2018AWカタログ撮影
2018/08/08
8月5日みなとみらい。
良く晴れたこの日は、2018AWカタログの撮影日。
天候に恵まれすぎて?本当に暑い暑い一日でした。

今回の撮影メンバーは、ディレクター土屋さん(ヨドバシ横浜店長)、進行珠玖さん(本部)、コーディネイト佐野さん(ヨシムラ店長)、スタイリング兼モデル荻原さん(鉄鋼ビル店長)、アシスタントディレクター三上さん(みなとみらい店長)、それにカメラマン家原さん&助手さん、ヘアメイクチエミさん、モデル折笠さん、それに野次馬の僕を入れて総勢10名でした。

今回のカタログはディレクションを僕から土屋さんが行うなど役割が替わり、若手の三上さんが加わって平均年齢も下がり、よりお客さんの眼の高さに合わせた、今までに無いカタログを作ろうと意気込んで臨みました。

午前7時30分に集合。全員揃ったところで土屋リーダーの仕切りで打ち合わせ開始。珠玖さんの組んでくれた、30分刻みのスケジュール!を確認すると最初の撮影場所、ランボルギーニショップへ移動です。

この時期の撮影で何が大変かと言うと、、、暑さなんですね!
撮影開始時は、比較的ましですが、太陽が真上でギラギラして来ると、、、モデルさんの額から首筋へ汗がダラダラ。

今回はスタッフも加わったシーンも企画に有って、そのため土屋ディレクターより全員秋冬物スーツ着用の号令が下されました。おまけにハリスツイードの着用シーンも‐嬉しいことに‐用意されていて、厳しい!

そんな訳で今回のカタログにはスタッフもエキストラ出演していますので楽しみ?のひとつにしていて下さい。

撮影自体は、事前準備と当日の計画と進行よろしく、順調に消化して午後6時頃には無事完了する事が出来ました。いつもよりずっとスムーズで、本当に良かったです。
その後は、気持ちよくお蕎麦屋さんで、うま〜いビールで「お疲れさん」。〆は、縁起の良さそうなネーミングとその迫力で「富士山盛り」を皆で平らげてこの日はお開きでした。

さて、実はこれからが大変。9月の初旬には店頭へ配布する予定だけに、何百枚も有るから使用するものをセレクト。並行してテキスト作り。ページの編集、校正、そして印刷ととてもタイトなスケジュールなので夏休み返上かも?

そんなカタログ作りですが、出来上がりを楽しみにしていて下さい。

写真上段:打ち合わせに、何時に無い真剣な眼差し

写真中段:プロの手に、イメージしたヘアスタイルが出来上がります

写真下段:さぁ、撮影スタート!


学ぶ
2018/07/25
人が企業に求めるもの?
まず挙げられるのが、報酬だと思いますが、人の金銭への欲は際限が無いもので、「西郷さん」のように「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ」とは、なかなか行かないですね(笑)

次に仕事のやりがい、これ大事ですよね!人生と直結します。
自分の働きを認めてくれる、これは仕事への意欲を高めるための生命線です。
そして、学べる。因って成長できる。
人が企業に求めるものは、大体はこんなところに集約されると思います。

入社間もない人が、特に求めるのが「学べる」です。
「学べる」には、社内研修、社外研修、資格制度などいくつかありますが、吉村グループでは、OJT(職場内訓練)を実施しています。

入社初日にOJTノートが手渡され(まぁ、これ、トレーナーとの交換日記のようなものです)、毎日行ったことや学んだこと、反省などを記録して概ね3ヶ月の研修を終えるわけです。その後はこのノート、トレーナーや上司の貴重なコメントも入っていることもあり、時折読み返して、本人だけの「マニュアル」として活用する人も一部います。

理想は全員が、「マニュアル」としての価値を見出せるOJTノートにするために、職場の上司先輩が真剣に向き合って、彼ら彼女らの心の琴線に触れて、モチベーションを高めてくれることです。

今日は、入社5ヵ月目に入った高畑君の「採寸テスト」が有りました。スーツのオーダーを求め来店した新規のお客様という想定で、お客様役の上司の接客を行います。

今回は、お客様役にヨドバシ横浜店の土屋店長、審査員に佐野店長、審査委員長は私、と言ったメンバーでしたが、受験者の高畑君、最初から汗だくで一生懸命格闘していました。人の、一生懸命な姿って良いものですね!一方、お客様役の土屋君も真摯に向き合ってくれて、これまたグッドです。

肝腎のテスト結果は、「採寸知識」「採寸技術」「商品知識」「ファッション知識」「縫製知識」もろもろ含まれるのですが、、、

見事、合格です!
但し、これはあくまで総合職として最低資格を取っただけなので、高畑君の経験の積み重ねと自己啓発な「学び」によるこれからの成長を大いに期待しています。
土屋君、佐野君も貴重な時間をありがとうございました。

写真上段:襟足の汗が、、、

写真中段:迅速に正確な記録が大事です

写真下段:手首周りの細かな採寸まで


スーパー100's
2018/07/16
今シーズンもようやくTさんがやって来た!

Tさんは毎シーズン初めには、コンスタントにオーダーしにやって来る。ところが、、、
今シーズンはなかなか姿を現さないのでちょっと気になっていたのだが、元気な姿を見て安心した。

どうやらめったにない「大仕事」を春先から抱えて、にっちもサッチモ行かず、シーズン後半のオーダーになったそうだ。

Tさん「何か新しい生地ある?」
私「サムシングニューでございますね。かしこまりました。只今ご用意いたします。」

まぁ、だいたいいつもこんな帝国ホテル調? ―接客の基本はやっぱり一流ホテルですよね― の「ノリ」で始まる。

そこで用意したのが、今シーズンのオロビアンコからスーパー100’sのプレーンなブルーグリーン。昨秋からスタートしたイタリアブランドの「オロビアンコ」。

バッグでは既にスタンダードなブランドだが、オーダースーツでは初めての春夏シーズンを迎えている。プラダのバッグやクロージングにも使われている「リモンタ」のナイロン素材を使用したスポーティーなバッグが日本でも有名。

生地に戻ると、スーパー100’sと聞くと、最近の諸兄から物足りなそうな表情が返ってくる。スーパー120'sや130’sの、舌触りのソフトな「中トロ」にすっかり慣れ親しんだせいだろう。

ところが、、、
スーパー100’sはスーツにするにはハリコシが有って仕立て映えのする物性の確かなクォリティなんだ。加えてこのオロビアンコ・スーパー100’s、明かりを受けるとソラーロにも負けない光沢感と陰影。何とも味わい深い生地に仕上がっている。カラーはグリーンブラウンとブルーグリーンの2色だが、Tさんは後者を選んだ。

経糸に「ボルドー」、緯糸に「ターコイズブルー」で織り上げられた面は一見ブルーグリーンだが、光を受けると変化する表情が美しく、「うるさ型」のTさんをも一瞬で魅了した。
そんなルックスを持つオロビアンコ・スーパー100's。一見の価値あり!

写真上段:光と影と

写真中段:ラベンダーカラーのオリジナルキュプラ

写真下段:綺麗なロール


求む、出る杭!
2018/07/04
本社ビルの解体が、建て替えの為いよいよ始まりました。
長い間(諸先輩に比べればほんの短い間だが)慣れ親しんだこの姿が見れなくなると思うと淋しく、思わずカメラのシャッターを押してしまいました。

私が初めてこのビルを訪れたのは10年余り前のこと。
まだ別の会社に籍を置いている頃で、ハンドメイド工場の三久を通じて社長と知り合ったのがきっかけで寄らせてもらうようになりました。

当時インターネットを使った販促で、飛躍的にオーダースーツの売り上げを伸ばしていると聞いて興味を持ったのが、初めて訪れたきっかけでした。
ビルそのものは今とあまり変わってないように思いますが、一階あるのは「何とも飾り気のない店」というのが、強烈な印象だったのを今でもはっきり覚えています。

次に2階の事務所に通して貰ったのですが、ここもよく言えば「質素」でしたが、古さだけを感じる、なんとも手が入れられてないフロアに驚かされました。
更に、、、
通された部屋の壁に掛けられたホワイトボードの数字。半年間の売上着数が1,500着とあり、これにはビルの内装以上にビックリさせられました。正直、「あの店舗でそんなに販売しているの?」

皆さんもご存知のように、ヨシムラの1階店舗はスペースこそ広いですがデザインや装飾も施さず、寄せ集めた什器に、生地は巻き板を使う事無くただ畳み置くだけの陳列。これで年間3,000着のオーダースーツを販売していることに愕然とさせられ、当時、アパレルメーカーに身を置いていた私の、百貨店での売り場作りや宣伝集客が一番と思っていたことを根本からひっくり返された瞬間でした。

改めてインターネットの「威力」を思い知らされた時でもありました。そんなことが有って、その後社長のお世話になり、今に至っています。ある意味このビルが、私の人生の舵を切ってくれた功労者とも言えます。

この間、ビッグヴィジョンやオリテックをグループに加え、それらもインターネットを駆使して成長途上ですが、社長一人の力によるところが大きく、この点、今後が懸念されます。ITの進化など技術革新が起きても、使うのは「ヒト」です。一番大事な経営資源はなんと言っても「ヒト」です。それだけに若手の台頭が望まれます。
「出る杭になれ!」


ビンテージ
2018/06/13
満面の笑顔で得意げに「オーダースーツのヨシムラ」の佐野店長が紹介しているのはビンテージクロスの数々。その数、ざっと数えても300枚以上であるでしょう。

よく集めたものです。聞くところによると、ヨシムラ大阪店の南浦店長が、 彼ならではのの人脈を当たって、コツコツ集めた品からピックアップしたようです。しつこいですが、本当によく集めたものです!

ビンテージって言葉は車や家具にもよく使われるますが、どれ位昔のものかと語源を当たると15年以上前とか20年以上前とか、まぁだいたいそれぐらい前の物を指すようですが、似た言葉に「アンティーク」というのが有るでしょう?これは100年以上も前のものを指すようです。

だからアンティーク家具やアンティークカ―と呼ばれるものは、1世紀以上前のもので状態が良ければ、ぐっと価値が上がって高価なものに扱われているようです。

一方、ヨシムラのビンテージコレクションはどれ位前の品かと言うと、、、
以前、英国出張した際ドーメル社の古〜い、かび臭いバンチブックと言って、昔の写真アルバム位の大きさのスクラップブックに、沢山の生地サンプルが張り付けたものを見たことが有るのですが、春夏物でも肉厚なモヘア混の生地が多く目付が400g近くあり、柄は杢調が多かったのを覚えています。

その体験からすると今回ヨシムラでコレクションした「ビンテージクロス」は、20年はおろか、50年物、60年物と言えるような品が数多く揃えられていますよ。
「ビンテージ」と「アンティーク」を足して、「アンテージ」なんて言うのが近いイメージかもしれません。

参考までに、写真で佐野店長が着用している「ドーメル トニック」は比較的新し良いもので、無地が多いのですが、古きつわものは主張の強いストライプやチェックが多く、いかにもクラシックな英国柄が豊富に揃っています。

こんな機会に、古き良き英国生地を、「見て」「触って」「当てて」みるのも、クラシック好きの方には喜んでもらえると思います。

写真上段:ドーンと揃ったビンテージ生地

写真中段:裏の仕立ては、本人持込みのバンダナ生地を利用した玉縁

写真下段:衿裏のカラークロスにもバンダナ生地が、、、


2着セール
2018/05/30
恒例の「オーダースーツのヨシムラ」が半年に一度期間限定で出店する、東武百貨店池袋本店によるスーツ2着セールのバーゲン企画「男のこだわり大バーゲン」が、今シーズンも無事終了?
とは行かず、痛い結果に終わってしまいました。

そもそもこのバーゲンの開催に先立つこと3週間前から、ネット予約受けていたのですが、いつも安定した数の予約が入っていたのが、今シーズンの予約は激減し、この時点で変調の兆しがあったにも関わらず、手が打てなかったことが悔やまれます。

出品したのは、オーダーマーケットでは人気のある生地ブランド、ゼニアとロロピアーナで、それぞれ2着で128,000円、108,000円。1着あたり60,000円と50,000円で、ヨシムラのサービス企画なら抽選になるところ、先着順で予約できるというルールで、とっても顧客ファーストな企画だと思うんですが。。。

振りかえってみればこの百貨店の2着セール、バブル経済末期の90年前代半に「青山さん」が銀座に出店した頃からスーツの低価格が一層進み、「オンリーさん」が東京に出店して、若者向けに2プライスによる2着セールが浸透して潮目が変わる中、バブル崩壊後の景気後退に苦しんでいた百貨店が通常売り場では出せない価格のスーツを、青山さんやAOKIさんなど郊外紳士服専門店向けに低価格で卸していたスーツメーカーと催事契約して、郊外紳士服専門店並みの価格のスーツをサイズも売れ筋の色も揃えて2着○○円で、百貨店看板によるブランドバリューが加わって、短期間に大量に売れるようになったのでした。

例えば今シーズンの東武さんでは、レディメイドスーツが2着27,000円、1着当たり13,500円です。これを安さで大量に売って金額も稼いでいたのが、今シーズンはほとんどの百貨店でこの企画が前年をかなり下回ったようです。
当たり前ですが需要が減ったと言うことだと思います。そりゃ消費者も安かろうが、数が揃えば、タンスに納まりきれ無いし、当面は必要ないと言うことになるでしょうね。

この打開策の一つとして接客サービスの質向上です。我々オーダースーツ屋もファッションを売る仕事で、買い替え需要のパーツとしてのスーツの数量を追求した販売は限界があります。
消費者の潜在需要に響くサムシングを感じ取って商品企画に反映できる販売スタッフの育成が急務だと思います。

写真上段:開店前の売り場作りに知恵を絞る穂積君と宇野君

写真下段:大量低価格スーツの売り場


フェアプレー
2018/05/23
春の運動会シーズン、今日は少しファッションから離れてスポーツの話題です。

学生時代の4年間、ラグビーに明け暮れた日々がフラッシュバックした先日のOB会。
同期や先輩後輩たちの顔に久し振りに会えて当時の事を語らうも、つい今しがた練習を終えた後のように、ブランクを感じず交われるのは、スポーツを通して気心を通じた生涯の友だからですかね。

当時の練習風景を思い出していると、隣のグラウンドではアメリカンフットボール部が練習していて、それは我々に比べ都会的で格好良く見えたものですが、練習たるやとてもハードで長く、全体練習が終わっても一人一人コンクリートで固めた重りを左右に付けた「ダンベル」や「アポロ」と言う当時最新の器具など使ってウエイトトレーニングに励んでいた「奴ら」の懐かしい顔も浮かんで来ました。

彼ら曰く「よく防具も付けないでタックル出来るよ!」
我々曰く「防具付けていても、よく足元へ頭から飛び込めるよな!」

そんなOB会で余韻に浸っていた直後に、あのニュースをネットで知りました。
そう、日大と関学が対戦したアメリカンフットボールの定期戦で行われた危険なタックル。

ラグビーの試合でも接触プレーの中、ひじ打ちや膝蹴りなど少々の小競り合いは付き物で、僕のポジションも相手のゲームメーカーを潰しに掛かるフランカーというポジションでしたが、それはあくまでルールに則った「潰し」で、当然ボールに絡んだ「プレー」を行っている選手が相手でした。

日大の選手が行ったプレーは、ゲームの流れとは全く別なところで、審判の眼の前で、しかもボールを持ってない選手を背後からタックルするという、「卑怯」なプレーでやられた方はたまらない、関学側の選手から乱闘に及んでもおかしくないプレーだと感じましたが、、、

日大の監督は僕と同世代でアメフト部OBとのこと、当時の運動部は「精神論」が先行していましたが、あくまで「フェアプレー」が尊重された時代で、その時代をスポーツに励んだ同世代の者として、騒動後の雲隠れや説明責任を果たさない行動は「卑怯」で理解しがたく、強く憤りを感じるものでした。背景に日大の学校運営に対する考え方が有るのではないかと疑問に思えました。

アマチュアスポーツでも「勝ち」に拘るのは当然ですが、「絶対」では無く、人としての「良心」が「フェアプレー」を導くもので、心配なのはタックルをされた方、タックルをした方、双方共傷ついて、選手生命を断つようなことが有ってはいかがなものでしょうか?

ラグビーには「ノーサイド」と言う、試合が終われば敵味方なく讃え合って友人となる精神がありますが、日大監督にも是非この言葉を考えて欲しいと思います。

写真:宝物のユニフォームと後輩から送られた寄せ書きボール


大人服?
2018/04/30
二十歳を過ぎたら大人だから、大人らしい服を着ないとね。
社会人になったらもう立派な大人なんだから大人にふさわしい服を着ないとね。
管理職になったら社会的に地位ある立場だからそれにふさわしい服を着ないとね。
役員になったら、、、社長になったら、、、などなど、、、
服ってそんなに面倒くさいものですかね?

先日、就活中の大学4年生に「会社訪問に何を着て行くの?」と聞いたところ「普段着」と言う返事が返って来て一瞬びっくり。いくらアパレルと言っても一部上場企業を訪問するのに、僕らの時代はスーツか学生服だったから、時代の移り変わりには少々驚いた。

とは言え、アラカン世代の僕も結構自由なスタイルが好きで、最近ではスーツにスニーカーなんて恰好で通勤したりすると、気持ちも軽くなったり、でも接客にはしっかりタイ締めて、靴は勿論、革靴に決まりですが、やはり気分が軽くなったり締ったりと服は気持ちを変えてくれる。

幾つになっても自由闊達な少年時代の気持ちを持ち続ける為に、まだまだいろいろな服を試すこの頃で、それも服好きにとっての魅力のひとつです。
直近では30代をターゲットになんてコンセプトの「オロビアンコスーツ」を着用したり、スカル柄の「クールドッツ」パンツ履いたりしちゃいますが、お蔭で先日出席した大学のOB会では、同級生より一回り若く見られたりして、これが良いか悪いかと言うと、僕としては年相応に見られたいのが本音ですが。

写真で紹介した二人、土屋君と佐野君。二人ともアラフォーと言って良い年頃だけど、一般的な大人服がまだ似合わない部類に入る。やんちゃと言うか、良く言えば少年心をまだまだ持ち続けてる感が有るのかなと見て取れるけど、それはこれからの仕立て屋にとって、とっても大事だと思う。

因みに、今日の二人のファッションによく表れているのは、、、
土屋君が着用しているのは、グリーンのタータンチェックがプリントされた「クールドッツ」でショールカラーがやんちゃ。一方、佐野君は「ラルスミアーニ」のストレッチデニムでスリーピースだが、やはりこの素材をクラシックなアイテムで仕立てたのがやんちゃで、それはダブルのベストだったりパンツのボックスプリーツによく表れている。

大人服はまだまだ早いと抵抗をしているように見える二人でした。


YOSHIMURA&SONS MASTERTAILOR
2018/04/19
YOSHIMURA&SONS MASTERTAILOR(ヨシムラ アンド サンズ マスターテーラー)は「オーダースーツのヨシムラ 神田西口店」の新しい看板です。

どういう意味かと言いますと、、
、吉村株式会社が生地問屋として創業したのが今から130年余り前でした。一方、オーダースーツは、現社長が「中興の祖」で、初代ショップマスターとなり開店してから約四半世紀。現在の佐野ショップマスターは3代目になりますが、これからも4代目、5代目へ綿々と引き継がれて行くでしょう。

YOSHIMURA&SONS(息子たち)は、代々引き継ぐ子孫同然のスタッフ全員に創業スピリットを忘れないで店を営むようにと思いです。また、そのスピリットはMASTERTAILOR(主なる仕立て屋)に込められ、それはヨシムラグループのリーディングショップに恥じない、イージーオーダー(容易いオーダー)では無く、「ディフィカルトオーダー(困難なオーダー)」に挑戦して行くショップとして、その看板は掲げられました。

当然、スタッフの力量もそれに恥じないものが求められるだけに、なかなか大変ですが、それだけにやりがいもあります。

神田界隈には、オーダースーツのヨシムラの他に、ビッグヴィジョン、グローバルスタイル、エフワン、ダンカン、ツキムラ、ディファレンスなど老舗から新顔まで沢山のテーラーが看板を出しています。銀座の仕立て屋と違って、比較的敷居が低く、親しみ易さと低価格が「売り」の店舗が多いです。

それも「若い年代」が取り入れ易い、オーダースーツファンの裾野を広げたい気持ちが有ってのことで、一旦、顧客になってくれた人とは長く付き合って、その子供さんやお孫さんにまで引き継がれるようなオーダースーツの提供を目指しているのが、それぞれの店舗の真意じゃないかと思います。

それだけに大切なのは商品以上にお客さんの立場に立って提案できるスタッフ、すなわち人ですね。

そんな訳で、今日も佐野3代目ショップマスター始め、スタッフ全員が学んでは知恵を絞り、努力の毎日が続いています。

写真上段:ウィンドーのメインディスプレイ

写真中段:苦悩する佐野ショップマスター

写真下段:勉強中の富田&播磨


仕事の流儀
2018/04/11
今日は少し硬い話を、、、
それはタイトルの「仕事の流儀」についてですが、人それぞれだったり、はたまた同じようだったりすると思いますが、僕の場合それは、「共有、共感、共鳴、共創」で、仕事を進めるに当たりとても意識しています。

一人でやれる仕事には限界が有りますし、「三人集まれば文殊の智慧」なんて諺にもあるように、何事も一致団結です。

まず、情報や目標などを共有する。そして共感してもらう。共感は「言った」程度じゃ駄目で、しっかり理解してもらわないとその先が繋がらない。
そして、共鳴はメンバー各自から提案を貰えること。ここまで来るとゴールまでもう一息。最後は、共創では一致団結による実行で一仕事を成し遂げる、です。

最近の「共有、共感、共鳴、共創」の例ですが、カタログ製作がそうでした。
まずは、今シーズンのファッションカタログのコンセプト作り。それから、プロジェクトメンバーを招集して、コンセプト等の情報を共有する。
次に、賛成意見や反対意見を出し尽くす議論を行い、目標や戦略、計画に関する理解を深めて行く。ここまで、言うは易しだが、人間すぐ忘れる動物だから、特に大事なことは繰り返し繰り返し伝えて体に覚えこませることも大切、記憶より記録で文書にして置くことも大事ですね。

チームがこういう進み方に慣れて行くと、メンバーから建設的な提案が多く出てきて、目標に向けた共創が行われ、そして目標達成と言うことになる。

リーダーの仕事は、想像を働かせて、出来る限り先回りして準備を進め、不測の事態が生じた時に備えて余裕を作っておくことです。
以上、僕の仕事の流儀でした。

最後に、最新号の2018SSカタログを是非ご覧くださいね。
今シーズンの「売り」はオロビアンコスーツと機能性ジャケットですよ!



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