、そして心地よい風に揺られる草葉のサワサワ。
みんな秋の近づきを感じさせてくれます。

さて、
今年も巷では秋冬物ファッションがスタートしていますが、、、
オーダースーツヨシムラやビッグヴィジョンの店頭でも春夏物から秋冬物へと生地やディスプレイの入れ替えが進んでいます。
先日、撮影現場を伝えた秋冬物カタログも、もう間もなく完成です!

そこで今シーズンのスーツトレンドですが、、、
スタイルは、ブリティッシュ×イタリアン=ブリタリア。
カラーは、ブラックベースなダークブラウンにネイビー。
柄は、シャドーストライプ&ウィンドーペイン。
アイテムは、クラシックなベストをあしらったスリーピース。スーツジャケットにはチェンジポケットで、パンツにはワンプリーツで、味足しが「粋」です。

もう少し突っ込んだ話は、店舗やホームページでたっぷり案内しますから楽しみにしていて下さいね。

写真上段:大好きな青空と白い雲

写真下段:トレンドカラー&パターン



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