春の運動会シーズン、今日は少しファッションから離れてスポーツの話題です。
学生時代の4年間、ラグビーに明け暮れた日々がフラッシュバックした先日のOB会。
同期や先輩後輩たちの顔に久し振りに会えて当時の事を語らうも、つい今しがた練習を終えた後のように、ブランクを感じず交われるのは、スポーツを通して気心を通じた生涯の友だからですかね。
当時の練習風景を思い出していると、隣のグラウンドではアメリカンフットボール部が練習していて、それは我々に比べ都会的で格好良く見えたものですが、練習たるやとてもハードで長く、全体練習が終わっても一人一人コンクリートで固めた重りを左右に付けた「ダンベル」や「アポロ」と言う当時最新の器具など使ってウエイトトレーニングに励んでいた「奴ら」の懐かしい顔も浮かんで来ました。
彼ら曰く「よく防具も付けないでタックル出来るよ!」
我々曰く「防具付けていても、よく足元へ頭から飛び込めるよな!」
そんなOB会で余韻に浸っていた直後に、あのニュースをネットで知りました。
そう、日大と関学が対戦したアメリカンフットボールの定期戦で行われた危険なタックル。
ラグビーの試合でも接触プレーの中、ひじ打ちや膝蹴りなど少々の小競り合いは付き物で、僕のポジションも相手のゲームメーカーを潰しに掛かるフランカーというポジションでしたが、それはあくまでルールに則った「潰し」で、当然ボールに絡んだ「プレー」を行っている選手が相手でした。
日大の選手が行ったプレーは、ゲームの流れとは全く別なところで、審判の眼の前で、しかもボールを持ってない選手を背後からタックルするという、「卑怯」なプレーでやられた方はたまらない、関学側の選手から乱闘に及んでもおかしくないプレーだと感じましたが、、、
日大の監督は僕と同世代でアメフト部OBとのこと、当時の運動部は「精神論」が先行していましたが、あくまで「フェアプレー」が尊重された時代で、その時代をスポーツに励んだ同世代の者として、騒動後の雲隠れや説明責任を果たさない行動は「卑怯」で理解しがたく、強く憤りを感じるものでした。背景に日大の学校運営に対する考え方が有るのではないかと疑問に思えました。
アマチュアスポーツでも「勝ち」に拘るのは当然ですが、「絶対」では無く、人としての「良心」が「フェアプレー」を導くもので、心配なのはタックルをされた方、タックルをした方、双方共傷ついて、選手生命を断つようなことが有ってはいかがなものでしょうか?
ラグビーには「ノーサイド」と言う、試合が終われば敵味方なく讃え合って友人となる精神がありますが、日大監督にも是非この言葉を考えて欲しいと思います。
写真:宝物のユニフォームと後輩から送られた寄せ書きボール